こんにちは。セラピストの堀井美岐です。2月の節分を過ぎ、立春を迎えました。
暦では春ですが、まだまだ寒さが続きますね。寒い季節には甘いものが心和やかにしてくれませんか?今月は、口にしなくても甘さを体験できる香りをご紹介します。
「ベンゾイン(安息香)」甘く、バニラやお菓子のような濃厚な香りがします。
安息香と言うとおり、呼吸をラクにしてくれます。
古代では、悪霊祓いや宗教儀式に使われたり、薬や香水の原料に使われていました。
高級ブランドの香水にも使われています。
心への効能は、鎮静させることが基本的な効果です。緊張や不安、孤独感、喪失感などを和らぎ、心を落ち着かせる効果があります。瞑想時にも適しています。
体への効能は、抗炎症作用や呼吸器の不調を和らげます。咳や喉の痛み、腫れなどに効果的です。また、膀胱炎や尿道炎のような泌尿器系の感染症にも良いと言われています。
皮膚への効能は、創傷治癒作用に優れていて、あかぎれ、しもやけ、凍傷、切り傷に効果的です。日焼け防止作用もあり、保湿や収れん作用もあり肌を引き締め若返り作用もあります。但し、香りが強いので少量で使用して、妊娠初期はお控えください。
ほとんどの香りと相性が良いです。甘さを出したいときに使ったり、保留性があるので揮発しやすい香りを長持ちさせたり、酸化防止剤の役割もします。
・憂鬱や不安な時に・・・イランイラン、ベルガモット、オレンジ
・呼吸器系の不調に・・・フランキンセンス、サイプレス
・冷え解消に・・・レモン、ブラックペッパー、コリアンダー
・肌の保湿ケアに・・・ローズ、サンダルウッド、ミルラ
ベンゾインの名前を知らなくても、日常の中に使用されていた香りかもしれません。
寒い日にホッと心を穏やかにさせたい時に、ぜひベンゾインを使ってみてくださいね。