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私のごきげんな毎日

【レシピ】2016年もおいしく健康に!揚げ餅のたっぷりお汁

足立洋子の体がよろこぶおいしいご飯

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あけましておめでとうございます。お元気で新年をお迎えになられたことと存じます。
2016年が皆さまにとりまして健康に恵まれ、お幸せな毎日でありますよう心よりお祈り申し上げます。

さて、今日は元旦…もうお雑煮はいただいたでしょうか?お正月と言うとお雑煮ですが、日本には元日になると神様がやってくるという言い伝えがあり、その神様(年神様)へのお供え物としてお餅を飾りました。
そして、そのお餅を家族で分け合って食べる事によって、神様からのご加護や恩恵を受けてその年の豊作や繁栄が得られると考えられていました。

お雑煮はそのありがたいお餅を頂くための料理の1つ…神様から力をいただいて健康に1年を過ごせますようにと言う願いでもありますね。
お餅の形やおだし、具の種類にいたるまで、地方や家庭ごとに千差万別ですが、いただきそびれている方の為に、又ちょつと変わったお餅の食べ方をしたい方の為に、今日は熱々の揚げ餅を入れたおいしいお汁をご紹介しましょう。大人数の時はお鍋にして召し上がってみてください。

揚げ餅のたっぷりお汁

材料と分量(2人分)
お餅 3個
揚げ油 適宜
鱈の切り身 200g
白菜 200g
春菊 1/3把
長ねぎ 1/2本
2個
濃い目のだし汁 3カップ
小匙3/4
醤油 数滴
大さじ1
作り方
1.お餅は1個を半分に切り、からっと揚げておく。
2.鱈は食べやすい大きさに切り、分量外の酒をふりかけ、白菜はざく切り、春菊は3~4㎝の長さ、長ねぎは5㎜幅の斜め切りにし、卵は溶いておく。
3.濃い目のだし汁に塩・醤油・酒を入れ美味しいお味になったら白菜と鱈を入れて一煮立ちさせる。
4.3に春菊、揚げたお餅、長ねぎを入れて沸騰してきたら、最後に溶き卵を入れて火が入ったら出来上がり。お好みで鶏肉もも肉などを足してもおいしい。

お餅のパワーは絶大!

実はとってもスゴイ、パワーフードです。お餅の入ったうどんを「力うどん」というように、お餅には力の源となる栄養がとてもたくさん含まれています。
ごはん軽く1杯と切り餅2個がほぼ同カロリー。同じ量だけ食べても、お餅の方がより多くの栄養素を摂取できます。これがパワーフードと呼ばれる由縁。

含有される成分では炭水化物や脂質、蛋白質、ビタミンB1、カリウムなどがあり、うるち米よりミネラルやビタミンの含有量が多く、消化も優れています。更に体温を上昇させる働きも高く、微量でも多くのエネルギーを摂取することが可能です。このため、病人の食事にも活用され、ビタミンB1は糖質代謝や疲労回復に有用とされます。

ゆっくり消化吸収されて、ゆっくりとエネルギーに変わるので、持久力が必要な時に、とっても適した食べ物です。

大人女子の大敵「冷え」にも効果的

これからの大敵・・・冷え性は体の血行不良のために起こります。
血行不良の原因は気温の低下やストレスによる自律神経の乱れ、その他いろいろ考えられますが、毛細血管まで血液が行き渡っていなかったり、寒さで毛細血管が縮んだまま元に戻らなかったりすると、末端(手足の先)に冷えとして出てきます。

冷えによる血行不良が招く症状としては
•基礎代謝や免疫力が低下し風邪をひきやすくなるります
•筋肉が疲労することで腰痛や肩こりが起こりやすくなります。
•腸の動きが鈍って便秘になりやすい
•女性では生理痛がひどくなったり生理不順になることがあります。

これらの症状を改善するには体全体を温めることが重要で、全体を暖めるには内臓を暖めます。血行が悪くなると体は重要な内臓を優先して血液を循環させるので、手や足は後回しにされて冷えてしまうのです。そんな時に大活躍の(微量でも多くのエネルギーを摂取する)お餅ですが、言い換えるとたくさん食べると大変なことになりますから、この時お餅+お砂糖のような食べ方を続けないこと、このお汁のように具だくさんの材料と組み合わせることで、お餅だけの食べ過ぎを防ぎます。

料理家足立洋子(あだちひろこ)
1951年、函館生まれ。
自由学園女子最高学部卒業。

会員数2万人の「全国友の会」において40年来、食の講師をつとめる。

NHK「あさイチ」で料理のスーパー主婦として出演。
近年はNHK北海道の「ひるナマ!北海道」に定期的に出演。
また、全国各地にて料理講習会・講演会を行なっている。

新潮社から発売した著書『かんたん が おいしい』シリーズは13万部を超え、2022年3月10日に婦人之友社から『つくる人も、食べる人も 幸せな おべんとう』を発売。
『ひとりぶんのおうちご飯(講談社)』『どんぶり+もう一品(マガジンハウス)』『めんどくさいがなくなる台所(SBクリエイティブ)』他、著書多数。

雑誌などへのレシピ提供のほか、商品開発などにも携わっている。

2013年よりCheRish Brun.にて月に2回、2017年より『苫小牧民報』にて月1回連載中。
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