「好き」に近づける
――お話を伺っていて、常に「好き」を仕事にされている印象を受けます。
逆に、つまらないことってないと思っていて。どんなことでもまずやってみて、その中で、その仕事の面白い面を探している感じです。
映画取材の仕事だって、私たちがもっとネガティブな人間だったら、「こんな仕事やってられない!」となっていたと思います。現場ではものすごく雑な扱いされるし、冬は寒くて夏は暑い中、外のコンクリに座って長時間待つし。でもその中でも、楽しいこと、たとえばハリソン・フォードにweb媒体のキャラクター人形を持って写真を取らせてもらったり(これかなりレアなことなんです!)、だんだんおじさんたちと仲良くなれたり、そういうことがあるから、大変な事も乗り越えられたというか。
実は、どんな仕事でも楽しんでやっていると、他の人から「好きな仕事ばっかりやって」とねたまれたりすることもあるんです。でも、好きなことだけしているのではなくて、もちろん辛い仕事もあって、でもその仕事を、自分の「好き」に近づけている。それって、仕事をしていく上で大事なことかなと思っています。
media icon まつゆう*
東京生まれ、渋谷育ち。モデルとして1993年より活動開始。
Web黎明期から独自の“可愛いカルチャー”をウェブで発信しWeb、ブログやSNS、TV MCや雑誌など多方面のメディアで活躍中。
日本のみならず海外からも注目される影響力の高いインフルエンサーとしても圧倒的な支持を集める。初のエッセイ集「まつゆう*をつくる38 の事柄 matsu-you’s38」が好評発売中。