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私のごきげんな毎日を送るライフスタイルマガジン

【ワークスタイル】みんなの生活の傍にヨガとヘナを 尾形弓子さん(ヨガ講師 ヘナ&ハーブインストラクター)

大人女子のおしごと事情

尾形弓子さんは、会社員時代に心と体のバランスを崩したことから、ヨガに出会いました。「いつでもどこでもできるヨガ、自然の力に癒されるヘナやハーブのことをもっと多くの人に伝えたい」と語る、尾形さんのセカンドキャリアについて、聞きました。

いつでもどこでもできるヨガ

――尾形さんはこの4月から独立されて、ヨガ講師、ヘナ&ハーブインストラクターとしての活動を本格的に始められました。

はい。具体的には依頼があればパーソナルレッスンをその方のご自宅や我が家でしたり、またオフィスヨガ、カフェヨガなど、大勢の方へのヨガレッスンもしています。あるご依頼では、シェアハウスへ行って、そこに住んでいる方たちにレッスンをしたり、またご自宅に近所の方を呼んでくださり、数人の方にレッスンをしたりしています。今度、畑でヨガをする企画もしています。

心も身体も健やかにしてくれるyogaが、いつも誰しもの傍にあるように、カフェやオフィスや屋外、様々な場所でヨガをお伝えしています。

――畑?!それはめずらしいですね。ヨガというとヨガスタジオ、と思っていましたが、いろいろな場所でできるのですね。

ヨガというと、ヨガスタジオへ行ってヨガウェア着て、ヨガマットを敷いてでないとできない、と思われがちですが、実はそんなに形式ばらなくて大丈夫なんです。私はヨガが決して特別なものではないと思っていて。

私は前職では一般企業の営業アシスタントだったのですが、重責から心身のバランスを崩した時にヨガに助けられ、人間的な心を失わずにすみました。その経験から、どんな人もどんな時にでも常に自分の生活の傍にヨガがあれば、ちょっとは救われるかなと思っています。

――レッスンのスタイルはどのようにしているのですか?

賛否両論あるかもしれませんが、私は事前にプログラムを考えていくことはしません。当日生徒さんにお会いして、その様子や当日のお天気などいろんな側面を見ながらどんどんレッスンを組みたてていきます。どちらかというとパーソナルな部分をよく見ていますね。たとえ10人、20人のレッスンであっても、一人ひとりを見ながらその人その人に合ったヨガを伝えていきたいということをいつも考えています。

――ヨガ講師のお仕事だけでもお忙しそうですが、ヘナのインストラクターもされているのですね。

はい。ヘナはハーブの一種で、髪の毛を染めたり「ヘナ蒸し」などの施術によって体によい作用をもたらしてくれる薬草です。10年以上前に出会って、自分で使っていく中で、体と心にとてもいい作用があるので、それを人にも伝えたいと思ってインストラクターになりました。

ヘナトリートメント中。
アーユルヴェーダの叡智は心も体も軽やかにしてくれる。
ハーブの力って凄いんですよ。

ヘナをしていると、施術のときに皆さん心がほどけていっている様子がわかるんです。ゆったりした気分の中で「実は・・・」とあまり他の人にはできない相談をされる方もけっこういらして。自分をケアしたい、と思う方が多くいらっしゃる気がします。

アイデアが即実行できる

――一般企業でバリバリ働いていらした生活からフリーになられて、生活に変化はありますか?

そうですね。自分のために時間が使えるようになったことかな。あとは、会社にいたときも新しいアイデアが浮かぶほうだったのですが、会社でそれを実現するためにはいろいろと周りの人とのやりとりもあって時間がかかります。でもフリーランスなら、責任も自分で全部とらなくてはいけないけれど、すぐ行動に起こせる。その部分がかわったなと思います。

逆に、企業で働いていたことが生きていると思うこともあります。たとえば企業の方との打ち合わせでは相手の方が求めていることなどもなんとなくわかりやすいですし、メールの文章一つとっても、ビジネス文書の書き方を知っているというのは強みかなと。

――ご結婚されていますが、フリーになることをパートナーの方にはどのように伝えたのですか?

相談するというよりは、自分の中で決めてから話す、という感じでした。夫も自営業なので、私が会社員のほうが安定していて安心かなというのがあったのですが、私もフリーになるということで安定性はなくなる。夫には、私はフリーランスになるけれど、いつでもこの仕事で会社員として会社に復帰することもできるから、という安心材料もたくさん出して説得したかな(笑)。

自由で幸せに生きられることが一番大事

――一般企業で働かれながら、講師資格はどのようにしてとられたのですか。

最初、ヨガについて知りたいと思ったとき、インストラクターの学校へ行くよりももっとヨガ哲学の部分を詳しく教えてくれる先生を探しました。知人に紹介していただいてアメリカ帰りの先生につくことができて。ただその先生もお忙しいので、インストラクターの資格をとるためにスクールにも通いました。会社員生活をしながらだったのでハードでしたね。

