こんにちは。
夏のバカンスでワクワクの季節に山派の私はドイツのケルンから2時間のやや南東の小さな町、Neunkirchenへ来ました。高速道路からも離れた所なので交通量も少なく 町全体がとても静か、リラックスにはちょうど良いです。
Guest to guestというのは 休暇で行く先に 同じく休暇で家を開ける予定の人がいた場合 そちらの家を宿代わりに使わせてもらう サービスです。相手の人が自分のエリアへ旅行する場合は こちらも喜んで家を使ってもらう という純粋な奉仕の精神に基づいた考えで成り立っています。
さて今回お邪魔させていただいたのはライナーさんのお宅です。ドッペルハウスという100年以上昔の建物をリフォーム改装して、とっても素敵な山小屋風な木のぬくもりを感じる家になっています。
キッチンからダイニングルームにかけてのスペースに薪ストーブがあり、パンを焼いたり、スープを料理したりできます。冬場はダイニングが暖かくなっていいですね。ライナーさんの奥さんが、ふだんケーキ、パンなどたくさん焼いていることが伺えます。粉ものを仕込む専用の小さなスペースがあり、引き出しにはベーキングに必要なあらゆるツールが揃っているからです。
さすが、オランダに比べると、ドイツのバッケライ(ベーカリー)のカルチャーはもっと技術的にも伝統がありますからね。
家具はすべて木製で統一されていて、クリアーのニスで仕上げたような、ナチュラル感があります。
バスルームには、全面をタイル貼り仕上げではなく、途中から壁にして、切り替えの部分に石のコラージュにしてあります。バスタブの下の部分も同じ石のモザイクですね。角のスペース専用にデザインされたユニットシンク兼シェルフが場所を取りすぎず、収納もたっぷりで効率的なデザインだと思います。
コンクリート打ち放しのデザインで見かけるような極小のスポットライトも、バスルームの天井や、木の梁に埋めたりしてさりげない照明のアイデアです。
ライナーさんのガーデンエリアも広く、緩斜面にデザインされたせせらぎには、蓮華の花が浮かび、コンセントを差し込むと、テラス席に座りながら、せせらぎの清流の音が楽しめます。
また、ゲストが泊まっているあいだ、「ご自由にハーブを摘み取ってお使いください」というコーナーが設けてあります。嬉しいですよね、フレッシュハーブをお料理に添えられて!
じつは、我が家でもゲストハウスを登録してみました。いろいろと、ライナーさんご夫婦には参考にさせていただく点が多く、ゲストが快適に過ごせるアイデアをもっと形にして完成させていこうと思っています。
ちなみに日本の木の家具の伝統は、世界でトップレベルだと思います。こちらのお店はいつも繊細な角度、曲がり具合が素晴らしい家具を取り揃えていて、かといって個人の職人さんの家具ほど高価でもなく買いやすい、オーダーメイドで家のスペースの寸法にぴったりあったものを用意してくれますので、気に入っているお店です。
http://www.bokura.co.jp
ライナーさんのように、なるべく木をとりいれた、環境に負荷の少ないナチュラルな暮らしがしたいですね。