平成が終わり、新しい時代がスタートしました。そんな貴重で素晴らしい瞬間に立ち会えたことに感動し、そして、新しい時代がさらに良くなることに期待したいと思います。
私自身も、何か新しく始めたい気持ちになり、意味もなくワクワクしているのですが、さて、5月病はみなさん大丈夫でしょうか。
新しい時代は、やっぱり元気にスタートしたいですよね。
そこで、毎日を簡単に薬膳生活にしてしまおうというのが、今回のテーマです。
ずばり、「香味野菜」を毎日の食事に取り入れる!です。とても簡単で、しかも、からだやこころの不調も改善されるかもしれませんよ。
「香味野菜」は脇役ではないのです。
私は日々の食事で、「香味野菜」をわりと多く取り入れている方だと思っています。
でも、あくまでも薬味のイメージで、少し味に変化を付けたい時や、彩りなどを加えたい時など添え物的な感覚で使っていました。
このイメージを覆したのが、料理研究家のウー・ウェンさんの「シンプルな一皿を究める 丁寧はかんたん」という著書でした。
「香味野菜は生薬です」という一文に衝撃を受け、「香味野菜」は単なる脇役ではなく、主役になることにびっくりしました。
と同時に、うまく取り入れれば、健康の維持や病気の予防にもなることに気づきました。
「香味野菜」とは、香りが豊かで、独特の風味をもつ野菜で、この香りや味が、メインの食材をより美味しくさせる効果があります。
また、殺菌効果のあるものを、昔から食中毒の予防などに使っていたりもします。
さらに、ひとつひとつの「香味野菜」を見てみると、食欲増進、消化促進、からだを温める、疲労を回復するなど、薬膳的効果の高いものが目立ちます。
この「香味野菜」、ついつい冷蔵庫の中でシナシナになっていませんか。
体調や食事の内容によって毎日使えるようになると、薬膳的効果も期待でき、季節の不調を改善することにも繋がります。
もう冷蔵庫の奥で眠ることもなくなる日も近いのでは?!
「香味野菜」は身近にたくさん。
実は「香味野菜」は、わたしたちの身近にたくさんあります。
例をあげると、
みょうが、しそ、にら、山椒、ねぎ、しょうが、にんにく、セロリ、パクチー、みつば、パセリ、わさび、せり、玉ねぎ、ミント、バジルなど。
まだまだたくさんありますが、日々の食事でも使いやすい「香味野菜」を挙げてみました。
「香味野菜」の独特の香りや風味には、香りによるリラックス効果やリフレッシュ効果も期待できます。
家庭で良く使う「香味野菜」の薬膳的効果をまとめました。参考にしてみてくださいね。
- みょうが…血の巡りが悪く、血行不良の人に良い食材。月経痛などにも良い
- しそ…食欲の増進、アレルギー症状に良い。からだを温める
- にら…からだを温め、疲れているときに良い
- 山椒…からだを温め、食欲を増進する
- ねぎ…からだを温め、風邪の初期に効果的
- しょうが…からだを温め、風邪や胃の不調に良い
- にんにく…血行を良くし、食欲増進、抗菌作用がある
- ミント…熱を冷まし、リフレッシュ作用がある
- 玉ねぎ…血の巡りを良くし、生活習慣病の予防に良い
いつも食べている食事に、どれかひとつでも良いですし、いくつか組み合わせても良いですね。
からだがとても疲れているから、疲労を回復してくれる「にら」を使ってみようとか、冷え症だから、からだを冷やしてしまうお刺身を食べる時は、「ねぎ」や「しょうが」と一緒に食べようなど、ゆるりと「香味野菜」生活を実践してみてください。
「香味野菜」を毎日食べよう。
薬膳料理を毎日きちんと作るのは、さすがに大変です。私も、ついつい手抜きの日が続き、薬膳とは無縁の生活になってしまうことも。
でも毎日の食事に、季節や体調にあった「香味野菜」をプラスすることは、なんとかできそうですよね。ねぎを切るだけとか、しょうがをおろすだけとかでも良いんです。
そこで、毎日でも続けられる簡単レシピを紹介します。
お味噌汁+「香味野菜」
お味噌汁、毎日飲んでいますか?
毎日の食事の中でも、割と登場回数が多いお味噌汁に「香味野菜」をプラス!
おすすめするレシピは、豆腐のお味噌汁にたまねぎとしょうがとねぎをプラス。
コンビニなどの即席お味噌汁にも、チューブの生姜を入れれば、食欲の増進やからだを温める作用がプラスされます。ランチの時にも使えそうですよね。
そして応用編。豆腐は生で食べるとからだを冷やします。
そこで、ねぎとしょうがの温め効果をプラスすることで、必要以上にからだを冷やさないようにするこができます。
納豆+「香味野菜」
納豆自体、血の巡りをよくする食材ですが、みょうがと組み合わせると、相乗効果が期待できます。
みょうがは、血の巡りを良くし、月経の不調にも効果的です。女性にはとてもうれしい食材ですよね。
さらに、にらやたまごを加えることで、疲労回復や栄養の補給になり、この一品だけでも十分なおかずになります。
忙しい朝や、遅めの夕食にもおすすめです。