
みなさん、インフルエンザは大丈夫ですか。
私は、なんとかハーブと薬膳ごはんを駆使して、インフルエンザの猛威に打ち勝ったと思い込んでいますが、この油断が大敵だったりするので、まだまだ養生は続けていきたいと思っています。
さて、冬になると毎年悩まされるのが、手荒れです。
ついつい、手や食器をお湯で洗ってしまったり、ハンドケアをおろそかにしてしまうと、手先が割れてきたり、かさかさになったりしますよね。
この手荒れの痛さ、地味に辛かったりしませんか。
日常生活に支障が出てくることもある冬の手荒れに、ついに救世主現る!!
それは、カレンデュラのハンドクリームです。
マリーゴールドとも呼ばれているカレンデュラというハーブを使った、手荒れにはこれというハンドクリームです。
植物性の材料のみで作るハンドクリームですので、お子様にも安心して使えますよ。
カレンデュラってどんなハーブ?

マリーゴールドという花は、ご存じですか。
オレンジ色のキクのようなとても綺麗な花を咲かせるお花ですが、お花屋さんや園芸コーナーでも良く見かけるので、好きな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カレンデュラは、別名マリーゴールドといいます。
マリーゴールドには、いろいろな品種があり、ハンドクリームなどメディカルハーブとして使用できるのは、学名がCalendula officinalisというもののみです。
その他のマリーゴールドは観賞用(園芸用)ですので、眺めるだけにしてくださいね。
このカレンデュラは、皮膚や粘膜を修復したり保護する作用があり、古くから傷ややけど、のどの炎症などに用いられてきました。
濃いめのハーブティーを作り、ハーブティーでうがいをすることで、のどの炎症や風邪の予防などに使うこともできます。今の季節におすすめの使い方です。
また、カレンデュラの花びらをアルコールや植物油に侵出させたものは、内用や外用で使われています。
特にアルコールで侵出したチンキ剤は、口内炎ができた時にも効果的です。
今回は、ドライのカレンデュラを植物油に侵出させ、ハンドクリーム(軟膏)を作ります。
カレンデュラクリームの作り方
侵出油(インフューズドオイル)を作ります
- カレンデュラ(ドライハーブ)…3g
- 植物油(マカデミアナッツオイル)…80mL~
- 密閉できる広口の瓶に、ドライのカレンデュラを入れ、植物油を注ぎいれます。カレンデュラがきちんと浸かるように、植物油の量は調整してください。オイルからハーブが出ているとカビの原因になります。
- 直射日光が直接当たらない涼しい場所で、途中振り混ぜながら2週間侵出します。
- 2週間経ったら、ガーゼやコーヒーフィルターなどでろ過し、浸出液のみを遮光瓶に移します。

※この侵出油は冷暗所で3ヶ月保存可能です。
今回は、ドライハーブから侵出油を作りましたが、ハーブ専門店ではインフューズドオイルとして売られている場合もあります。
また、カレンデュラだけでなく、カモミールやセントジョンズワートなどのハーブでも作ることができます。
植物油は、マカデミアナッツオイル以外にも、ホホバオイルやスイートアーモンドオイル、オリーブオイルなどいろいろな種類があります。
マカデミアナッツオイルは、人の皮脂の構成成分であるパルミトレイン酸が含まれ、肌なじみが良く、皮膚への刺激が少ないのでおすすめです。
植物油のみでも、皮膚の乾燥や肌荒れからお肌を守る効果があります。
カレンデュラのハンドクリームを作ります
- 侵出油(インフューズドオイル)…24g
- ミツロウ(未精製)…4g
- お好みの精油…3滴
※侵出油とミツロウの割合を変えることで、クリームの固さを調整できます。ミツロウの割合を多くするとクリームは固くなります。

- 耐熱性の容器(ビーカーや耐熱コップなど)に侵出油とミツロウを入れ、湯煎にかけます。
- ガラス棒や竹串などでかき混ぜながら、①を溶かします。
- 溶けたら保存容器に入れ、容器のフチのクリームが固まり始めたら、精油を加え、よくかき混ぜます。
- クリームが固まればできあがりです。なるべく1~2ヶ月で使い切るようにしてください。

精油は、お好みのものを使ってください。もちろん香りが苦手な方は入れなくても大丈夫。
精油自体にも、お肌への効果があるものがあり、ラベンダーやローズ、ベンゾインなどは、この季節に特におすすめです。
また、香水は苦手という方も、精油の香りは穏やかで優しいですので、香水代わりにこのハンドクリームをつけてもいいですね。自分の好きな香りならリラックス効果も期待できそうです。
材料は、ハーブやアロマの専門店などで購入可能です。
私は、毎回どんな香りにしようか、どのハーブを使おうか楽しみに作っています。
みなさんも楽しみながら、ぜひ自分だけのハンドクリームを作ってみてくださいね。