映画の宣伝のためなら何でもする!
――かなりクリエティブな仕事ですね。
自分が動かなければ、映画の情報が広がらない、というわかりやすい仕事でもあります。逆に、自分がいろいろ考えて行動することで、一人でも多くの方に映画を知っていただくことができるのでやりがいがあります。
――濱中さんは映画の宣伝のためにと、髪の毛を染めたこともあったとか。
『RED/レッド』という映画を担当したとき、髪の毛を赤く染めました。別に自分が表に立つわけではないのですが、web媒体の編集者さんにはインパクトが強かったみたいで、顔と名前を憶えていただきやすかったです。『エンジェル ウォーズ』のソーシャルを担当した時には、主人公が金髪のツインテールだったこともあり、金髪にしたこともあります。
そうやって映画のことが印象に残るのであれば、なんでもやります。私、やらずに後悔するのが嫌なんです。あとで「あれもできたのにしておけばよかった」と思いたくないですから。
――今までで特に印象深かった仕事は何でしょう。
「カイルXY」という、海外ドラマのDVDの宣伝を担当した時でした。配給会社の方から「Twitterをやってみたい」と言われ、アカウントを立ち上げて色々な情報をツイートしてみました。今でこそメジャーなソーシャルネットワークになったTwitterですが、その頃はまだそれほどではなく、手探り状態。そのような中、ツイートを見て「実際にドラマ、見てみたくなりました」とリツイートしてくれた人がいて、私が宣伝したことに対する反応をリアルに感じることができたという意味で、印象深かったですね。
あと『ヒミズ』という作品を担当したことです。この作品は、もともと原作の漫画がすごく好きで、「映画化決定」という話を聞いて、ぜひ宣伝をやりたい、と思いました。たまたま別の作品で仕事をご一緒させていただいた配給会社の宣伝プロデューサーが作品を担当することになり、「ぜひやりたいんです」と伝えたら、先方も「原作が好きな人にぜひお願いしたい」と言ってくださり、担当させていただけました。これは嬉しかったですね。