魔法の香り手帖Read More僕が眠るまでヨウジヤマモトのディーエヌエー コレクションの3つの香りをイメージし、香りのストーリーテラーYUKIRINさんが物語を綴ります。YUKIRIN2019-07-25連載
魔法の香り手帖Read Moreソフィー・ヴァクリー香りのストーリーテラーYUKIRINが毎月お届けする香りにまつわるストーリー。6月はエタ リーブル ド オランジェの3つの香りをテーマにしたストーリーが登場です。YUKIRIN2019-06-27
魔法の香り手帖Read Moreマスターピース香りのストーリーテラーYUKIRINが毎月お届けする香りにまつわるストーリー。5月はラルチザン パフュームの3つの香りをテーマにしたストーリーが登場です。YUKIRIN2019-05-23
魔法の香り手帖Read More享楽の吐息夕暮れ時、ひとつひとつ家の灯りがともるように、男たちの上質なスーツのボタンホールに、赤いカーネーションがひとつ、またひとつと挿し込まれる。YUKIRIN2019-04-25
魔法の香り手帖Read Moreデュアル・アンビエント香りのストーリーテラーYUKIRINさんが紡ぐ香りのストーリー。今月はふわっと可愛らしいストーリー。二人の天使のひみつ話しが今にも聞こえてきそうです。YUKIRIN2019-03-28
魔法の香り手帖Read More不言色(いわぬいろ)の恋模様強い風が吹く海岸沿いを、僕は自転車を押しながら歩いていた。どこか春の緩んだ気配が混じった海のしぶき。溶けてしまいそうな、ミネラルアコードが香る。YUKIRIN2019-02-28
魔法の香り手帖Read Moreネフリティスの羽根~第四篇四季の館が全焼した20年前の夜、10歳の僕は今のプランタン棟にあたる部屋で寝ていた。両親が襲われたとは知らず、息苦しさで目が覚めた。あたりは凄まじい煙の匂いが立ち込めていた。部屋を出ようとしたが、火と煙で進めそうになかった。YUKIRIN2019-01-24
魔法の香り手帖Read Moreネフリティスの羽根~第三篇2日目の夜が訪れた。 オトヌ館を出たジュブワは、そっと廊下をつたい、用心深く広間へ入った。20年前、確かに翡翠はあのロシア人のロマノフ夫婦が所有していた。ウリエル・ラインハルトはドイツ人。関係がないはずだ。YUKIRIN2018-12-27
魔法の香り手帖Read Moreネフリティスの羽根~第二篇『ネフリティスの羽根~第一篇』はこちら⇒https://cherishweb.me/40644 (続き) ベルナールはエテ棟へ運ばれてきた夕食をとりながら、苛立ちを隠せずにいた。 ジュブワはなんであんなに落ち着いているんだ?1週間前に受け取った招待状には、「20年前のことを知っている」と確かに書かれていた。しかし、あの時現場にいたのは奴らとジュブワとオレだ。くっそ、翡翠は一体どこにあるんだ。あの時...YUKIRIN2018-11-22
魔法の香り手帖Read Moreネフリティスの羽根~第一篇どこからか懐かしい甘い匂いがする。 閉ざされた山の奥、広大な敷地に豪華な平屋。贅を尽くした美しい客間、4つの四季の名前を付けた棟。あぁそうだ、この香りはバニラの砂糖菓子。母がクリスマスの季節によく食べさせてくれた。祝祭の日、賑やかな我が家、笑い声、パステルカラーの夢。 大きな時計がボーンと4回鳴った。誰も居ない屋敷の中、不気味なほど音は広がる。16時、客人たちの到着だ。ウリエルは透き通るような青い...YUKIRIN2018-10-25
魔法の香り手帖Read More花冠の行方ねぇ、あの夏の日の香りを憶えている? どこまでも抜けるような澄んだ青空に、綿菓子のような雲、陽射しを浴びて一層輝く緑の樹々。私たちはあの別荘の庭に作られた、ちょっとした石段に座り、一緒に花冠を作った。互いの頭に乗せて、王子様とお姫様ごっこをした。花冠からは蜂蜜のように甘いハニーサックルの香り。庭に漂うジャスミンとプチグレン、自生する水仙。 夏休み、私たちはいつも一緒に居た。毎日庭に出て、時には裏の...YUKIRIN2018-09-27