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私のごきげんな毎日

【ワークスタイル】女性も働き続けられる職場に 大井恵さん(有限会社ティアマット) - 3

大人女子のおしごと事情

チームワークの肝は中間世代

――10年を超える勤務年数となると、後輩を育てるという仕事も出てくるのでしょうか。
はい。今私は9人のスタッフの中でちょうど経験年数的にも中間くらいの立場にいます。後輩に何かを伝えるときに気を付けているのは、口で言った後に相手がどのような施術をしているかも見届けて、話したことがきちんと伝わっているかをフォローすることです。また、たとえば上司が後輩に注意したことが、伝わっているかも気を付けますし、逆に後輩が先輩に何か言いたそうにしていたらそれを代わりに聞いて、うまく上司に伝えるという役割も大事なのかなと最近考えています。職場のチームワークにも大きくかかわってくるので。

”tiamat BBQ部 活動日!!” 春はお花見BBQ,夏は川でBBQと、年に2・3回はスタッフ全員でお客さまやお友達も誘っていきます。
”tiamat BBQ部 活動日!!”
春はお花見BBQ,夏は川でBBQと、年に2・3回はスタッフ全員でお客さまやお友達も誘っていきます。

中間の立場は難しいこともありますが、後輩が育っていくのを見られるのは嬉しいです。たとえば私がシャンプーやヘッドスパを担当していたお客様を後輩に引き継いで、その後もお客様が後輩を指名してくださると、ああよかったなと思います。

――お仕事でのこれからの夢はなんでしょう。
美容業界は、30代までに8割が離職すると言われていて、その一つの理由が仕事と家庭の両立が難しいことにあります。私自身結婚をして、その大変さを感じている一人ですが、弊社の社長は女性が働き続けやすい職場環境を整えたいと考えているので、私も両立して働き続けられるようにできたらと思っています。後輩の女性技術者もいるので、結婚しても働き続けられるよ、という礎を築けたら嬉しいです。

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また、美容師という仕事は、ともすると美容師業務しかできなくなりがちですが、弊社ではたとえば簡単な経理や、今私は社長秘書という形で、社長の業務の補佐役として外部との交渉などもさせていただいており、こうした社会人経験を積むことの大切さも感じています。技術者として技術を磨いていくことはもちろんですが、他の仕事も一つひとつ、丁寧にしていきたいと思っています。

フリーライター菅原然子(すがわらのりこ)
大学で数学、大学院で教育社会学を専攻後、月刊『婦人之友』(婦人之友社)、月刊『教員養成セミナー』(時事通信出版局)等の記者・編集者を経て独立。
人物インタビューや教育関連記事を中心に、多分野の記事を書いています。
夫婦+コドモ2人(♀)の4人家族。
趣味はチェロを弾くこと。
動物と、文字と、音楽をこよなく愛するもの書きです。
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