CheRish Brun.|チェリッシュブラン

私のごきげんな毎日を送るライフスタイルマガジン

見上げてごらん、冬の星空を

魔法の香り手帖
オードトワレ35mL 北極星 1902

私は寒い季節ほど、夜空を見上げて星を眺めたくなる。春も夏も夜空は美しいけれど、晩秋から冬にかけて、なぜか見上げてしまう。

10歳、秋の林間学校の夜に見上げた夜空。雄大な空に飲み込まれそうな感覚の中、零れ落ちてきそうなほどの星たちが微笑んでいた。

18歳、塾の帰りに見上げた夜空。寒い冬の空気が吹き抜け、足元には足跡のない雪。澄んだ瞬きがチアフルだった。

25歳、夜中の公園でアコースティックギターの音色に耳を傾けながら、見上げた夜空。微かに煌めく星が、刹那の時間を感じさせた。

36歳、夜中3時に仕事が終わって、会社のエントランスから見上げた夜空。自分を、星たちが癒してくれた。

すべてがノスタルジー。すべては過去のこと。
冬の星空だけが知っている私は、すべてを赦し、赦され、今を生きている。

吐く息が白くなればなるほど、夜空を見上げてほしい。
そこには今の自分の偽りない感情が浮かび上がってくるから。
どんな暗闇の中でも、真実だけは光輝く。
まるで北極星のように。

オードトワレ35mL 北極星 1902

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「オードトワレ35mL 北極星 1902」
https://alphonsemucha.jp/

美容ジャーナリスト香水ジャーナリストYUKIRIN
ナチュラルコスメとフレグランスのエキスパートとして、
「香りで選ぶナチュラルスキンケア」や、「香りとメイクのコーディネート」など提案する他、香りから着想される短篇小説を連載中。

媒体での執筆・連載の他、化粧品のディレクション、イベントプロデュース、ブランドコンサルティングなど幅広く活動している。
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