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【ワークスタイル】植物が生き生きとする庭を 岡佐紀子さん(淡雪園)

大人女子のおしごと事情

植物が生き生きとする庭を 岡佐紀子さん(淡雪園)

いつも、このコーナーのインタビューは録音をしてもう一度聞き直します。今回、岡さんの話声の向こうに、美しい小鳥たちのさえずりが聞こえました。長野・安曇野で、庭づくりや庭の管理を仕事としている岡さんに、聞きました。

女性であることに気負いはなかった

――庭づくりとは、具体的にどのようなお仕事をするのでしょう。

庭に関することは何でもします。一軒家が建つときに、お客さんと相談しながら庭を一からつくったり、また、草刈りや剪定など、もとからある庭の手入れも行います。個人宅だけではなく、お店や介護施設、企業関係のことも。年間契約で管理しているお庭もありますね。
家の庭をつくる時は、まず現場を見に行ってお客さんの要望を聞きます。そして敷地の条件、日当たりや土の質や状態を確認します。地域によって気候は違いますし、土の質もいろいろです。庭全体が周囲の環境とのつながりの中で呼吸しやすくなるように地形を考えたり、その土地に合う植物を選びます。

――なるほど。土地や土によっても合う植物や木は異なってくるのですね。設計図なども描くのですか?

そうですね。あった方がお客さんもイメージしやすいですし、私も敷地全体と部分を見ながら工事の内容や段取りを考えるために必要になってくるので、簡単なものでもなるべく書くようにしています。それでお客さんにその図面と、その庭に合いそうな植物の種類を一覧表にして提案。了解を得たら、植物や材料を仕入れます。木や花、芝生、石なども扱います。
石工事には重機も使います。木の手入れにチェーンソーも使いますし、土や石、植木は運搬だけでもけっこうな重労働ですね。

――確かに、男性の仕事のイメージが強いです。

私が最初に入った会社は職人さんが10人いましたが私以外は皆男性でした。でもそこは気負っていなかったかな。もしだめだったらしょうがない、その時考えればいいやと思っていました。体力的な面ではどうしたって男性には勝てませんが、チームの仕事でもあったので、あまり気にしなかったです。
男性同様に動けるようになろうともがいた時期もありましたが、今は無理しないでいろいろな方の力をお借りして庭仕事をしています。

フリーライター菅原然子(すがわらのりこ)
大学で数学、大学院で教育社会学を専攻後、月刊『婦人之友』(婦人之友社)、月刊『教員養成セミナー』(時事通信出版局)等の記者・編集者を経て独立。
人物インタビューや教育関連記事を中心に、多分野の記事を書いています。
夫婦+コドモ2人(♀)の4人家族。
趣味はチェロを弾くこと。
動物と、文字と、音楽をこよなく愛するもの書きです。
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