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私のごきげんな毎日

泣いて笑ってスッキリ! 悲喜劇ファミリー映画3選

シネマキアート

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で映画館の閉鎖が相次いでいます。そこで今回は、泣いて笑って、ラストは爽快で幸せな気持ちになること間違いなしの悲喜劇ファミリー映画3作品をご紹介します。おうち時間を楽しく過ごす参考にしてください。

『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)

アビゲイル・ブレスリンちゃん演じるオリーヴ一家が、黄色のワゴン車に乗って美少女コンテストの会場に向かう珍道中ロードムービー。人生の勝ち組になることだけに没頭する父親(グレッグ・キニア)、ニーチェに倣って信念で沈黙を貫く兄(ポール・ダノ)、ゲイで自殺未遂の叔父(スティーヴ・カレル)、ヘロイン吸引が原因で老人ホームを追い出された祖父(アラン・アーキン)、そしてバラバラの家族をまとめようと奮闘する母親(トニ・コレット)。いぶし銀の性格俳優たちが、ワケあり家族をイキイキと演じています。撮影当時6歳だったアビゲイルちゃんが踊るラストのコンテストのダンスシーンは、私は何度観ても泣き笑いしてしまいます。

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『ラブ・アゲイン』(2011)

こちらは、『リトル・ミス・サンシャイン』の叔父さん役のスティーヴ・カレル主演のラブ・コメディ。妻(ジュリアン・ムーア)に浮気された、スティーヴ演じる真面目な夫キャルが、バーで出会ったイケメンのジェイコブ(ライアン・ゴズリング)にモテ指南を受け、妻の愛を取り戻そうと奮闘していきます。冒頭のキャルとジェイコブがショッピングモールで待合せするシーンでは、キャルが履いてきたスニーカーをジェイコブがダメ出しするのですが……その会話が最高です! そして妻の浮気相手にケヴィン・ベーコン、キャルの浮気相手にマリサ・トメイと、素晴らしいキャストを配置しているのもニクい!! またジェイコブの恋のお相手をエマ・ストーンが演じています。『ラ・ラ・ランド』(2017)でも息の合ったダンスシーンがありましたが、こちらのダンスシーンも必見です!

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『ワンダー 君は太陽』(2017)

遺伝子の疾患により人とは異なる顔で生まれ、27回もの顔の手術をしてきた10歳の少年オギーの奮闘を描く感動作。涙なくしては観られないのですが、泣きどころは、オギーの苦難への同情ではなく、両親や友達からの愛情とそれに応えて逆境に立ち向かうオギーの勇姿です。オギーを『ルーム』(2016)のジェイコブ・トレンブレイが、オギーの両親をジュリア・ロバーツとオーウェン・ウィルソンが熱演。ジュリアはオギーに降りかかるさまざまな問題に真正面から向き合い決して諦めない母親を情感豊かに演じ、オーウェンは男同士の仲間としてオギーをリスペクトする父親を軽やかなユーモアを添えて演じています。また、ジェイコブくんの演技力も然ることながら、私はオギーの親友ジャック役のノア・ジュプくんに心を奪われました。その後彼は、『クワイエット・プレイス』(2018)や『フォードvsフェラーリ』(2019)などの話題作に立て続けに出演する人気子役に。小さな一歩が世界を変えることを教えてくれる感動の一作です。

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フリーランス エディター・ライター國方 麻紀(くにかたまき)
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブエディター、ウェブサイト「GLAM」「tend」「BRASH」統括編集長を経て、現在はフリーランスに。好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」
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