CheRish Brun.|チェリッシュブラン

私のごきげんな毎日

【ワークスタイル】地域に根付いたカフェを KNETENオーナー菊川知子さん

大人女子のおしごと事情

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KNETENは茗荷谷の駅から少し歩いたところにあるカフェ。初めて訪ねた時、厨房でテキパキと働く女性の姿がまぶしかったことを覚えています。シェフであり、経営者でもある菊川さんは、国内だけではなくドイツでも修行をした経験の持ち主。「実直で、真面目と言われるドイツ人の国民性が私には合っていて」とのことです。自分のお店をもつまで、そして今とこれからを聞きました。

日本からドイツへ

――このお店を始められたのはいつですか?
2011年の12月です。今年で丸4年がたちました。高校卒業後は調理師学校へ。その後フレンチレストランで働き、製菓学校へ。洋菓子店で働いた後にドイツへ行きました。そこでパンやドイツ菓子を約4年間働きながら学び、帰国。カフェや有機食材を扱う会社の加工食品部でケーキの開発や製作の仕事を経て、独立しました。

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ドイツでの修行時代に使っていたノートにはドイツ語でレシピが書き込まれています。

――日本の学校や現場での経験を積まれた後、ドイツに行かれたのはなぜですか?
叔母がドイツ人と結婚してドイツに住んでいることもあり、子どもの頃に旅行で訪れたのですが、その時に食べたパンやお菓子のおいしさが忘れられませんでした。特にライ麦パンがとてもおいしかったのですが、当時の日本では売っているお店はほとんどなくて。現地で教わって、ゆくゆくは日本にこのおいしいドイツパンや焼き菓子を広めたいと思うようになりました。日本で3か月ドイツ語学校へ行き、ドイツでも3か月語学学校へ通いながら働かせてもらえるお店を探して、ベッカライコンディトライというパン屋とお菓子屋とカフェが一緒になったような、ドイツではよくある形のお店で社員として働きました。

今年の夏はドイツとフランスへ。 豊富なタルトが魅力的。
今年の夏はドイツとフランスへ。
豊富なタルトが魅力的。

その後店内で珈琲の焙煎もするカフェにアルバイトで入り、そこで働きながら、有機の小麦やライ麦を使ったいくつかのパン屋で短期の研修をしました。
ドイツでの生活が楽しく私の性に合っていて、「これ以上いたら帰れなくなってしまう」と思い、4年くらいで帰国しました。

フリーライター菅原然子(すがわらのりこ)
大学で数学、大学院で教育社会学を専攻後、月刊『婦人之友』(婦人之友社)、月刊『教員養成セミナー』(時事通信出版局)等の記者・編集者を経て独立。
人物インタビューや教育関連記事を中心に、多分野の記事を書いています。
夫婦+コドモ2人(♀)の4人家族。
趣味はチェロを弾くこと。
動物と、文字と、音楽をこよなく愛するもの書きです。
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