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春の不調からからだを守るマスク用アロマスプレー

ハーブ・漢方生活はじめてみませんか

春は、とても気候が穏やかで外でも過ごしやすい季節ですが、ウィルスや花粉によって、鼻や喉に不調が出やすい時季でもあります。
最近では、PM2.5や黄砂などによる呼吸器系の不調を訴える人も、とても多くなってきました。

漢方では、春の邪気である「風邪(ふうじゃ)」が、ウィルスや花粉などを運び、私たちのからだへと侵入してくるとされています。
からだの穴が開いている部分(口や鼻など)から邪気が入ってくると言われ、この部分を塞ぐことがとても大切です。

手作りアロマスプレー

そこで今回は、抗菌作用があると言われる精油を配合したマスク用のアロマスプレーを紹介します。
使い方は、マスクの外側にシュッとスプレーするだけです。
ウィルスや花粉から身を守るだけでなく、心地よい香りで、癒しの効果も感じることができます。

からだと心を癒す精油の力

エッセンシャルオイル

今回紹介するアロマスプレーには、精油を使います。
精油(エッセンシャルオイル)とは、植物の芳香成分を抽出したもので、その植物独特の香り成分の効果によって、癒しや美容に活用されています。
リラックスしたい、寝付きをよくしたい、お肌をきれいにしたいなど、女性の悩みや日々の生活にとても役立ちます。

精油は、香り成分を吸ったり、お肌に塗ることで、鼻や呼吸器、皮膚から吸収されます。
そして、直接脳に伝わったり、肺や皮膚から血液中に吸収され、それぞれの器官で精油の効果を発揮します。

植物の恵みがぎゅっと詰まった精油は、自然療法には欠かせない存在です。
一つの植物からほんの少ししか採れない精油もあったり、独特の香りを持つものもあったりと、精油には限りない魅力がたっぷりです。

精油を使った自然療法「アロマテラピー」

ハンドマッサージ

精油を使った自然療法を、アロマテラピー(芳香療法)と言います。
お家でも簡単にできるアロマテラピーをいくつか紹介します。

手軽に楽しめる芳香浴

精油の香りを利用して、からだや心を整えていく、一番簡単な方法です。
ティッシュやハンカチなどに精油を1滴垂らし香りを嗅いだり、ミストで部屋中に拡散させるディフューザーを使った方法などがあります。
(ハンカチを使用する際は、精油によってはシミになる可能性がありますので注意してください。)

その時の気分や体調に合わせて、精油を選ぶ楽しさや、香りによるリラックス効果も得られます。

リラックスしたい時にはラベンダー、集中力を高めたい時にはローズマリー、リフレッシュしたい時にはペパーミントがおすすめです。

蒸気浴や全身浴で美容効果も

洗面器やバスタブに精油を垂らし、蒸気と共に香り成分を吸ったり、皮膚から吸収することで、美容効果、呼吸器系や心の不調に効果的です。

洗面器にお湯をはり、精油を1滴程度垂らして蒸気とともに香りを楽しみます。
バスタブには3~5滴程度を目安に精油を入れてください。
精油は水には溶けませんので、あらかじ少量の植物油(ホホバオイルなど)に溶かしてから入れてください。

風邪気味だなと思った時には、タイム、ユーカリ、ティートゥリーの蒸気浴がおすすめです。

オイルトリートメントでからだも心もリラックス

精油を植物油(オリーブオイルやホホバオイルなど)に溶かしトリートメントオイルを作り、トリートメントオイルでお肌をマッサージすることで、リラクセーション効果や美肌効果が得られます。
精油と植物油のそれぞれの効果や、マッサージの相乗効果によって、最近では医療の現場でも使われています。

お肌に使う場合は、精油をトリートメントオイルの量の1%以下にするように調整してください。(精油1滴の量は0.05ml。)
また、顔に使う場合は、0.5%以下になるようにしましょう。

精油を正しく使う為に知っておきましょう

エッセンシャルオイル

精油は、植物から抽出された濃度の高い香り成分ですので、刺激が強く、使用する際には注意が必要です。

100%天然成分のものを購入しましょう

最近では、雑貨店などでも簡単に購入できるようになった精油。
中には、合成されたものや精油以外のものが配合されているものもあり、精油としての効果が正しく得られないことがあります。

