CheRish Brun.|チェリッシュブラン

私のごきげんな毎日を送るライフスタイルマガジン

ひとりでも二人でも

魔法の香り手帖
アクア ディ パルマ シグネチャー ウード オーデパルファム

「ひとりでも大丈夫なのに。」

小さい声で口に出してみて、自分自身、それが本音かどうか確かめてみる。

いつの間にか強い自分でいることに慣れて、大丈夫じゃないときも大丈夫だと思うように、心がエアバッグを作り出しているような感覚は30代後半に入ってから生まれた。

自分の失敗は自分でカバーして、トラブルだって最終的には自分で決着をつけるしかない。逃げるな、逃げちゃいけない、そう叩き込まれて、逃げない大人になれた。それは決して悪いことじゃないのに、いつしか頼ることが「難しい」と思うようになった。

厄介なのが、まったく頼れないというわけでもない。大変な時に頼ってと言われて、お言葉に甘えることもある。でも、積極的に甘えることはできない。本意でなく媚びて甘えようとすると、笑顔が引きつってしまう。稀に、とんでもない甘え上手を間近で見ると、驚きと嫉妬の2段階を超えて、拍手したい気分にすらなる。天晴なのだ。

この人には甘えていいんだという相手ができると、ドミノ倒しのように甘えたくなる。そしてふと、自分が弱っていることに気づく。ひとりより、二人の方が弱くなる。人はそういうものなのだと、誰かが言った言葉を思い出す。

今日も、ひとりで行ける場所にひとりで行って、ひとりで出来ることはひとりでして、ひとりでご飯を作って、ひとりで食べて寝る。そういう人は孤独なのではない。ちゃんとしているだけ。自立しているのだ。

ひとりで行ける場所に二人で行って、ひとりで出来ることを二人でして、二人でご飯を作って、二人で食べて寝る。それも幸せ。弱くなったひとりたちが集まって生まれた幸せ。

普段はあまり使わない香料、ウードをテーマにした香水を身にまとう。クリアで透明感に溢れたシトラススピリットで始まり、気持ちにすっと溶け込んでいく。ロシアンコリアンダーとアミリスオイルのスパイシーさ、そしてアガーウッドオイルのコントラストが生む絶妙なハーモニー。ウードの軽やかな側面を見て驚く。こんな表情も持っていたんだ。

私たちは、明るさと同じくらい、暗さを持っていていいのだと気づく。
ひとりでも大丈夫。二人でも大丈夫。
生きて笑っていられればいい。
きっと大丈夫。

アクア ディ パルマ シグネチャー ウード オーデパルファム

【掲載商品】
■アクア ディ パルマ
「シグネチャー ウード オーデパルファム」
100mL ¥35,200
インターモード川辺 フレグランス本部
Tel. 0120-000-599
https://acquadiparma.jp/

美容ジャーナリスト香水ジャーナリストYUKIRIN
ナチュラルコスメとフレグランスのエキスパートとして、
「香りで選ぶナチュラルスキンケア」や、「香りとメイクのコーディネート」など提案する他、香りから着想される短篇小説を連載中。

媒体での執筆・連載の他、化粧品のディレクション、イベントプロデュース、ブランドコンサルティングなど幅広く活動している。
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