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私のごきげんな毎日を送るライフスタイルマガジン

チャンスの女神に後ろ髪はない 武田尚美さん(株式会社コーセー スティーブンノル事業部)

大人女子のおしごと事情

武田尚美さんは、コーセーに勤めて23年目になります。地元北海道で高校卒業後に就職。あらゆる業態の店舗で接客経験を積み、12年目に東京へ。その後も社内での様々な新しい仕事に挑戦されています。「新しい仕事のお話がきたときは、ご縁があったと思ってポジティブに考え、取り組むようにしてきました」という武田さんの、これまでとこれからをうかがいました。

2回目の面接で号泣

――今のお仕事について教えていただけますか?

コーセー本社でスティーブンノルというヘアケアブランドの、主にサロン向け商品のセリングトレーナーをしています。約40店舗の美容室を担当していて、それぞれのお店に商品を紹介し、営業しながらその使い方のアドバイスや教育まで行っています。

サロンでの教育は、自分で動いてみせることが大事だと考えています。例えば、ヘアカラーを待っている間に、お客さまにハンドマッサージをしたり、メイクの相談にのって、商品を紹介したり。美容師さんは技術が商品なので、モノを売ることに慣れていない部分もありますから、実際の接客を見せることで、商品をどうお客さまにすすめるのか、といったことも伝えていますね。また店舗に行って、髪を触ること以外はすべて美容師さんと同じ仕事をします。

サロンスタッフとの勉強会

――コーセーは化粧品のイメージが強くありましたが、ヘアケア商品も充実しているのですね。就職された頃のお話をうかがってもよいですか? 最初は北海道で就職されていますね。

そうです。高校を卒業するタイミングでコーセーの就職試験を受けました。当時、私のまわりでは、女性が大学に進学し就職することがそれほどメジャーではなかったことと、自立をしている女性への憧れもあり、化粧品会社でなら、女性の強みを生かして働き続けられるのではないかと思い、今の会社を選びました。沢山ある会社の中から、コーセーに入社を決めたのは、自分が消費者として店頭に行った際、お客さまに寄り添い、丁寧な接客をしてもらったことがきっかけです。だからコーセー以外への入社は考えていませんでした。

ですが、最初に受けた時は、北海道地域での採用がなく、結局半年は他の地元企業で営業のお仕事をしていました。そんな時に「中途採用の募集があるんですが・・・」とコーセーから連絡がきて、もう一度受けに行ったんです。2回目の面接を受けた時に、担当だった方が「2回目を受けに来てくれたんだね」と私のことを覚えてくださっていて、うれしくて号泣してしまいました。

――それで念願のコーセーに就職されたのですね。

就職してから6年間で、いろいろな流通チャネル(流通経路)の店舗に入店しました。ドラッグストアから総合スーパー、専門店、百貨店…。その後、25歳の時に札幌の大手百貨店のサブマネージャーになりました。当時、そのお店は道内一番店でしたが、美容スタッフ5~6人で活動していていたので、自分自身の活動が売り上げに貢献しているというやりがいを感じました。その後も、環境のちがう様々な業態のお店を経験したことで、店舗の状況に応じた柔軟な対応ができる力が身についたと思っています。

直談判で東京へ異動

――東京に転勤したきっかけは?

自分のカウンセリングによってお客さまが喜んでくださり、それが売り上げとして目に見えることに、やりがいは感じていました。今後は東京という大きな都市で、力を試してみたいと思い、異動願いを出しました。

――エリアが変わったことでなにか変化は?

そうですね。地方から東京にきて戸惑うことはほとんどありませんでした。ただ違う点としては、札幌は東京ほど人が多くはないので、一人ひとりのお客様に丁寧に手をかけ時間をかけることができていました。しかし東京は人が多い分、じっくり接客することがなかなか叶いませんでした。そこで私はどうやったら忙しい中でもお客さまにご満足いただけるのかを常に考え、行動していました。

キャリアを重ね、何か新しいことにチャレンジしたいと思い、本社の人材育成枠の公募を受けようと考え始めていたところ、現在の事業部長から、本社で営業兼トレーナーという、今までになかった業務をやってみないかとチャンスを頂きました。ぜひ、今までの経験や知識を生かしたいと思い、挑戦することに決めました。私は、チャンスの女神に後ろ髪はないと思っていて、目の前にチャンスがきたらつかもうと思っています。その時もそうでした。

チャレンジし続ける姿勢を後輩に見せる

――迷いはなかった?

ありませんでした。自分がやってみたいことだけでなく、まったく新しいことにチャレンジする姿をみせることで、後輩に「こういう仕事の仕方もあるよ」と伝えていくことも私の役割だと思いました。

実は、北海道時代にとてもお世話になった上司が、女性の立場で様々な新しいことにチャレンジをしていて。その姿を側で見ることができた経験は今の自分にも大きく影響していますね。

――美容スタッフとして長く現場でご活躍されていましたが、接客で特に気を付けていることはありますか。

「気働き」です。「気遣いはできて当たり前、気を働かせられるからおもてなしになるのよ」と入社当時に先輩から教えて頂きました。どんな状況でも、相手の立場に立って物事を考え、先を読んで動くことが大事です。例えば、百貨店で接客したお客さまが、次にどこにお買い物に行かれるかを伺い、「上りエスカレーターはこちらですよ」とお伝えするとか…。新人のとき、先輩がお客さまにメイクする際の準備を任されたときも、そういった心遣いを意識して行っていました。日常から心がけることによって、お客さまに対しても、自然と先を読んだ気働きができるようになるんですね。

――今後のビジョンはありますか?

年齢を重ねても、新しいことにチャレンジし続けたいです。当社は、様々な部署や働き方があり、自分自身で目標を決め、チャレンジする場所が与えられています。機会があれば、海外にもチャレンジしてみたいですね。英会話もがんばらないと(笑)

武田尚美(たけだなおみ)

株式会社 コーセー スティーブンノル事業部  セリングトレーナー

1994年9月 地元会社に営業事務として入社

1995年3月 コーセー化粧品販売株式会社 札幌支店に入社地元を拠点とした全チャネルフリーの美容スタッフとして活動
2000年 札幌大手百貨店などのサブチーフ、チーフを経験

2007年 渋谷大手百貨店でサブチーフ、チーフを経験
2009年 池袋大手百貨店でショップマネージャー チーフ、チーフを経験2013年5月 株式会社コーセー スティーブンノル事業部 セリングトレーナーに就任
現在に至る

お仕事を成功させるために心がけていることは?
肌のお手入れ

オンとオフの切り替え方法は?
家に仕事を持ち帰らない

バランスの良い食事も自分管理の1つ

休日の楽しみ方は?
友人と食事を楽しんだり、料理をしたり

ランチはお弁当を持参することも多い

今、プライベートではまっていることは?
映画鑑賞

10年後はどんな風にお仕事をされていると思いますか?
キャリアをいかして、後輩育成などにも従事していきたい。

これからの夢は?
英会話をならって、海外での仕事にもたずさわりたい

フリーライター菅原然子(すがわらのりこ)
大学で数学、大学院で教育社会学を専攻後、月刊『婦人之友』(婦人之友社)、月刊『教員養成セミナー』(時事通信出版局)等の記者・編集者を経て独立。
人物インタビューや教育関連記事を中心に、多分野の記事を書いています。
夫婦+コドモ2人(♀)の4人家族。
趣味はチェロを弾くこと。
動物と、文字と、音楽をこよなく愛するもの書きです。
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