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私のごきげんな毎日

【ワークスタイル】女性も働き続けられる職場に 大井恵さん(有限会社ティアマット) - 2

大人女子のおしごと事情

ライフステージに寄り添える魅力

――アシスタントの仕事は、やはり最初はお掃除などからスタートされたのですか?
そうです。アシスタントなので、掃除や、シャンプーから始まって、カラーやパーマの補助などを4年くらいしました。よく「アシスタント一人で大変でしょう?」と友だちに言われましたが、仕事の幅が広がりかえってのびのび働けて私にとっては良い環境でした。その間に技術修行をし、営業時間の前後にカットモデルさんやスタッフに練習台になっていただいて、カットやパーマなどを練習、課題を一つずつクリアして、初めてお客様を任されるようになりました。

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お客様を担当するようになってから5年近くたちますが、5年前学生さんだった方が就職活動のために髪型を変えたいとか、他の方は結婚するので式にむけてこういう髪型に、という場面にも出会えました。お客様のかかりつけ美容師になることができ、それぞれのライフステージに寄り添えるのがこの仕事の魅力の一つだと思います。

――大井さんが一番お好きな施術はなんでしょう。
シャンプーとヘッドスパです。シャンプーは、手荒れや腰痛などのイメージがあるのか、「大変でしょう」とよく言われるのですが、私はお客様が一番くつろいでくださっているのが感じられるので好きです。

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カットも好きですが、奥が深くて。お客様を担当し始めた頃、カウンセリングをしたにもかかわらず、顔回りを、お客様が思っていたよりも数ミリ短く切ってしまったことがあり、切っている途中に「短いです」と言われました。お詫びをしましたが、たとえば「1センチ切ってください」と言われても、お客様が考えている1センチと、私が考える1センチは微妙に違っていることは多々あるわけで、そうしたことも予測しながらカウンセリングで確認することが大事だとわかりました。以降、特に顔回りについてはより慎重に施術をするようになりましたね。

”お客様カルテ” ヘアスタイルのオーダーは、「髪の状態」や「気分」によって その時その時で変わっていくもの。 だからこそ、どういうスタイルチェンジを辿ってきたのかを振り返れるように 施術や会話などの細部を書き留めておくようにしています。
”お客様カルテ”
ヘアスタイルのオーダーは、「髪の状態」や「気分」によって、その時その時で変わっていくもの。
だからこそ、どういうスタイルチェンジを辿ってきたのかを振り返れるように施術や会話などの細部を書き留めておくようにしています。
フリーライター菅原然子(すがわらのりこ)
大学で数学、大学院で教育社会学を専攻後、月刊『婦人之友』(婦人之友社)、月刊『教員養成セミナー』(時事通信出版局)等の記者・編集者を経て独立。
人物インタビューや教育関連記事を中心に、多分野の記事を書いています。
夫婦+コドモ2人(♀)の4人家族。
趣味はチェロを弾くこと。
動物と、文字と、音楽をこよなく愛するもの書きです。
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