CheRish Brun.|チェリッシュブラン

私のごきげんな毎日を送るライフスタイルマガジン

旅先に香りを持っていくこと

魔法の香り手帖
コロン・スブリーム ディスカバリーセット

私はいつから旅先に、香りを持っていくようになったのだろう?
ふと、そんなことを考えた。

私は8~9歳の頃に、近所にあった香水のガチャガチャ(今思えば、相当革新的なものだったんだなと思う)で、カプセルに入って出てくる小さな香水瓶の中に入った、ローズの香りや、キンモクセイの香りを楽しんでいたが、その小さな香水瓶を旅先に持っていくという発想は無かった。

中高生の頃も、アトマイザーに小分けにして持っていくという考えが、まだ自分になかったような記憶があるし、香水は家でつけて出かけるだけだった。当時は、アニエス・べーの「ル べー」と資生堂の「SASO」が自分の定番で、母の鏡台にあった香水、例えばシャネルやパコラバンヌの香りは、生意気ながら自分には似合わないなと感じており、その頃から香水に対する好みは生まれていたような気がする。

旅先に持っていくようになった記憶があるのは、20代に入ってからだ。ドルチェ&ガッバーナの「ライトブルー オードトワレ」や、ブルガリ「プールオム オードトワレ」のミニボトルなどを連れていった。ダンヒルの「デザイア」も大好きだった。メゾン&ニッチフレグランスに出会った20代後半からは、そのミニサンプルを持っていったり、焚ける場所がある時はミニキャンドルも旅に連れていくようになった。近年は、ミニボトルは様々なブランドで展開されるようになり、ディスカバリーセットも頻繁に登場するため、旅先に香水を持っていくことが気軽にできるのは凄いことだ。子供の頃から、香りを連れていけるなんて。

旅先に香りを持っていくというのは、香水が好きな人のする行動だと思うかもしれないが、意外と香水初心者にもおすすめしたい。普段の生活の中で使えていないサンプルやミニボトルを持参し、新鮮な景色の中で纏ってみると開放感が味わえる。合わせ方も、海に行く朝は海がテーマの爽やかな香り、森に行く朝はハーバルウッディな香りなど、単純でいいと思う。新しい空気の中で香りを感じながら過ごせば、「意外とこの香り好きだな」と発見につながるかもしれない。

それでも、どんな香りを持っていくか選ぶのが難しいと考える人もいるだろう。そんな時におすすめしたいのが、フランスの老舗メゾンフレグランスブランドCARONより7月1日より全国発売となる「コロン・スブリーム ディスカバリーセット」だ。

コロン・スブリーム ディスカバリーセット

2022年夏に発売されたコレクション “コロン・スブリーム”の5種の香りが5mLサイズでセットされている。旅へのインビテーションのような、時間の経過を楽しむことができる香りで、5日間の旅なら日替わりで使うも良いし、短い2日間の旅なら朝・晩・就寝前で香りを変えて楽しむのも良い。

旅先には、お気に入りの香りを1本選んで持っていくよりも、私は複数持っていくことをおすすめしている。服を着替えるように香水も着替えてみて欲しい。この夏は、香水専用ポーチを1つ用意して、香りを複数持って旅をしてみませんか?

コロン・スブリーム ディスカバリーセット

【掲載商品】
■CARON
「コロン・スブリーム ディスカバリーセット」
(5mL×5本 ¥13,200)
株式会社フォルテ
Tel. 0422-22-7331
http://www.forte-tyo.co.jp/

美容ジャーナリスト香水ジャーナリストYUKIRIN
ナチュラルコスメとフレグランスのエキスパートとして、
「香りで選ぶナチュラルスキンケア」や、「香りとメイクのコーディネート」など提案する他、香りから着想される短篇小説を連載中。

媒体での執筆・連載の他、化粧品のディレクション、イベントプロデュース、ブランドコンサルティングなど幅広く活動している。
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