――すごいですね。なぜそこまでできたのでしょう。

うーん、私ってオタクなのかなって最近思います(笑)。ヨガもヘナもハーブも語りだしたら止まらない。友人なんて私の話すのをセリフみたいに覚えちゃって(笑)。

ヨガスタジオだけでなく、いろんなシチュエーションで、誰でもどんな場所でもyogaができることを伝えていきたい。

どうして自分がそこまでになったのかを考えてみると、実は私、会社勤めをする前にずっと音楽活動をしていたんです、バンドで。小さい頃から親がすすめたバイオリンを弾いていて、音楽は身近でしたが、その後仲間に恵まれてバンドを始めて、幸いなことにデビューもできました。でもそれはどちらかというと周りに押されてやっていた感じで。

私は子ども時からずっと、誰かの期待に応えることを一番にしてきたような気がしていました。そんな中、自分で自分の道を切り拓いていこうと思うほどのめりこめたのがヨガやヘナを始めとしたハーブなんです。

――のめりこむものに出会えるって素敵ですね。

そうですね。今は自分を一番自然な状態にしてくれるのがヨガとヘナそしてハーブ達で、それを多くの人に伝えたいと思って仕事をしていますが、一方で自分の中で絶対に一生これをやり続けるぞ、というような気持ちはなくて。執着はしていないんです。

その人自身が自由に幸せに生きていくということが一番大事で、そうできるのであれば、仕事は何でもいいと思っています。だからこの先、私を幸せにしてくれるものが他にできたら、そっちにいくかもしれません。

尾形弓子

ヨガ講師 ヘナ&ハーブインストラクター Henna & Yoga Studio dhanu 主宰 
宮崎県出身。
自身がオフィスワークで心と身体のバランスを壊し始めた事をきっかけに、インドで古くから伝わる健康法ヘナトリートメント、そしてヨガに出会う。

yoga
マンツーマンでのクラシカルなスタイルで、ヨガの技術だけでなく、その背景にある精神性を伝えることを重んじ、“ヨガの真髄”“生き方としてのヨガ”を学び始める。4歳より始めたバイオリンや、伝説のソフトロックバンド「Bobbie’s rockin’chair」でボーカルを勤めた音楽性などを活かし、ヨガが誰しもの生活に寄り添えるような空間作りを心がけている。
自身の代表的な活動のひとつ、キャンドルヨガには心身のリラックスや浄化を求めて通う参加者も多い。
個人宅、カフェ、SHOP、屋外、様々な場所でyogaを伝えている。
近年は企業から依頼されヨガ講師を務めるなど多岐に渡り活動している。
*全米ヨガアライアンスRYT200取得
*全米ヨガアライアンス認定マタニティ資格RPYT85取得
*リストラティブヨガ指導者養成コース修了 ​
*ロコモティブヨガ指導者養成コース終了

ヘナ
20代の終わり頃、子宮手術を要する病気をきっかけに、ヘナと出会う。
当時抱えていた子宮周りの悩みや、日常的に続いていた頭痛や吐き気などの不調がどんどん改善していくという経験から、アーユルヴェーダなど、古来から存在する自然界からの恩恵、「ハーブ」への学びを深めていく。
自身が主宰の「Henna & Yoga Studio dhanu~ダニュ」では、自らが施術を行うヘナトリートメント以外にも、全ての人に身近な健康法として取り入れて欲しいと、セルフヘナ講習、またヘナインストラクターの養成講座を開講している。
また、様々なハーブを使ったコスメ作りのワークショップを随時開講している。

自分の肌に直接付ける、ファンデーションなどのコスメ。
ハーブを始めとする自然のものであらゆるモノが作れる事にチャレンジし、講座を開講しています。
Realine with your nature !

お仕事を成功させるために心がけていることは?
お一人お一人に心を込めて、お伝えするようにしています。

オンとオフの切り替え方法は?
オフ時にはもう、思いっきりいろんな事やいろんな人に甘えるようにしています。

休日の楽しみ方は?
自然の中に身を置くようにしています。 海に行ったり、林の中に入ったり、時には畑に入ったり。裸足になって砂や土の上に立つと、自分が自然体に戻り、パワーがみなぎっていくのを感じます。

今、プライベートではまっていることは?
実はプライベートでハマっているものも実際のお仕事に直結してしまうものが多いです。ヨガの世界もハーブの世界も奥深く、 そのままズブズブハマっています。

10年後はどんな風にお仕事をされていると思いますか?
今は全く個人で仕事をしているのですが、 もっと幅広いステージの方々や企業とタッグを組んでお仕事していきたいと思っています。

これからの夢は?
宮崎にある自分の実家のお庭をハーブ園にして、ヨガやハーブのお教室をしたり、 たくさんの人のコミュニケーションの場として宮崎を盛り上げていきたいです。

フリーライター菅原然子(すがわらのりこ)
大学で数学、大学院で教育社会学を専攻後、月刊『婦人之友』(婦人之友社)、月刊『教員養成セミナー』(時事通信出版局)等の記者・編集者を経て独立。
人物インタビューや教育関連記事を中心に、多分野の記事を書いています。
夫婦+コドモ2人(♀)の4人家族。
趣味はチェロを弾くこと。
動物と、文字と、音楽をこよなく愛するもの書きです。
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