CheRish Brun.|チェリッシュブラン

私のごきげんな毎日

ボディスキャン瞑想で『私』に感謝を伝える

マインドフルネスでご機嫌な毎日

毎朝5時から早朝瞑想をしているオンラインコミュニティー「早朝瞑想LABO」認定講師、風の谷のかおりんこと久留かおりです。

久留かおり

上司の一言に「もう、やってられない!」と感じたら

毎日、職場で笑って過ごすことができたら……
誰もが抱く願いだと思います。
でも、現実には「もう、やってられない!」と思うことがあるのではないでしょうか。

職場はストレスのオンパレード

上司から指示があるたびに違うことを言われたり、部下に何度も同じことを言わなくてはならなかったり、時には上司と部下、部署と部署との板挟みになったり。
あまり続くと、逃げ出したくなりますよね。

理不尽なことがあったとき、心はどんな反応をしますか?
「え、さっき言っていたことと違う。言われた通りにしたのに、なぜ私が怒られなくちゃいけないの?」
「この人、伝えた意見が私の意見だと思っているのだろうなぁ。私の意見は別のものだったのだけどなぁ」
「それは違うと思うけど、私が我慢すればこの場は収まるのなら黙っていよう」

荒波

「我慢すればその場は収まる」かもしれませんが、そもそもどうしてそのように思ったのでしょうか? 
不安や恐怖、不愉快なものから自分を守るために、それまでの経験から自分の気持ちの納め方を学習してきたからではないでしょうか。
でも、それが自分を苦しめる思考の癖となっていくことがあります。

その場はなんとか収まっても、自分の気持ちに何度も蓋をしていると、後々感情が爆発し、心身の不調へと繋がってしまいます。

荒波

感情に気づくことの大切さ

以前、同じようなタイプの人が上司になったことがありました。
おふたりとも仕事ができて、素敵なセンスをお持ちでした。ただその分、こだわりが強い傾向にありました。

部下である私が「Aでやっておいて」と指示を受けたとします。
でも実際に行うには問題がありそうだと思い、「Bの方が現場ではよさそうです」と伝えたのですが、「Aで」という指示は変わりません。
そして、指示通りAで行ったものの、結果的に問題が起こり、「どうしてBじゃないの」と言い出すのです。

「Aで、と指示を出したのはあなたで、しかもBの方がよさそうという意見を受け入れなかったのもあなたなのに」と、こちらはもう何がなんだかわからない状態です。

一人目の上司の時は、そういったことが起こるたびに同僚や現場のスタッフと「また始まった、困ったものだね」と文句や愚痴を言いながら、大きなストレスを感じていました。悔しさのあまり夜中に目を覚ましてしまうこともありました。

二人目の上司の時も同じようなことがやはり度々ありました。
「ん?」と思うものの、特に大きなストレスになることはなく、淡々と仕事をこなすことができました。周りのスタッフからは「どうして怒らないの?嫌にならない?」と不思議がられました。

パソコンキーボード

ジャッジしない癖を付ける

一人目の上司は瞑想を始める前、二人目の上司は瞑想が習慣になった後でした。
同じようなタイプの人だから耐性がついたのでしょうか?
そういった側面もあるかもしれませんが、それだけではありません。
私が『事実』と『感情』、そして『』を切り離して対応できるようになったのです。

瞑想

感情が湧き上がったとき「そう思ったのだな」と、まずは気づくこと。
そしてその感情を良し悪しのジャッジをすることなく、ただ観察します。
そういった感情や自分の思考の癖にただ『気づく』練習をするのがマインドフルネス瞑想です。

これができるかできないかで、日常に起こる理不尽な出来事に対して心の反応が自然と変化していきます。

そして瞑想を習慣とすることで、瞑想をしていない時にも『気づく』脳へと変化していきます。

『心の筋トレ』の効果とは

瞑想は『心の筋トレ』と言われることもあります。
それは、ひとつひとつの課題をクリアしていくというより、螺旋状に上昇していき、気がついたら様々な面でレベルアップしていた、というようなイメージに近いからです。

螺旋階段

『当たり前』は当たり前ではないと気づく

意識せずとも行われている尊い営み

朝目が覚めて、夜眠りにつく。
心臓が動いて血液を運び、呼吸をして血液に酸素をとりこみ不要になった二酸化炭素を吐き出し、食事から栄養を取り込む。
24時間、365日私たちの体で行われています。これは当たり前のことでしょうか?

心臓は動かそうと意識して動いているわけではありません。
意識して深呼吸することはありますが、普段は無意識に呼吸をしています。

生死を彷徨う体験をして

普段は少し具合が悪くなっただけでも「あぁ、健康第一」と思ったりすることがありますよね。

瞑想を始めて少し経った頃、私は入院することになりました。
手術中に人工心肺を使用する必要がある、心臓の手術でした。
手術翌日、問題が起こり緊急再手術をすることに。
緊急手術までの間、意識が朦朧となりつつもバタバタと動き回る看護師さん達の様子をどこか冷静に観察しながら「あれ、私、もしかしてこのまま意識が戻ることがない、ということにもなりえるのかな」と思いました。

その後、緊急手術も無事に終わり、退院まで幾つかのリハビリが行われました。
その中でも、肺活量を元に戻すリハビリがなんとももどかしいものでした。
とにかく呼気が出せないのです。
腹筋に力がはいらないので、声も普通に出すことができません……。

女性のシルエット

このような極端な体験をしたからこそ「呼吸ができるってありがたい」「当たり前は当たり前ではないのだ」と頭ではわかったのですが、人の記憶はすぐに薄れていってしまいます。