精油またはエッセンシャルオイルと書かれたもの、100%植物成分であるかを確認し購入しましょう。
アロマやハーブ専門店での購入がおすすめです。専門のスタッフがいるので安心です。

原液のままの使用や飲用はNG

精油そのものはとても刺激が強いことから、原液のままでの使用は控えてください。
アルコールや植物油、水などで希釈して使うようにします。
お肌に使う場合は精油の濃度が1%以下になるように調整します。

また、精油の飲用は避けてください。
海外では飲用がOKの国もありますが、日本では原則として認められていません。

保存に注意し、開封したらすぐ使いましょう

精油は酸化により、変質しますので、冷暗所に保管しましょう。
また、開封したらできるだけ早く使い、ふたをきっちりと閉めて保管してください。

マスクにシュッ!お家で作れるマスク用のアロマスプレー

花粉やウィルスから身を守るのに効果的な方法の一つはマスクです。
マスクをしているだけでもある程度の効果は得られますが、抗菌作用のある精油を配合したスプレーをすることで、さらに効果を高めることが出来ます。

材料は、ドラッグストアでも手に入るので、お家でも簡単に作ることができます。
また、マスクだけでなく、お部屋のルームスプレーとしても使えますので、年中使えるアイテムとして、とても重宝します。

材料(50mlのスプレーボトル1本分)

手作りアロマスプレー材料
  • 無水エタノール…10ml
  • フローラルウォーターまたは精製水…40ml(ユーカリウォーターを使用)
  • 精油…10滴(ティートゥリー精油4滴、ラベンダー精油3滴、ペパーミント精油3滴)
  • 遮光スプレー容器(50ml)

作り方

  1. 無水エタノールをビーカーなどのガラス製容器で量り、スプレー容器に入れます
  2. 精油をスプレー容器に入れ、フタをしてよく振り混ぜます
  3. フローラルウォーターまたは精製水をスプレー容器に入れ、フタをしてよく振り混ぜます

使用する際のポイント

  • 使用する際は、よく振ってからご使用ください。
  • マスクの外側に3~4回程度スプレーし、マスクを振って乾かしてから付けてください。
  • お肌に合わない場合や、体調が悪くなった場合は、使用をすぐにやめてください。
  • お子様が使う場合は、上記の精油の量の半分以下を目安に調整してください。
  • スプレーは、1ヶ月を目安に早めに使用してください。
  • 直接肌につかないようにしてください。
  • 火の近くでの使用は避けてください。
  • 無水エタノールは、99%エタノールのことです。ドラッグストア、アロマやハーブ専門店で購入可能です。
  • メタノールは人体にとても有害ですので、使用しないようにしてください。
  • フローラルウォーターは、精油を水蒸気蒸留法で抽出した際にできる水です。精油をわずかに含み、精油よりも低刺激ですので、そのままお肌に使うこともできます。
  • 精製水は、ドラッグストアで購入可能です。

抗菌作用のある精油

清涼感のある香りが特徴の「ティートゥリー」

ティートゥリーは、オーストラリアなどに自生している木で、精油には抗菌、抗ウィルス作用があり、感染症の予防に使われています。
風邪や花粉症の季節におすすめの精油です。

リラックス効果も期待できる「ラベンダー」

ラベンダーの香りは、一度はかいだことのある匂いではないでしょうか。
ラベンダーには、抗菌、抗ウィルス作用の他にも、ストレスなどを軽減するリラックス作用もあります。

すっきりリフレッシュ「ペパーミント」

お菓子やお茶でも親しまれているペパーミント。
精神疲労や食欲不振を改善する働きがあり、抗菌、抗ウィルス作用もあります。
花粉による鼻づまりの解消にも効果的。
ペパーミントは刺激が強いので、小さなお子様への使用は、量を少なくするか、使用を控えてください。

あのかわいい動物でお馴染み「ユーカリ」

コアラのごはん、ユーカリ。
抗菌、抗ウィルス作用、浄化作用があり、風邪や花粉症の季節におすすめです。
ユーカリの精油は、独特の香りがするので、好みがやや分かれるところ。
そこで、今回使用したユーカリウォーターがおすすめです。精製水の代わりに使えます。

抗菌作用のある精油は、冬の季節や風邪を引いた時にも使える万能アイテムです。
スプレー以外にも、芳香浴やお風呂でも活用できますので、生活スタイルに合った使い方でチェレンジしてみてください。

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