CheRish Brun.(チェリッシュブラン)

好きと心地よいがつくる、私らしく楽しい暮らし

【インタビュー】『世界から猫が消えたなら』佐藤健

自分が考えられる最高の環境を用意してもらった

–では“僕”はどのように作っていきましたか?
“僕”は函館でのびのび育った、凄く純朴で優しい良い子だと思っていました。しかもこの作品は“僕”が死んでしまう物語。だから、“僕”が死んでしまった時に観ている人たちが悲しくなってもらえるようにキャラクターを作りました。健気で愛すべき青年になっていれば嬉しいです。

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–“僕”と“悪魔”を交互に演じ分けていくのはかなり高度だったと思いますが?
その都度その都度、スタッフの皆さんと一緒に考えながら撮影をしていました。今回のような撮影の仕方はみんな初めてのことだったので、とにかく話をしてやりやすさを探っていきました。撮影にも凄く時間がかかりましたね。“僕”を演じたら“悪魔”を演じて、また“僕”を演じて“悪魔”を演じて・・という流れで撮影していったのですが、皆さんが本当に優秀な方々だったのでお芝居があちこちに行ってしまってやりづらいなんてこともなくて。自分が考えられる最高の環境を用意してもらっていたので、本当にこのチームでよかったと思っています。

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–台本を読んだ時の感想も教えてください。
泣きました。特に“僕”と母親の関係。父親含めて3人で家族旅行に行くあたりからずっと泣いていました。特にぐっと来たのが、予約していたはずの旅館が、何かの手違いで宿泊できないことになってしまって、“僕”と父さんが駆け回って新しい宿を探すけど、結局あまりいいところには泊まれない。決して特別美味しくないご飯を食べた時に「ご飯、美味しいよ」って母さんが言うところなんです。永井監督とか色んな方に言っても「なんでそこ?」って言われるけれど、僕には何かくるものがあります(笑)。監督達は“僕”と母さんが一緒に海岸にいるシーンが一番泣けると言っていました。でも台本を読んだ時に僕にはあまりピンとこなくて。今まで‘親が亡くなる’ということを考えたことがなかったから実感がわかなかったんだと思います。僕より上の世代の方達には親の死ということに対して受け取り方が違うんだと改めて感じました。だから、監督たちが一番感動したというそのシーンをピークにもってくるお芝居をしないといけないと思って、そこまで精神状態を持っていくのが大変でした。実際に実家に帰って母親の顔を見たり、久々に飼い猫と触れ合ったりもしましたね。そうやって“僕”と自分の人生をできるだけ重ねようと。後は家族がテーマの映画を見ました。とにかくそのシーンをどう受け取ってもらえるのかが不安だったので、必死だったことを覚えています。

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–猫(キャベツ)との共演も魅力の一つですね。
キャベツを演じたパンプ君は本当に天才なんです!猫と一緒に芝居すると聞いた時は「どれだけ苦労するのだろう」と覚悟を決めていたのですが、そんな心配は杞憂に終わりました。あんなに芝居ができる猫はいないですよ。僕も猫を飼ってきたし、いろんな猫を観てきたからわかるんですけど、猫って気紛れだし気分屋だし、本当に大変なんです。でもパンプ君はNGもない。本当にびっくりしましたね。タオルに包まれているキャベツのシーン、超絶可愛いですよ!

–北海道、アルゼンチンとロケも多かったですが、印象はいかがでしたか?
函館を中心に北海道で3週間、アルゼンチンで2週間ほど撮影をしました。
一番思い出深いのはやっぱりアルゼンチンロケかな。海外で映画を撮影するのも初めてだったので新鮮だったし、幸せな経験でした。ワインを飲みながら芝居をしたり、イグアスの滝を観光したり、楽しみました。

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