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【レシピ】茄子の油焼きでジメジメ季節を吹き飛ばせ!

足立洋子の体がよろこぶおいしいご飯

茄子の油焼き

いよいよ今日から7月に入りました。
もう一年の折り返し月…年々月日の過ぎるのが早く感じられます。

沖縄は例年より一週間遅くに梅雨入りを、そして一週間早くに梅雨明け宣言がされましたから、実質の梅雨の時期は31日間だったそうです。
以前は6月は爽やかな気候と言われていた北海道ですが、ここのところしっかりと梅雨の時期に突入と言う連日です。
暑いのも嫌ですが、このムシムシ、じめじめからも早くに解放されたいのは皆、同じでしょうか?いずれにしてもあと少しの辛抱と願いたいところですね。

さて、今日はご飯のおかずに、またビールのおつまみに…冷めても美味しい茄子の油焼きをご紹介しましょう。

茄子の油焼き

材料と分量(2人分)
茄子 2本~3本
ちりめんじゃこ 20g
長ねぎ(青いところ) 10㎝
にんにく お好みで少々
生姜 お好みで少々
だし醤油 大さじ1・1/2
サラダ油又は、ごま油、オリーブオイルなどお好みのもの 適量
作り方
1.茄子1本を3等分くらいの斜め切りにして水につける。長ネギは小口切り、にんにく、生姜はみじん切りにしておく。
2.フライパンに茄子を並べた上から油をかけて火をつけ、油でこんがりと焼き色を付ける。途中で油が足りなくなったら、少し足すと良い。
3.2が焼けたらお皿に移し、そのフライパンに油を足してじゃこを弱火で焦がさないようにカリカリにする。その中ににんにく・生姜・長ねぎを入れて炒めると良い香りが立ってくるのでだし醤油を入れて味をなじませる。
4.お皿に並べた茄子に3をかけてできあがり。

本当の茄子のパワーを知ろう!

栄養的にはほとんど何もないと言われていた茄子ですが、夏の味覚の一つとしては昔から欠かせないものでした。生の茄子をかむとスカスカすると同時に、栄養的に無価値なところから「カス」と呼ばれているくらいだったそうです。

しかし、含有量こそ多くはないものの、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、鉄、カルシウム、食物繊維を幅広く含み、近年は茄子色の元となっているアントシアニン系色素の「ナスニン」やクロロゲン酸というポリフェノール類が活性酸素や過酸化脂質を抑制する働きがあることからアンチエイジング(老化防止)やがん予防、生活習慣病に有効とされています。

ナスに含まれているコリンは血管を拡張させ血圧を下げるアセチルコリンや、細胞膜を構成するレシチンの原料成分のでもあります。抗酸化作用と相乗することで高血圧・肝硬変・動脈硬化などの予防効果が期待出来ます。
ナスニンの抗酸化作用は強力でブロッコリーやほうれん草よりも強いと言われていますし、ナスニンはアントシアニン系色素に分類されるため眼精疲労の回復にも効果が期待出来ます。

また古くから茄子には体を冷やし、ほてりを抑えると言われていますから、暑気あたりや食欲のない時にはおすすめの夏食材です。

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料理家足立洋子(あだちひろこ)
1951年、函館生まれ。
自由学園女子最高学部卒業。

会員数2万人の「全国友の会」において40年来、食の講師をつとめる。

NHK「あさイチ」で料理のスーパー主婦として出演。
近年はNHK北海道の「ひるナマ!北海道」に定期的に出演。
また、全国各地にて料理講習会・講演会を行なっている。

新潮社から発売した著書『かんたん が おいしい』シリーズは13万部を超え、2022年3月10日に婦人之友社から『つくる人も、食べる人も 幸せな おべんとう』を発売。
『ひとりぶんのおうちご飯(講談社)』『どんぶり+もう一品(マガジンハウス)』『めんどくさいがなくなる台所(SBクリエイティブ)』他、著書多数。

雑誌などへのレシピ提供のほか、商品開発などにも携わっている。

2013年よりCheRish Brun.にて月に2回、2017年より『苫小牧民報』にて月1回連載中。
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