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【レシピ】いよいよ冬本番・・・冷え性対策に具だくさんのお雑煮を

足立洋子の体がよろこぶおいしいご飯

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あけましておめでとうございます。2015年が皆さまにとりまして健康に恵まれ、お幸せな毎日でありますようお祈り申し上げます。
さて、お正月と言うとお雑煮・・・お雑煮は一年の無事を祈りお正月に食べる伝統的な日本料理です。お餅の形やおだし、具の種類にいたるまで、地方や家庭ごとに千差万別ですが、今日は具がたっぷりのおいしいお雑煮をご紹介しましょう。

具だくさんのお雑煮

材料と分量(2人分)
お餅 お好みの数
だし汁 (昆布5センチ角1枚+かつお節10g) 2.5カップ
小匙1/4
醤油 大匙1
大匙1
鶏もも肉 60g
大根 100g
人参 20g
ごぼう 10g
干しいたけ 1枚
わらび 1/4把
こんにゃく 1/8枚
三つ葉 適量
作り方
1.各材料を切る
・鶏肉→親指大に切る
・鶏肉→親指大に切る
・大根→いちょう切り
・人参→大根の大きさに合わせていちょう切り(細い人参だったら輪切りにする)
・ごぼう→ささがき
・干しいたけ→水に戻して千切り
・わらび→4㎝の長さに切る
・こんにゃく→短冊切り
・三つ葉→食べやすい長さに切る
2.おいしいだしを作る
3.1に三つ葉をのぞいた材料を入れて煮る
4.塩、醤油、酒で味を調える
5.お餅をこんがり焼いた上にお汁を注ぎ、三つ葉をたっぷりと載せて召し上がれ

 

お餅は女性の嬉しい味方です!

「お雑煮」の語源は「煮雑〔にまぜ〕」で、いろいろな具材を煮合わせたことからきています。

そして、材料の一番はお餅。このお餅は主にエネルギー源として利用されます。含有される成分では炭水化物や脂質、蛋白質、ビタミンB1、カリウムなどがあり、うるち米よりミネラルやビタミンの含有量が多く、消化も優れています。更に体温を上昇させる働きも高く、微量でも多くのエネルギーを摂取することが可能です。
このため、病人の食事にも活用され、ビタミンB1は糖質代謝や疲労回復に有用とされます。カリウムは体内の余分なナトリウムを体外へ排泄し、高血圧の予防に役立つと考えられている成分です。

さて、これからの大敵・・・冷え性は体の血行不良のために起こります。
血行不良の原因は気温の低下やストレスによる自律神経の乱れ、その他いろいろ考えられますが、毛細血管まで血液が行き渡っていなかったり、寒さで毛細血管が縮んだまま元に戻らなかったりすると、末端(手足の先)に冷えとして出てきます。

冷えによる血行不良が招く症状としては

基礎代謝や免疫力が低下し風邪をひきやすくなるります
筋肉が疲労することで腰痛や肩こりが起こりやすくなります
腸の動きが鈍って便秘になりやすい
女性では生理痛がひどくなったり生理不順になることがあります

 

これらの症状を改善するには体全体を温めることが重要で、全体を暖めるには内臓を暖めます。
血行が悪くなると体は重要な内臓を優先して血液を循環させるので、手や足は後回しにされて冷えてしまうのです。
そんな時に大活躍の(微量でも多くのエネルギーを摂取する)お餅ですが、言い換えるとたくさん食べると大変なことになりますから、この時お餅+お砂糖のような食べ方を続けないこと、このお雑煮のように具だくさんの材料と組み合わせることで、お餅だけの食べ過ぎを防ぎます。

冷えを改善するには、血行をよくすることが大切です

デスクワークの合間にストレッチなどで筋肉をほぐす
体を温める食物をとる(体を冷やす食物はとらない)
発酵茶(紅茶、烏龍茶、プーアール茶など)は、体を温めます
38℃~40℃のぬるめのお湯で20~30分、半身浴をする

 

体を冷やさないように…冷えてしまった体には程よいエネルギーを入れて寒い冬を健康に乗り切りましょう。

料理家足立洋子(あだちひろこ)
1951年、函館生まれ。
自由学園女子最高学部卒業。

会員数2万人の「全国友の会」において40年来、食の講師をつとめる。

NHK「あさイチ」で料理のスーパー主婦として出演。
近年はNHK北海道の「ひるナマ!北海道」に定期的に出演。
また、全国各地にて料理講習会・講演会を行なっている。

新潮社から発売した著書『かんたん が おいしい』シリーズは13万部を超え、2022年3月10日に婦人之友社から『つくる人も、食べる人も 幸せな おべんとう』を発売。
『ひとりぶんのおうちご飯(講談社)』『どんぶり+もう一品(マガジンハウス)』『めんどくさいがなくなる台所(SBクリエイティブ)』他、著書多数。

雑誌などへのレシピ提供のほか、商品開発などにも携わっている。

2013年よりCheRish Brun.にて月に2回、2017年より『苫小牧民報』にて月1回連載中。
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