今年最後のコラムでは、2019年映画マイ・ベスト3を紹介したいと思います。今年はなかなか心に残る映画が少なかったのですが、この3本は群を抜いて強烈な印象を残しました。では僭越ながら、早速発表します!
2018年映画マイ・ベスト3はこちらからチェック!
第1位『グリーンブック』
今年のアカデミー賞作品賞も受賞したこちらの映画が今年のぶっちぎり第1位です。黒人に対する偏見に満ちているガサツな用心棒、トニー(ヴィゴ・モーテンセン)と孤高の天才黒人ピアニスト、ドクター(マハーシャラ・アリ)のおじさんふたりの珍道中が本当に痛快! ラストはちょっときれいすぎる終わり方ですが、幸せな気分になりますよ。クリスマスの今観るのがおすすめです。
第2位『アベンジャーズ/エンドゲーム』
タイミングが合わず紹介できませんでしたが、『アベンジャーズ』シリーズ第4作目が第2位です。2008年の『アイアンマン』から始まった、マーベル・コミックのヒーローたちを集めたヒーローチームの活躍を描く完結編。劇的な結末は涙なくしては観られません!
第3位『ジョーカー』
ホアキン・フェニックスが5代目ジョーカーを演じるこちらの映画が第3位です。大都会で大道芸人として生きるひとりの孤独な男がどうして<悪のカリスマ>へと変貌したのか……原作の映像化ではなく、完全オリジナル・ストーリーで初めて語られるジョーカー誕生の理由が本作で明らかになります。もうリヴァー・フェニックスの弟とは言わせない、ホアキン・フェニックスの怪演は必見です!
もともと男性的な映画が好きなので、今年はそれが色濃く反映されたランキングになりましたが、2020年は女性が活躍する映画が目白押し。上記でも紹介した『アベンジャーズ/エンドゲーム』で衝撃の決断を下した人気女性キャラクターの知られざる過去を描く『ブラック・ウィドウ』(2020年5月1日日米同時公開)、2017年のベスト3にランクインするほど大好きな『ワンダーウーマン』の続編『ワンダーウーマン 1984』(2020年3月20日公開)、『スーサイド・スクワッド』の“悪カワ”ヒロイン、ハーレイ・クインを主人公にした『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』(2020年6月)、そしてディズニーアニメの実写化『ムーラン』(2020年4月17日公開)と、女性ヒーローの快進撃に期待大です。
その他、楽しみにしている監督作品はこちら。グザヴィエ・ドラン監督最新作、一人の少年との“秘密の文通”によって明かされる、衝撃的なスターの死の真相を描いたスキャンダルな物語『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』(2020年3月13日公開)、ウェス・アンダーソン監督最新作、20世紀フランスの架空の街にある、米新聞社の支局で活躍するジャーナリストたちに贈る“ラブレター”を描く『ザ・フレンチ・ディスパッチ(原題)』(2020年公開)、そしてジム・ジャームッシュ監督最新作のゾンビ映画『ザ・デッド・ドント・ダイ(原題)』(2020年春公開)。
そして、世代的に外せないのが、1986年公開のトム・クルーズの出世作『トップガン』の続編『トップガン マーヴェリック』(2020年7月10日公開)。予告編で海軍軍衣、レイバンのサングラス、そしてサントラを聴くだけで懐かしさで震えます。34年前から今もなお第一線で活躍している稀有なスター、トムの再びとなるあの雄姿が早く観たいです。
来年も素晴らしい映画との出会いがありますように!