今年最後のコラムでは、2020年映画マイ・ベスト3を紹介したいと思います。
その前に余談ですが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で映画館の閉鎖が相次ぎ、映画館に足を運ぶ機会がめっきり遠のき、自宅で海外ドラマを一気見する時間が増えました。なかでも、天才的なチェスの才能を持つヒロインの姿を描く『クイーンズ・ギャンビット』や英国王室の大河ドラマ『ザ・クラウン』、そして今更ですが…昨年最終回を迎えたダークファンタジー『ゲーム・オブ・スローンズ』にハマりました。
本題に戻ります。2019年映画マイ・ベスト3では、男性的な映画がランキングを独占していましたが、今年は一変して家族にフィーチャーした映画が心に残りました。では、発表します!
2019年映画マイ・ベスト3はこちらからチェック!
第1位『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
150年以上前に生まれた物語を、グレタ・ガーウィグ監督が現代を生きる女性に贈る、新しい『若草物語』。四姉妹が、自分たちがどのようにして今の自分になったかを、愛情を持って振り返る素晴らしい作品。これからの人生の岐路で何度も観たくなる映画です。
第2位『オン・ザ・ロック』
ソフィア・コッポラの7本目の監督作品となる、都会派コメディ。ニューヨークの街で繰り広げられる、ベタなロマンティックコメディではなく、ビル・マーレイ&ラシダ・ジョーンズ演じる父娘の関係性を愛おしく描いたストーリーにほっこりします。
第3位『TENET テネット』
時間が逆行するゲーム性をリアルに描き、私たちの常識を一瞬で吹き飛ばすタイムサスペンス超大作。クリストファー・ノーラン監督らしくストーリーは難解であるものの、二度三度見で新たな発見と驚きに遭遇するという新世界体験が堪りません。
2020年に公開するはずだった数々の話題作が、2021年公開延期となりました。
ダニエル・クレイグ最後のボンド姿が拝める『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年4月2日全英公開予定)、人気シリーズ最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021年4月2日全米公開予定)、「アベンジャーズ」シリーズの人気女性キャラクターのスピンオフ作『ブラック・ウィドウ』(2021年4月29日日本公開予定)、1986年公開のトム・クルーズの出世作『トップガン』の続編『トップガン マーヴェリック』(2021年7月2日全米公開予定)、ウェス・アンダーソン監督最新作『ザ・フレンチ・ディスパッチ(原題)』(2021年公開予定)、そして個人的に好きだった新感覚サバイバルホラー映画『クワイエット・プレイス』の続編『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(2021年公開予定)など。
そして、邦画も『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021年1月23日公開予定)、『るろうに剣心 最終章 The Final』(2021年4月23日公開予定)&『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2021年6月4日公開予定)、『燃えよ剣』(2021年10月公開予定)など、2021年公開に変更となっています。
今年は海外スターの来日がほぼなかったので、来年は少しでも状況が良くなっていることを願いつつ、素晴らしい映画やドラマとの出会いがありますように。