10代で雑誌モデルを始めてから、タレント、アーティスト、ブロガー、ツイッターでの発信など、様々なお仕事をされてきたまつゆう*さん。現在もいろいろなメディアで形にとわれない仕事をする“media icon”として活躍されています。すべての仕事に貫かれているのが「楽しむ」姿勢。インタビュー中も、お話からポジティブ感があふれ出てきていました。今月は、そんなまつゆう*さんのお仕事について、お届けします。
これまでの自分も、知ってもらうために
――10代から、いろいろなお仕事をされてきているまつゆう*さん。今は主にどのようなお仕事を?
なかなかひと言ではお伝えしにくいのですが、文章を書く仕事が多いですね。分野としてはビューティー関連が一番多くて。たとえば「3473attention」というメディアにエディターとして参加していて、記事を毎月3本書いています。ある化粧品を一定期間使ってレビューを書いたり、商品発表会を取材してレポートしたりしています。
――今年3月に出版された、『まつゆう*をつくる38の事柄』(まつゆう*著 光文社 2017)ですね。この本を出されたのはなぜですか?
お仕事を始めてから、今年で24周年になるのですが、ここまで長くなると、過去に私が何者だったかを分かっている人ってほとんどいないんです。今の状況だと「流行りのインフルエンサーでしょ?」や、「インスタをアップしている人でしょ」となっていて。
でも実際は、雑誌モデルから始めて、CMもやり、自分でウェブサイトを立ち上げたりもしてきました。webは今年で19年目。どちらかというと技術も、サービスのこともわかっているのですが、そういうことはほぼ知られていないんです。
だから、一度知ってもらえる機会がほしいなと思ったのが本を書いたきっかけ。最初に第一稿を書いてみたら、それなりに紆余曲折がある人生のはずなのに、全部楽しそうになっちゃって(笑)。編集者に「これじゃだめです・・・」って言われたんです。人生の本はアップダウンがないと読んでいて面白くないし、幸せな人の本を読んでも仕方がないと。
それで書き直したのですが、それでもそこそこハッピーな内容になってしまって(笑)。それで、結局「よかったね」で終わるならば、どうしてそうなったのか、を毎回キーポイントとして章末につけるのはどうでしょう、と提案しました。同じようなことで悩んでいる人たちが、どう考えればうまくいきそうか、というヒントを書きました。