身体に感謝が湧いてくる瞑想法

では、生死に関わる体験をしなければ当たり前のありがたみを感じることはできないのでしょうか。
そうではありません。
今この瞬間に、この身体があることや呼吸ができることに心から感謝することができます。
そのひとつの方法が、ボディスキャン瞑想です。

どんな自分も愛おしい

ボディスキャン瞑想の特長は、五感(触覚、嗅覚、聴覚、視覚、味覚)を研ぎ澄ませることにあります。
体のパーツ、ひとつひとつにじっくりと意識を向けていくことで、普段は気にしていないような身体の痛みや違和感などにも気づき、感じたことのない実感を味わうことができます。

ある日、ボディスキャン瞑想をしている時、もうそろそろ終わりという頃になり「あぁ、なんて愛おしい身体なんだろう、ありがとう」と内側から自然と感謝の気持ちが湧いてきました。

街

それまでは自分は背も低いし、ぽっちゃりだし、全体的なバランスも悪いし……とコンプレックスだらけでした。
でも24時間365日、文句も言わずに働き続けている身体があるということは、当たり前のことではないとしみじみと感じることができました。
そんなボディスキャン瞑想を簡単にご紹介します。

ボディスキャン瞑想の方法

  1. できれば横になって呼吸の通りやすい姿勢を保ちます。座ったままでも結構です。
  2. 大きく深呼吸を数回して呼吸を整えます。
  3. 自然な呼吸を繰り返しながら、頭頂から爪先まで順番に、体のパーツひとつひとつに意識を向けていきます。頭頂、ひたい、目の上、目、目の奥、鼻筋、鼻先、頬、口元、顎……というように。
  4. 意識をむけていくと、例えば頭皮のつっぱりを感じたり、目の奥ジンジンすると感じたり、首の強張りを感じたり……普段は感じることのない違和感や痛みに気がつくことがあるかもしれません。そんなときは、気になる部分に意識を向けた状態で静かに呼吸を繰り返します。
  5. 最後に自分の身体を両手で抱きしめます。その時に思い浮かんだ声をかけてあげます。「ありがとう」「ごめんね」「大好きだよ」「お疲れさま」……

一日のうち、ほんの数分でも自分の身体と向き合う時間を作れると、意外なほどに心が安らかになりストレスが軽減していきます。

ハンモック

瞑想は特別な修行ではない

私が瞑想を始めたきっかけは、職場で瞑想を積極的にとりいれている会社へ転職したことでした。
ただなかなか同じ時間に行うことができなかったり、業務に追われて取り組めない日がありました。

例の手術をした後、退院して復職する時に健康でいるために瞑想を習慣として身につけたいと思い、出会ったのが早朝瞑想ラボでした。
特別な場所に行くことなく、家で毎朝オンラインで瞑想ができることが忙しい私にとって続けるために大切なことでした。

瞑想は仏教の修行の一つでもある坐禅を起源としているので、お寺でやらないといけない、無にならなければいけない、というイメージがあるかもしれませんが、本来はいつでもどこでも行うことができます。

職場の休憩時間に。
休日のカフェで。
晴れて気持ちのいい日には公園で。
そして、毎朝起きたばかりの家でも。

後ろ姿の女性

朝5時から心を整える

1日のうちいつでも取り組むことができる瞑想ですが、最も効果が高いとされるのが早朝です。

  • 体が十分に休まっている
  • 胃の中が空っぽになっている
  • 瞑想をした後に1日を過ごせる
  • 静かな環境で取り組みやすい

朝には、このような好条件が揃っています。

また何かを習慣にするにはちょっとしたコツが必要です。

  • 同じ場所
  • 同じ時間
  • 同じ仲間

この3つが揃っている状態だと、継続の確率はグッと上がると言われています。
3年間、5時起きと瞑想を続けることができて理不尽なことへのストレスにも周りが驚くくらいに強くなりました。
何より、私が私とつながり、生きている喜びを日々感じられるようになったことが人生を変えてくれました。
その喜びを分かち合いたいと、今では講師になりボディスキャン瞑想を始めとしたマインドフルネス瞑想を誘導しています。

後ろ姿の女性

7日間トライアル実施中

早朝瞑想ラボでは、1週間さまざまな瞑想が試せるトライアルを行っています。
マインドフルネス瞑想を学べるLINE講座や人気のオンラインヨガの体験もあるので気になった方は挑戦してみてください。

ストレスの溜まりやすい時期でもあるので、リラックスする時間を多めにとって心地よくお過ごしくださいね。

早朝瞑想LABO認定瞑想誘導講師
ホスピタリティコンサルタント/セラピスト
接客業での経験を、医療現場へ移し活動中。
心臓の手術で、普通に呼吸ができることや命があることは当たり前ではないと気づく。
マインドフルネス瞑想を習慣にしたことで、職場でのストレス軽減を実感し現在は講師として朝5時から誘導している。
好きなことは情報空間などの目に見えないものの探究や、芸術鑑賞、読書。
早朝瞑想LABO
2020年1月設立。
「早起き×瞑想でパフォーマンスアップを」というコンセプトで毎朝5時から瞑想を実践するオンラインコミュニティー。

様々なチャレンジ企画があり早起きや瞑想の継続が苦手な方も自然と続く仕組みが早朝瞑想LABOの特徴。

中でも「早起き×瞑想7日間チャレンジ」はこれまで700名以上の方が参加し、これを機に数ヶ月〜数年早起きと瞑想が続く方が続出している。

尖ったイメージのコミュニティーではあるが、参加してみるとハートフルで居心地のよい場所であるとの声多数。
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