マリー・アントワネットも収監されていたかつての牢獄「コンシェルジュリー」
パリ・セーヌ川にあるシテ島。
ノートルダム大聖堂もあり、いつも観光客で溢れています。
このシテ島にある「コンシェルジュリー」(Conciergerie)は、かつて牢獄だった場所。
ここに収監されたあとは、ギロチン台で処刑される時代…
2,700人もが収監、処刑されたため、ここは「死の牢獄」と呼ばれていたのです。
マリー・アントワネットも、ギロチンで処刑されるまでの2か月半、このコンシェルジュリーに収容されていました。
どこか重々しい雰囲気のあるコンシェルジュリーなのですが、8月31日までとても面白いインスタレーションがあると聞きつけ、行ってきました。
セーヌ川の水を、コンシェルジュリー内を通して再びセーヌ川に “DÉTOURNEMENT”
1910年「セーヌ川大増水」をテーマにした、STÉPHANE THIDET(ステファン・ティデ)のインスタレーション”DÉTOURNEMENT”。
http://www.paris-conciergerie.fr/Actualites/Detournement-de-Stephane-Thidet (フランス語)
“DÉTOURNEMENT”はフランス語で”流れを変えること”という意味です。
1910年のセーヌ川大増水の跡がまだ残るコンシェルジュリー。
セーヌ川から水を引き、コンシェルジュリーの窓からその水を入れて、館内を蛇行しながら巡回し、8mもの高さがある滝から再びセーヌ川へと流していきます。
セーヌ川からやってきた水が、セーヌ川へと帰っていくのです。
館内で見てみると、大掛かりな割には「もうおしまい!?」って感じで、あっという間に観終わってしまうくらい、とってもシンプルでした。
館内の様子を早送りで動画に収めましたのでご覧いただくのが早いかと!↓
セーヌ川の水を引いているので
- 触れないで
- 飲まないで
- 遊ばないで
という注意事項を、アイコンで表示しているのがおしゃれ。
でもですね、一回「流しそうめんに見える…」と思ってしまったら、もうそれにしか見えなくて…(発想が貧困ですみません)
「マリー・アントワネットの監獄に、こんなに大々的に流しそうめんが…」
と考えたらおかしくて。
コンテンポラリーアートはちょっと苦手…という方でもこの大掛かりなアートには圧倒されるはず。
猛暑の夏ですが、館内はとても涼しくて快適。
日に焼けてちょっと疲れていたので、いいクールダウンにもなりました。
“DÉTOURNEMENT” DE STÉPHANE THIDET
http://www.paris-conciergerie.fr/Actualites/Detournement-de-Stephane-Thidet
(8月31日まで開催中)
Conciergerie
2 Boulevard du Palais, 75001 Paris