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私のごきげんな毎日を送るライフスタイルマガジン

【ワークスタイル】今の自分に合った働き方を選びとる 近藤恵玲さん(派遣社員)

大人女子のおしごと事情

小柄ながら快活。5歳のかわいいお嬢さんと取材場所に出向いてくださった近藤恵玲さんの印象です。これまで、自分のその時々の状況に応じて、様々な働き方を選択してきた近藤さん。現在は派遣社員。子育てをしながらのフルタイムでの仕事、体のメンテナンスなど、お仕事と日常についてうかがいました。

20年ぶりに古巣に戻って

――大学を卒業後は正社員として就職されていたんですね。

そうです。もう20年以上前ですが、新卒で入ったのは建築総合商社で正社員でした。
そこで2年ほど働き、次に派遣社員として建築現場の現場事務の仕事を8年近くしました。

その後もいくつかの仕事を経験しましたが、現職の前は某ファストファッションブランドの正社員として1年間働いていました。

ただ、腰が弱いことや勤務時間、日程が今の私の生活に合わせるのが難しくて退職。
その後、以前登録していた派遣会社にお願いしたところ、希望した現場事務の仕事はあいにくなかったのですが、偶然新卒で働いた会社の事務職に募集があり、これも何かのご縁かと、こちらでお世話になることにしました。

ファストファッションブランドに勤務時代にはモデルも経験

 
――様々なお仕事を経験されていますが、基本的に働くのはお好きですか?

働くのは“まずは生活していかなくてはならないから”というのが大きいです。
今年20歳になる長男を出産したころに5~6年のブランクがありますが、その後息子が3歳の時に離婚したので、働かざるを得ない状況でもありました。

2度目の結婚後、今5歳になる長女を出産したときもブランクがありますが、その後離婚し、働き始めました。

生活のためとはいえ、働くからにはきちんと仕事がしたいので、できるだけ条件に合うところを探してきました。

特に子どもが小さいうちは、保育園の送迎もあるので、就職希望の際にはこちらの状況もきちんとお伝えし、時間についても交渉してきました。
今の会社も本当は8時半から5時15分までの勤務なのですが、送迎に間に合わないので9時から5時までにしていただいています。

――実際のお仕事の内容はどのようなことをされているのですか?

今は主に営業事務として、見積作成や、請求書の処理などをしています。最近までかかわっていたのが日比谷ミッドタウンの現場でした。

だいたいが大きな現場なので、扱う金額が大きいですね。見積書に書かれている資材がどのようなもので、何に使われているのかがイメージできるのと、専門用語を読めることは現場事務を経験しているおかげですね。まったく知らなければ読み方もわからないので、パソコンの打ち込みにも時間がかかってしまいますから。

派遣社員だから見えること

――仕事をする上で心掛けていることは何ですか。

特に派遣社員は時給でお金をいただいているというのが常に頭にあるので、できるだけ効率よく仕事を進めようと思っています。

休日は娘と一緒にいろいろなところに出かけます。

 
長く同じ職場にいると、わるい意味でルーティンワークになって、効率化などに目が向かなくなることもあるかもしれませんが、その点派遣社員は、ほかの職場を経験している分、改善点も見えるかもしれませんね。

人によると思いますが、私は今の部署にたまたま正社員時代の同期がいます。そのため、普通は、派遣先に対する要望などは派遣会社を通して伝えるのですが、今は直接職場の人に提案ができ、それを採用していただける環境にいるのでストレスが少ないです。

――スランプなどに陥ったことはありますか?

現場事務として働いていたころ、仕事だけでなくいろいろあって、うつ病になってしまって。その時が一番大変だったかな。
子どももまだ小学生で小さかったけれど、2人暮らしだからしんどくても仕事も家事もしなくてはならない。

愛猫ヴィヴィアン

 
病院にも通っていました。
服薬もしていたのですが、結局薬は、うつ病の気持ちを落ち着かせる効果はあっても、根治はしないことに気づいて。それである日服薬をやめて、メンタル的な部分を変える努力をして、克服できた感じです。

それが30代前半頃。その後は、つらいことはあっても、再発することはなかったかな。今は、何か起こっても、その辛さはずっと続くものではない、と思うようにしています。

健康第一!

――ヨガをされているのですね。

今の仕事や生活をまわしていくためには、とにかく健康第一。もう本当にそれに尽きるんですよね。
年齢を重ねれば重ねるほど、体調を崩すと立て直すのにものすごく時間がかかるので。

特にそれを実感したのは30代後半。
アデノウィルスというウィルス性の風邪にかかって、全然治らなくなってしまった時があったんです。

それ以前からヨガは細々としていたのですが、ここ数年はまじめにするようになりました。
朝起きてから20分と、夜入浴しているときに20分。湯船に浸かりながらできるポーズがいくつかあるのでそれをしています。

基本的に毎日「面倒くさいな」と思うんですけど、でもヨガをした後の体のすっきり感や、夜も疲れがとれるのを実感できるので続けられているのだと思います。

ヨガをすると身体がスッキリします。

 
――働きながらの子育ても2度目だと、コツもつかんでいるのでしょうか?

そうですね。一応長男でひと通りは経験しているので、そんなに慌てることはないかな。長男は高校卒業後に就職して、今は一人暮らしをしています。

どうしたら子どもを自立させられるか、ですか(笑)?
それはもう、親が手を出しすぎないことです。

今も大変なこともありますが、楽しいです。娘もだいぶ手がかからなくなってきたし、季節も春だし(笑)。女2人+雌猫の女子3人暮らし、気楽ですよ。

フリーライター菅原然子(すがわらのりこ)
大学で数学、大学院で教育社会学を専攻後、月刊『婦人之友』(婦人之友社)、月刊『教員養成セミナー』(時事通信出版局)等の記者・編集者を経て独立。
人物インタビューや教育関連記事を中心に、多分野の記事を書いています。
夫婦+コドモ2人(♀)の4人家族。
趣味はチェロを弾くこと。
動物と、文字と、音楽をこよなく愛するもの書きです。
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