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寒い季節にからだがあたたまる冬の薬膳鍋

薬膳鍋

本格的な冬の寒さがやってくるとやっぱり心配なのは、風邪やインフルエンザなどの冬のからだの不調ではないでしょうか。
冬に病気になる主な原因は漢方では、「寒さ」と「乾燥」です。
からだを芯から温め、しっかりとからだを潤すことで、冬の病気や不調を予防できます。寒い冬におすすめの、からだがあたたまる簡単な薬膳鍋を紹介します。

冬の大敵は「寒さ」と「乾燥」

雪が積もっている枝

漢方では、病気の原因となるものを「邪気」といいます。
「邪気」は、からだの外から入り、最初はからだの表面に、そしてからだの奥深くに入っていき病気を引き起こします。
免疫力が高く、からだもこころも元気な時は、「邪気」はからだの奥まで入ってこれません。

「邪気」は季節によって異なり、冬の「邪気」は「寒邪」と「燥邪」、つまり「寒さ」と「乾燥」です。

「寒邪」が体内に入り込むと、体が冷え、免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなります。

また「燥邪」は、皮膚や呼吸器系、消化器系を乾燥させ、外から入ってくるウィルスなどへの抵抗力を弱めてしまいます。

これらの邪気をからだの中に入れないことが、冬に病気にかからない秘訣となります。

五臓の「腎」は冬に弱い

冬は漢方でいう五臓の「腎」が弱りがちです。
「腎」は、尿を作るだけでなく、泌尿器や生殖器と深い関わりがあります。
冬になると膀胱炎になってしまうなど、心当たりのある方は、「腎」が弱っているのかもしれません。

また体内の水分の調整に関わっているため、「腎」が弱り、水の巡りが悪くなると、むくみや肩こり、関節や腰の痛みが出ることもあります。

冬は「腎」をいたわり、「腎」の機能を高めることもポイントとなります。

冬の生活習慣を整える養生法

ハーブティー

冬は「寒さ」や「乾燥」から身を守り、また五臓の「腎」をいたわってあげましょう。

からだをあたためる

現存している最古の中国医学書「黄帝内経」という書物には、それぞれの季節の過ごし方が書かれています。
それによると、「冬は、門戸を閉ざして、静かに閉じこもる季節、気を静めて、寒さに触れないように温かくする、汗をかいて陽の気を逃さない」とあります。

夏のように外に向かっていくというよりも、静かに温かくして過ごすとよいそうです。
そして、からだを冷やすことは、絶対に御法度のようですね。
温かい飲み物を飲み、温かい食べ物を食べ、薄着をせずからだを温め、のんびりと過ごす、なんだか夢のような生活です。

でも、私たちの生活は1年中変わらないのが現実。
そこで、食べ物や飲み物だけでも温かいものを食べたり飲んだりするのも一つの方法。
また、辛味のあるものを適度に食べるのも血行を促進してくれるのでおすすめです。
そして1日の最後には、お気に入りの香りの入浴剤やゆずを浮かべた温かいお風呂でリラックスしてみてください。

乾燥から身を守る

乾燥は、免疫力を弱め、病気の原因になる要因の一つです。
肌や髪を保湿することはもちろんのこと、鼻やのどの乾燥にも気をつけましょう。

タイムやセージなどの抗菌ハーブのハーブティーでうがいをしたり、ティートリーやユーカリの精油を熱湯に数滴落として蒸気を吸入することで、抗菌作用によって風邪予防になるうえ、乾燥からも守ってくれます。

「腎」をきたえる

五臓の「腎」が弱ってしまうと、むくみや貧血気味になったり、泌尿器系のトラブルが発生しがちです。このような症状が冬に出るという方は「腎」をきたえ、機能を高めてあげましょう。

「腎」に良い食材を摂ることはもちろんのこと、「腎」を助けてくれ、働きをアップさせてくれる「鹹味」のものを摂るのもおすすめです。
「鹹味」とは塩味のこと。硬いものを軟らかくする作用があり、滞っているものをスムーズにしてくれます。海藻(のり、こんぶなど)、塩などの食材があります。

減塩ブームではありますが、塩はわたしたちのからだになくてはならないもの。適度に摂っていきましょう。
精製された塩よりも、天然塩はミネラルも含んでいるのでおすすめです。

からだがぽかぽかあたたまる薬膳鍋

からだを温める、腎をいたわるためにも、毎日の食事は冬の養生法で一番大切かもしれません。
そこで、冬におすすめの食材と薬膳鍋を紹介します。

薬膳鍋の材料

冬におすすめの食材

【冷えを改善する温性、熱性の食材】

唐辛子、ねぎ、にら、生姜、しそ、かぼちゃ、たまねぎ、シナモン、なつめ、胡椒、えび、たこ、あじ、いわし、いか、鮭、鶏肉、羊肉、みかん、あんず、酒、酢、黒砂糖、紅茶など

唐辛子は血行を高め、冷えを改善します。刺激が強いので食べ過ぎには気を付けてください。
生姜やねぎは、薬味として積極的に使ってみてください。しょうがは皮の部分に栄養がたくさんあるので、なるべく皮付きのままで。
冷え症がとてもつらい人は羊肉がおすすめです。逆にほてりやのぼせのある人は控えてください。

【「腎」の機能アップさせる食材】

れんこんや大根などの根菜、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、ごぼう、たら、かに、ぶり、えび、ほたてなど

冬が旬の根菜類は、食物繊維も豊富。加熱して、ぜひいろいろな料理に使ってみください。

【辛味のある食材でからだを温めて、血行アップ】

唐辛子、生姜、にんにく、春菊、大根など

薬膳鍋の作り方

薬膳鍋

材料と分量(1人前)

  • 鶏肉(手羽先)…2本(骨付きの部位がおすすめ)
  • 長ねぎ…1/2本
  • にら…1/2束
  • まいたけ…1/3株
  • かぶ…1/2個
  • 黒きくらげ…3枚(乾燥きくらげは水で戻す)
  • 出汁(昆布、かつお)…400ml(水、鶏ガラスープでもOK)
  • 塩麹…小さじ2   
  • 味噌…小さじ2
  • 生姜…1片(スライス)
  • なつめ…5枚(スライス)またはホールタイプ1個
  • コチュジャン…小さじ1
  • 白ごま…適量

作り方

  1. 出汁に鶏肉、しょうが、なつめを入れ20分ほど煮込みます
  2. 鶏肉がやわらかくなったら、塩麹、味噌、コチュジャンで味付けをし、ねぎ、まいたけ、かぶ、黒きくらげを入れます
  3. 最後ににらを加えてできあがり

滋養強壮作用のあるごまを加えると、香ばしさが加わりさらに美味に!

食材は、いろいろと組み合わせて楽しんでみてくださいね。冬が旬の魚介類も、美味しい出汁が出ておすすめです。
また鍋は、一度に多くの食材が食べることができるので、忙しい年末には助かる調理方法です。出汁の味を変えれば、毎日飽きずに食べられますよ。

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Author's Profile

薬剤師/ハーバルセラピスト/漢方スタイリストCHIAKI
1979年生まれ、兵庫県在住。
メーカーでの研究所勤務を経て、現在は薬剤師として奮闘中。
お薬を患者さんに渡す立場として、なるべく病気にかからない予防分野に興味を持ち、ハーブや漢方の資格を取得。
毎日の暮らしに簡単に取り入れることができる、ハーブ、漢方生活をどんどん提案していきます。
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