仕事を続けることに疑問はない
――前向きな働き方が素敵です! とはいえそろそろ40代。出世も視野に入ってくる頃とも言えますが、そのあたりはいかがでしょう。
私が入社した16年前は、まだ女性のマネージャーは数えるほどしかいなかったのですが、今では女性も課長以上を目指すのが普通になりつつあります。とはいっても、男性に比べるとまだまだロールモデルは多くなくて…。ただ、管理職に就くということは、人を抱えてチームでやっていくので、チームメンバーに迷惑はかけられない。それを思うと、家庭と両立していくことに一抹の不安があり、踏み出せないというのはありますね。
――なるほど。それでも仕事を続けていくということは、山下さんの中では当たり前のことでしょうか?
はい。私は決してアグレッシブに働いているほうではありませんが、仕事を続けることに疑問は持っていません。母も、結婚しても子どもがいてもずっと働き続けているので、その影響もあるのかもしれませんが。
あとは、弊社は離職率が低いんです。少し話がずれますが、私は入社前、この会社に洗練されたイメージを持っていたのですが、実際に入ってみたらかなり泥臭くて(笑)。お酒を扱っているということもあるかもしれませんが、社員同士、飲みに行くのも好き。いわゆる「ノミニケーション」が活発なんです。和気あいあいとした雰囲気の中で仕事ができることもあって、やっぱり私も含め、会社が好きな人が多いのだと思います。
ただ、自分が65歳の定年まで働き続けているイメージというのはまだなかなか持てないでいます。これから会社の中での自分の居場所がどうなっていくのかもわかりませんが、仕事を続けていく中でまたいろいろ考えつつ進んでいくのかなと思っています。