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私のごきげんな毎日

モリコーネ 映画が恋した音楽家

シネマキアート

ジュゼッペ・トルナトーレ監督の名作映画『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989)といえば、映画愛に溢れるストーリーとそれに相まったエンニオ・モリコーネの音楽が、今も色褪せずに、時代を超えて輝き続けています。今回は、そのトルナトーレ監督が、師であり友でもある“映画音楽の巨匠”モリコーネの葛藤と栄光に迫ったドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』をご紹介します。まるで『ニュー・シネマ・パラダイス』の続編を観ているような感動を味わえる、愛と幸福とリスペクトに満ちた一作です。

モリコーネ 映画が恋した音楽家

1961年のデビュー以来、500作品以上もの映画やテレビドラマの音楽を手がけ、2020年7月に享年91歳でこの世を去ったモリコーネ。アカデミー賞(R)には6度ノミネートされ『ヘイトフル・エイト』(2015)で受賞し、2006年にはその全功績を称える名誉賞にも輝きました。

モリコーネ 映画が恋した音楽家

そんな伝説のマエストロに、トルナトーレ監督が5年以上にわたる密着取材を敢行し、生前の姿を捉える最後の作品を完成させました。「ジュゼッペ以外はダメだ」と、モリコーネ自らが指名したトルナトーレ監督の前だからこそ半生を赤裸々に回想し、かつては映画音楽の芸術的地位が低かったため、幾度もやめようとしたという衝撃の事実を告白しています。いかにして音楽家としての誇りを手にするに至ったかを、『ニュー・シネマ・パラダイス』はもちろん、『荒野の用心棒』(1964)、『アンタッチャブル』(1987)、『ヘイトフル・エイト』など45作品にも及ぶ傑作から選ばれた名場面や、最高の音響環境で再現された日本公演を含むワールドコンサートツアーの演奏と共に紐解いていきます。

クエンティン・タランティーノ

そして、クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーン、ハンス・ジマー、ジョン・ウィリアムズなど70名以上の監督やプロデューサー、音楽家たちのインタビューを通して、巨匠の伝説が語られます。さらに、モリコーネのプライベートライフやコメント、初公開のアーカイブ映像などにより、モリコーネのチャーミングな人間性と妻への美しい愛も浮き彫りに。

モリコーネ 映画が恋した音楽家

『モリコーネ 映画が恋した音楽家』は、映画ファンや音楽ファンはもちろん、エンニオ・モリコーネを知らない世代にも観てほしい作品です。

モリコーネ 映画が恋した音楽家

最後のエンドロールに流れてくる数々の「Music by Ennio Morricone」に改めて拍手喝采!

モリコーネ 映画が恋した音楽家

モリコーネ 映画が恋した音楽家
2023年1月13日(金)より全国ロードショー
https://gaga.ne.jp/ennio/
(C) 2021 Piano b produzioni, gaga, potemkino, terras

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