シネマキアート

クワイエット・プレイス

私は、バイオレンスやスプラッター、B級サメ映画も大好きなのですが、ホラー映画だけは苦手です。ただしホラー映画でも諸悪の根源が幽霊や呪いでなければOK(なので外来生物やゾンビ、サイコパスは無問題)という変なマイルールがあります。

今回紹介する、新感覚サバイバルホラー映画『クワイエット・プレイス』は、4月に全米公開されるやいなや大ヒットし、ずっと気になっていたのですが、ポスタービジュアルや予告編を観てもマイルールをクリアする内容かどうか確信がありませんでした。
が、いざ観てみると……最高でした! 最後に泣いてしまうくらいハマりました。そして“音を立てたら、即死。”というルールも影響し、あんなに緊張感が走る試写は初体験でした。

音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族がいた。その“何か”は、呼吸の音さえ逃さない。誰かが一瞬でも音を立てると、即死する。手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らすエヴリン(エミリー・ブラント)&リー(ジョン・クラシンスキー)の夫婦と子供たちだが、なんとエヴリンは出産を目前に控えているのであった。果たして彼らは、無事最後まで沈黙を貫けるのか……?

音に反応し人間を襲う捕食性の生き物“何か”が出現した世界を舞台に、3人の子どもたちとサバイバルを試みる夫婦を演じているのは、実生活でも夫婦のふたりなので息もぴったり。主演エヴリン役は、『プラダを着た悪魔』(2006)や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)のハリウッドきっての実力派女優、エミリー・ブラント。その夫・リー役にはエミリーの実夫でもあり、『プロミスト・ランド』(2012)では、共演者のマット・デイモンと共に脚本を執筆、そして俳優としてもエミー賞を獲得すエミー賞を獲得した人気ドラマシリーズ「The Office(原題)」(2005~2013) で好青年ジム・ハルパート役を演じるなど、あらゆる分野で多才な才能を発揮しているジョン・クラシンスキー。

またジョンは本作の監督・脚本・製作総指揮も務めており、恐怖をあおる演出やスリラー要素は、ホラー映画『ドント・ブリーズ』(2016)を研究したとか。「怖いだけではないところでも観客に満足してもらえると思う」と、ジョンは自信たっぷりに語っています。そして、本作の続編(2020年5月全米公開予定)も決定しています。再びジョンがメガホンをとるそうです。本作のラストが素晴らしかったので、続編にも期待が高まります!

90分間“呼吸の音さえ恐怖に変わる”劇場の緊張感が体験できる、新感覚サバイバルホラー映画『クワイエット・プレイス』。私のようにホラー映画が苦手な女性もきっと本作はゾクゾク&ホロリとするはずです。劇場でこの家族の行く末を見届けてください!


クワイエット・プレイス
9月28日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか 全国ロードショー
http://quietplace.jp/
(C) 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

著者プロフィール

國方 麻紀(くにかたまき)
國方 麻紀(くにかたまき)エディター・ライター
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のアラフォーのエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブ・エディターを経て、現在は女性サイト「GLAM」編集長に。
好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」

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