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私のごきげんな毎日

TENET テネット

シネマキアート

『ターミネーター』シリーズ、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』シリーズ、『12モンキーズ』(1996)、『LOOPER/ルーパー』(2013)、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)、『プリデスティネーション』(2015)……私はタイムリープ系の作品が大好きです。なかでも恋愛モノよりもサスペンスモノが好みで、毎度、前半はルールや設定に軽く混乱しながらも、後半に繰り広げられる辻褄合わせや伏線回収にカタルシスを得ています。そして二度三度見で、新たな発見と驚きに遭遇するという新世界体験が堪りません!

TENET テネット

そして、また新たなタイムサスペンスの傑作映画が誕生しました!『ダークナイト』シリーズ、『インセプション』(2010)『インターステラー』(2014)『ダンケルク』(2017)と斬新なアイデア、驚異的ビジュアル、圧倒的なリアリティで、観客に新たな世界を体験させ続ける“世界でも最も次回作が期待される映画監督”クリストファー・ノーランの集大成『TENET テネット』です。

TENET テネット

名もなき男(ジョン・デイビット・ワシントン)は、突然あるミッションを命じられた。それは、未来からやってきた敵と戦い、第三次世界大戦から人類を救えというもの。未来では、“時間の逆行”と呼ばれる装置が開発され、人や物が過去へと移動できるようになっていた。ミッションのキーワードは〈TENETテネット〉。名もなき男は、相棒(ロバート・パティンソン)と共に任務を遂行し、大いなる謎を解き明かすことができるのか……。

TENET テネット

ストーリーは難解です(私は初見で理解できない部分があったので、劇場で再度観て深めていく予定)。そして内容も然ることながら、本作の最大の見どころは、“時間の逆行”の映像化です。ノーラン監督は、世界7カ国を舞台に、70ミリフィルムのIMAX(R)カメラで、ありとあらゆる“本物”を撮影したといいます。本物のジェット飛行機を爆破させ、8キロに及ぶ高速道路を3週間封鎖したカーアクションを繰り広げるなど、あの驚異の映像は、なんと!ほとんどCGを使っていないそう。メイキング映像をまとめたドキュメンタリー映画を1本作って欲しいものです。

TENET テネット

全米に先立って公開された41カ国と地域では、業界関係者や事前報道の予測を大幅に上回るオープニングを記録。満を持して9月3日より公開された全米でも、いまだ大都市の劇場が再開されず、座席数の制限も継続される中、劇場封鎖となった3月以降で断トツの初登場No.1の大ヒットに。またロンドンで行われたプレミアム上映に参加したトム・クルーズも自身のインスタグラムで「Big movie. Big screen. Loved it.(大作映画。大スクリーン。素晴らしかった)」とコメント。ひとりの映画ファンとして映画体験の帰還に最大級の賛辞を贈っていました。

https://www.instagram.com/p/CEUs0UDAtdi/

時間が逆行するゲーム性をリアルに描き、私たちの常識を一瞬で吹き飛ばすタイムサスペンス超大作『TENET テネット』。女性の皆さん、「タイムリープなんて難しそう」と毛嫌いせずに、未知なる映像に興奮してください。これは今、劇場で観るべき映画です!

TENET テネット

『TENET テネット』
9月18日(金)全国ロードショー
https://wwws.warnerbros.co.jp/tenetmovie/index.html
(C) 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

フリーランス エディター・ライター國方 麻紀(くにかたまき)
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブエディター、ウェブサイト「GLAM」「tend」「BRASH」統括編集長を経て、現在はフリーランスに。好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」
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