昔から健康食として親しまれている蜂蜜。そんな蜂蜜の中でも今話題のマヌカハニーをご存知ですか。普通の蜂蜜と何が違うの?と思われている方も多いのでは。そんなマヌカハニーのこと、知ってみたくありませんか。今月は、驚きのパワーを持つマヌカハニーをご紹介します。
マヌカハニーって?
マヌカハニーは、ニュージーランド原産のフトモモ科の常緑性低木であるマヌカの花からとれる蜂蜜です。マヌカの木は、ニュージーランドに自生しており、マオリ語で「癒しの木」、「復活の木」を意味して、古くから薬などにも使われていました。 葉(ティー)は、解熱や風邪の症状の緩和、外傷や炎症、筋肉痛や関節痛の緩和に、幹はスモークチップに、樹液は、咳止めや火傷の外用薬として使われています。
マヌカの花は、毎年11月から1月頃に約4週間花を咲かせ、この時期にマヌカハニーが採取されます。
蜂蜜は、みつばちが花の蜜を採ってきただけでは蜂蜜にはなりません。巣に持ち帰った花の蜜は、みつばちの唾液中に含まれるインベルターゼという酵素によって化学反応が起こり、ブドウ糖と果糖に分解され、さらに水分を巣の中で濃縮させて蜂蜜ができあがります。
さらに、マヌカハニーには、他の蜂蜜にはない抗菌成分メチルグリオキサールが含まれており、この成分がマヌカハニーの驚くべきパワーとなるのです。
UMFって?
マヌカハニーのパッケージに、UMFという表示が書かれているのを見たことはありませんか。
UMFとは、ユニーク・マヌカ・ファクターの略で、マヌカハニー独特の指標です。
例えばUMF5+であれば、5%のフェノール水溶液と同様の抗菌効果があることを意味しています。ちなみに、病院などで使われるフェノール水溶液濃度は(消毒や殺菌用)、1.5~5%です。
商品によっては、メチルグリオキサール含有量で表示されていることもあります。
マヌカハニーのパワー
マヌカハニーの抗菌力は、私たちに様々な恩恵をもたらしてくれます。
- 風邪の予防
- 虫歯や歯周病の予防、口内炎などのオーラルケア
- 胃腸疾患の予防
最近ではマヌカハニーの抗菌力が、ピロリ菌にも効果があるといわれています。
ちなみに、マヌカハニーを含む蜂蜜は、栄養豊富で、薬としても使われています。漢方的には、皮膚や腸の乾燥に良いとされています。また、胃痛や腹痛を和らげ、胃腸が弱い人にもおすすめの食材です。
マヌカハニーの活用
マヌカハニーを生活に取り入れたいと思っても、いざ買おうとするととても高い、そんなイメージありますよね。マヌカハニーは、UMFの数値が高くなるほど値段も高くなっていきます。
UMFの数値が大きいほうが良いのではと思いがちですが、風邪などの予防を目的にするなら、UMF5+でも大丈夫!毎日スプーン1杯程度を目安に食べてください。
マヌカハニーの味は独特で、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、UMFの数値が小さいほど、あっさりとしていて食べやすいですよ。
風邪の予防や、少しのどが痛い、胃が痛いなと思ったときは、温かいハーブティーに入れてみても。ジャーマンカモミール、ドライジンジャー、マヌカハニーのミルクティーなんていかがですか。
ヨーグルトに入れたり、パンにぬったり、砂糖のかわりに使っても良いですね。また、マヌカの精油にも、抗菌作用があります。抗菌作用のあるほかの精油とブレンドするのもおすすめです。
ぜひ、マヌカハニーを毎日の習慣にしてみてくださいね。