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私のごきげんな毎日

【ワークスタイル】今できる形で、医師として働き続ける 水谷治子さん(水谷皮フ科クリニック院長) - 2

大人女子のおしごと事情

一般的な症例も経験したい

――大学卒業後は大学病院へ就職されます。研修医時代は他の科も経験されたのですか?
そうですね。私は2年目に内科を8ヶ月、救急救命を4ヶ月経験しました。なぜ救急救命?と思われるかもしれませんが、皮膚科で入院されているご年配の方が急に心停止になることもあるんです。幅広い年齢の方に対応するのにも、無駄になったことはありません。

――大学病院に7年。その後一般病院に移られたのはなぜでしょう。
大学病院は基本的に紹介状を持ってくる方がほとんどなので、皮膚がんのような重い症状の方が多いんです。重症例だけではなく、たとえば子どものとびひも診られるようになりたいと思い、移ることにしました。一般病院に移ってみて驚いたのは、病気の種類の幅広さ。アトピー性皮膚炎も含めて湿疹に悩まれる方がこんなに多いのかと驚きました。

――その後結婚、出産を経験されます。
長男出産後、約半年休んで復帰した時、基本的なことは忘れていないのですが、薬の種類を思い出すのがほんの数秒だけれど遅くなっていて、これはブランクだなと。それで次男出産後は3~4ヶ月で復帰しました。保育園には年度途中で入れず、最初はベビーシッターさんにお願いしていました。ほどなくして入園できたのでよかったのですが。
あと子どもが2人になると、病気で休まざるを得ないことも出てきます。そのため、パートに切り替えて、3カ所くらいの病院に週1日ずつ勤務しました。その方が休むとなったときにリスク分散ができるので。パート勤務は3年くらい続けました。

子どもと一緒に習っているバイオリン。好きな作曲家はバッハです
子どもと一緒に習っているバイオリン。
好きな作曲家はバッハです。
フリーライター菅原然子(すがわらのりこ)
大学で数学、大学院で教育社会学を専攻後、月刊『婦人之友』(婦人之友社)、月刊『教員養成セミナー』(時事通信出版局)等の記者・編集者を経て独立。
人物インタビューや教育関連記事を中心に、多分野の記事を書いています。
夫婦+コドモ2人(♀)の4人家族。
趣味はチェロを弾くこと。
動物と、文字と、音楽をこよなく愛するもの書きです。
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