通称グルメ夜市と呼ばれる基隆の廟口夜市。
台湾におけるSMAPのような立ち位置のマルチなスター、羅志祥(ショウ・ルオ)の故郷としても台湾好きの中では有名で、ショウもよく「基隆の食べ物は美味しい、特に魯肉飯(ルーロウファン)が大好き!」とインタビューなどでも答えています。
なので、興味津々、これは行かねば!という気持ちはずっとあったのですが、アクセス方法がバスまたは台湾鉄道のみ、ということでついつい先送りに。
しかし、今回こそは、と意を決して行ってみると台北からはバスで30分程度で行けるし、終点だし、悠遊卡も使えるし、バスの本数も結構沢山あるしで全然難易度は高くありませんでした。
そして、肝心の夜市も噂通りに最高です。美味しいもののオンパレード。
次回からは絶対にコースに組み込もうと誓いました。
九份からも基隆行きのバスが出ているので、九份で夕日と夜景を楽しんだ後、基隆の夜市でお腹を満たして台北に帰る、というコースもいいかもしれません。
港町なので綺麗な景色も楽しめます。
わたしはこの港を見て、なんとなく生まれ故郷の函館を思い出しました。
さてさて、肝心の夜市歩きへ。
まず最初にドリンクをゲット。
タピオカミルクティーに豆花と仙草が入ったドリンクにしてみました。
そして焼きあがったばかりの胡椒餅が売っていたので購入。
たっぷりのネギと牛肉を胡椒でスパイシーに味付け。
かなり熱々な上に肉汁がすごいです。気をつけて食べないとかなりの確率で服を汚すので要注意。
あ、言い忘れていましたが、ウエットティッシュの準備はマストです。
特に胡椒餅を食べるときは!
そして、基隆の夜市は一軒一軒、店舗のようになっていて、イートインスペースも広めで、店頭にわかりやすく番号が振られているため、お目当てのお店が探しやすいのが色々親切でよいな、と思いました。
そして、今回の夜市の一番の目当てはこれ!
栄養三明治と呼ばれる揚げパンのサンドイッチです。
(屋台番号は58番。店名も「營養三明治」)
この夜市と言えば、このサンドと言われるくらいに有名なので、一度食べてみたかったのです。
揚げたてのコッペパンは少し甘め。中にはきゅうり、トマト、煮卵、ハム、そして台湾マヨネーズがたっぷりサンド。
見た目はものすごーくクドそうだし、正直カロリーも気になるけれど、パンの甘さ、野菜のシャキシャキ感、ヨーグルトっぽいマヨネーズ、そして煮卵の味付け、ハムの塩分、これらのバランスがちょうどよく絶妙で、一気に一本頬張ってしまいました。自分でもこれにはびっくり。次の日も食べたくて、ついつい思い出してしまうくらいの美味しさでした。
昼ごはんも食べていたし、正直これだけでお腹を満たしていたけれど、三明治のお店の目の前に気になるお店が!
店頭には冒頭で紹介したショウルオの写真があるではありませんか。
屋台番号31番「天一香」というお店です。
これは絶対に食べて帰らねば、ということでもちろん魯肉飯とお店の看板メニューの肉焿(ロウグン)をオーダー。
肉焿はぷりぷりの肉団子入りのとろみのあるスープです。「焿」と書いてあるのは大抵こういった感じのスープで、イカとか、さわらの揚げたのとかで作ったスープをよく見かけます。
店頭の大鍋で作るこのスープ、ひっきりなしにオーダーが入っているので、お店の人は片時も離れることなく作り続けていました。
そしてそして、魯肉飯!
いままでも色んな魯肉飯を食べたけれど、ここの魯肉飯が私の中では一番になしました。感動ものの美味しさ!
とろとろに溶けたお肉と、ネギの甘さ、スパイスの効き過ぎていない、絶妙なタレの風味。お腹がいっぱいのはずなのに、これも箸が止まりませんでした!
ショウを信じてよかった!笑
そして、おそるべし、廟口夜市。
そのほかにも、さすが港町、魚介の屋台も多く、蟹おこわが特に美味しそうで、あの夜食べられなかったことをまだ後悔しています!
本当に一晩だけでは食べつくせない、魅惑の夜市。絶対にまた行く!