友だちのひと言に押されて独立
――独立のきっかけは何だったのでしょう。
以前から、いずれは自分の店をもちたい、という思いはありましたが、具体的に行動していたわけではありませんでした。ところがある日、学生時代からの友人に「勉強勉強って、いつまで勉強しているの? いつお店を出すの?」とズバリ聞かれたのです。その言葉に背中を押されたというのが大きいですね。当時はもう結婚もしていて、子どもも欲しかったので、妊活していましたが、妊活しながら店舗物件も探し始めたところ、店の物件のほうが先に見つかったので、妊活はお休みして店を開くことにしました。
――具体的にはどのような準備をされたのですか。
店内のデザインや機材などを考え、同時に施工会社をさがして決めて、また、起業に必要なさまざまな知識を教えてくれる、東京の商工会議所主催のセミナーへ行って勉強し、区の助成金を得るために申請書を作ったり。それを約3か月でしました。物件を契約したらその月から家賃が発生するので、なるべく早く開店するため、短期間でこれだけのことをしたのですが、目標に向かっての作業だったのでつらくはありませんでしたね。