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パリ・ノートルダム大聖堂で火災

おフランスかぶれのうたかたの日々
ノートルダム大聖堂

2019年4月15日18:50頃、パリ・ノートルダム大聖堂で火災が発生し、850年以上もの歴史ある建物が一瞬にしてなくなってしまいました。

8時間燃え続け、中央の尖塔は折れ、木造屋根のほとんどは崩壊。
立ち上がる炎、パリの空に広がる黒煙…テレビやインターネットで映像を見ても、とても現実のものとは思えず、喪失感にただただ胸が痛くなり、涙がぽろぽろとこぼれました。
いつでも「そこにあること」が当たり前だと思っていた存在がなくなってしまったことが信じられず、とてつもない喪失感に呆然としました。

ノートルダム大聖堂

Notre(私たちの)Dame(貴婦人)、聖母マリア様を指すノートルダム大聖堂はカトリック信者たちにとって特別な存在。
200年の歳月をかけて建立された、ゴシック様式の歴史的建造物です。
大聖堂の前には「Point zéro ポワン・ゼロ」という印があり、ここを拠点として1区、2区、3区…20区と、エスカルゴのようにらせん状にパリが広がっているのです。
まさにパリの中心。
先日「ブラタモリ」でも紹介されていましたが、この「ポワン・ゼロ」を踏むと、「またパリに戻ってくることができる」とも言われています。

今回の惨事による悲しみは、フランス国内のみならず世界中に広がり、僅か一日で寄付金の総額は約7億ユーロ(約880億円)にも達しました。

完全復旧には50年かかるとも言われていましたが、マクロン大統領は16日、5年後の2024年、パリ オリンピックの年までに再建すると宣言。
「薔薇窓 rosace」と呼ばれるステンドグラスの丸窓を初め木造部分でない箇所はススが被ったものの健在ですし、4年前に建築データをデジタル化済みとのことなので焼失してしまった木造屋根も完全再現の希望が。

ノートルダム大聖堂
ノートルダム大聖堂薔薇窓 rosace

丹下健三氏設計の東京都庁は、ノートルダム大聖堂をモチーフにしたとも言われています。
こちらの2つの塔は、今回の火事では被害がそこまで大きくなかったようです。

ノートルダム大聖堂

復興債権の募金には、日本からもインターネットで参加できます。(2019年4月18日現在)
・フランス文化財センター(英語)
https://don.rebatirnotredamedeparis.fr/1/~my-donation?_cv=1
・ノートルダム財団(フランス語のみ)
https://don.fondationnotredame.fr/fapp-notre-dame
・文化遺産財団(英語)
https://don.fondation-patrimoine.org/SauvonsNotreDame/~my-donation?context_form_id=form_77.158.89.188_5cb6a14af263d7.40124330
・フランス財団(英語)
https://dons.fondationdefrance.org/givefornotredame/~my-donation?_cv=1

そう遠くない未来に、また同じ姿で見ることができると祈って。

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