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簡単薬膳ごはん~黒色&温め食材で冬を乗り切ろう~

ハーブ・漢方生活はじめてみませんか

12月に入って、とても暖かかったり(12月の夏日って、地球がどうにかなってしまうんじゃないかと少し不安!)、真冬のような寒さだったりで、体調がいまいちという声もちらほら聞こえてきます。
ただでさえ冬は、風邪を引きやすかったり、胃腸の調子が悪かったりと、からだが弱ってしまう季節です。

インフルエンザもそろそろ流行の兆しが近づいています。
クリスマスにお正月、イベント続きの年末年始を元気に過ごせるように、黒色の食材&温め食材を使った、この季節におすすめの簡単な薬膳ごはんを紹介します。

冬は、漢方ではどんな季節?

漢方の陰陽五行の考え方では、冬は五臓の「腎」が活発な季節です。
「腎」は、成長、発育、老化や生殖に関わっており、この「腎」が弱ってしまうと、白髪や抜け毛、歯のトラブル、生理のトラブルが起こりやすくなります。
「腎」は、冷えによって弱るため、気温の低いこの季節は、からだを冷やさないようにすることが大切です。

また、冬は「寒邪」という邪気によって、風邪、冷え、下痢、痛み(関節、腰、肩など)の再発などの不調が起こりやすくなります。
「寒邪」による冷えにより、「腎」も弱ってしまいますので、「寒邪」に負けないようにすることがポイントです。

冬のおすすめ漢方ライフとは?

とにかくからだを冷やさないことが一番です。
からだが冷えることで、免疫力も弱ってしまいます。
足下や首、手などを冷やさないように工夫したり、カイロを使ったりすることで、冷えを防ぎましょう。

また、入浴はからだを温めるとても簡単な方法です。
入浴剤やゆずなどを入れて、リラックス効果もプラスすることで、からだも心も温まることができます。
入浴できない場合は、足浴や手浴もおすすめです。

そして漢方では、冬はあまり活発に動かない方が良いとされています。
冬に動きすぎることで、春夏に向けてスタミナが切れてしまいます。
冬の間に十分なエネルギーを充電するようなつもりで、時には熊のように冬眠する日も作ってみてください。

黒色&温め食材で冬を乗り切ろう!

漢方では、冬は黒い食材とからだを温める食材が良いと言われています。

黒い食材には、黒豆、黒きくらげ、黒ごま、黒米、昆布、海藻などがあります。
温め食材には、鶏肉、羊肉、鱈、牡蠣、海老、生姜、かぼちゃ、シナモン、ねぎ、かぶ、まぐろなどがあります。スパイスや辛みのある食材もからだを温めるので、うまく取り入れてみてくださいね。

このような食材を毎日取り入れることで、風邪や冷えに負けないからだに近づいていきます。

例えば、黒米ならお米に混ぜて炊くことで、毎日食べることができます。
また旬の食材は、からだを温めるものが多いので、季節の野菜などを積極的に取り入れてみましょう。

おすすめの簡単薬膳ごはん

今回は、黒きくらげと海老の炒め物を紹介します。
材料は、黒きくらげ、海老、白ねぎ、かぼちゃです。
味付けは、塩麹とゆず胡椒で、少しピリ辛に。最後の仕上げに海苔をぱらぱらと振りかけても美味しいですよ。

黒きくらげは、乾燥でも生でもどちらでも大丈夫です。最近では生の黒きくらげも見かけるようになりました。水で戻す手間が省けますので、スープや和え物にもどんどん使ってみてくださいね。

その他にも、温かいねぎま汁はおすすめ。
まぐろと白ねぎのお汁物です。だしと醤油でシンプルに味付けしても、お味噌を加えても美味しいです。
まぐろとねぎをさっと焼くと、香ばしい香りが出てさらに美味!

また、羊肉は、からだを温める作用が強い食材で有名です。
中国北部の寒い地域では、冬の定番食材。お母さんが羊肉のお鍋を作って、家族の帰りを待っているそう。
日本では、ジンギスカンがお馴染みですよね。ラム肉(子羊)なら特有のにおいも少なく、生姜のタレでつけ込んでおけば臭み消しにもなりますので、羊が苦手な方も食べられると思います。

今回のコラムはいかがでしたか?
中医学では、「身土不二」という言葉があります。
自分が暮らしている土地でできた旬のものを食べることが、からだにとって良いという考え方です。

薬膳は、その土地のその季節の料理を楽しみながら、健康を維持したり、病気を予防するごはんのことです。

ぜひ、冬の食材で食べることを楽しんでみてください。

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