大人女子のおしごと事情

【ワークスタイル】たった一度の人生“自分の人生を生きぬきたい” 高山奈保美さん(同)アンジェロ代表

高山奈保美さんは「今は人生100年ともいわれます。定年後、どう生きていくのかを考え始めたのが40代後半でした」と、長年勤めた大手化粧品会社を52歳で退職しました。人生は一度しかない。だとしたら後悔のない生き方を選択したいと、決めたことでした。その後の生活と、これまでのお仕事のことを伺いました。

辞める理由は「婚活」

――高山さんは新卒からずっと資生堂でお仕事をされていましたが、2016年に退職されました。長年勤めていた会社をお辞めになったのはなぜですか?

資生堂でずっと働いてきて、やりがいのあるお仕事にも恵まれました。ただ、40代後半になった頃から、人生100年といわれているこの時代に、60歳の定年後、どのように人生を送ろうかと考え始めたんです。

当時まだ独身で、人生の先輩方に「一度結婚してみたらいいと思うよ」と言われることもあって。その意味は「夫婦が一緒に暮らすことで、いろいろ気づきがあり、人間としても成長できるよ」ということでした。

長野県栂池高原を登山

夫婦の趣味はとにかくアクティブ!長野県栂池高原を登山

 
私自身、一人の暮らしも十分に楽しんでいましたし、好きな旅行にも行って自由を満喫していたのですが、“そうかな”とも思いはじめ。でもいざ考え始めると、60歳定年後に婚活を始めて間に合うかな・・・と。あとは実家の家族との時間も大切にしたいとも考え始めました。

当時は、グループ会社だったアユーラ(後に資生堂グループから離れます)でPRの責任者をしていました。長年、資生堂に勤めたので辞めるときは資生堂で辞めたいという思いもありました。そんなことを思っていた2014年に、資生堂本社の広告媒体バイインググループに異動となり、2016年に退職しました。

今はフリーランスでPRのお仕事をしています。

――惜しまれたのではないですか?

実は辞めますと上司に伝える直前にPRグループへの異動を伝えられて。その時会社員人生で初めて「1日お時間いただけますか」とお願いしました。それまで、会社に異動を言い渡されたら“はい”と即答していましたから。それで翌日に「実は辞めたいと思っていて」と。驚かれましたけれど、自分の人生は1度だけ。後悔したくなかったので、決断しました。

退職してからはさっそく結婚相談所に入って(笑)。あとは周りの知人に「婚活している」と伝えました。そうしたら前職で知り合いだった方から、広告業界にお勤めの、3つ年上の男性を紹介されました。私も長くPRの部署で働いていたので、共通の知人がたくさんいて話しも合い、結果的に出会いから半年後の2016年12月に入籍しました。

2017年秋ローマでの挙式

20代で当時の婚約者が亡くなって

――有言実行ですね! では少し、お仕事のことを聞かせてください。高山さんはPRのお仕事が長いですが、就職された当初からそうだったのですか?

いいえ、最初は美容部員で、地元の前橋の専門店で働いていました。その頃は、「このまま前橋で働いて、結婚して」と思い描いていたんです。ですが23歳のとき、当時結婚を決めていた相手の方がバイク事故で突然亡くなって。ショックでしばらく大変でしたが、その後、それをきっかけに新しい仕事にもチャレンジしてみようかなと思って、東京の本社であった、ある募集枠に友だちと2人で応募したんです。それは落ちてしまったのですが、その時の面接で人事部の方が目にとめてくださったようで、「広報室にきませんか」と。これも一つのチャレンジだと思って異動しました。

広報室で10年たった頃、そろそろ違う仕事もしたいと思って。異動希望はその前から出していましたがなかなか叶わなかったんですが、国際マーケティング部と書いたらなぜか通って3か月後に異動になりました(笑)。

主に海外での新商品の発表会の企画などが中心で、多いときでは1年間に25回海外出張していました。パリから日本に戻ってきて、新しい荷物をもってそのままニューヨークに行く、というのもありました。

――ハードですね。その後アユーラに移られたのですか?

そうです。2006年頃ですね。アユーラに移ってから管理職になりました。部下が15人というときもありましたね。大変だったことですか? PRは人間関係が大事なので、後輩にもそれを受け継いでいかなくてはなりません。自分が行ったほうが早い打ち合わせなどもあるけれど、なるべく部下に行ってもらって学んでもらう。それはなかなか大変でしたね。

長野県千曲川を8キロSUP下り

長野県千曲川を8キロSUP下り

 
その後、先ほどお話したように資生堂本社に戻りました。新しい部署は、PRとは全く違って広告発注業務のリーダーでした。日々学ぶことが多く、とにかくやりがいのある仕事でした。

ネガティブなことは言わない

――高山さんはいつも明るくて、楽しそうにお仕事をされている印象です。何か心掛けていらっしゃるのですか?

そうですね。PRは社外の方とお仕事をする機会が多いこともあって、一緒にお仕事をする方たちが、皆さん楽しくなるような雰囲気づくりをしたいと思ってきました。
“ネガティブなことは言わない”。言霊という言葉があるとおり、言うとその通りになってしまう気がして。

そうしたら、40代頃から、だんだん周りも私と同じような思いを持った方が多くなったような気がします。類は友を呼ぶ、でしょうか?

20~30代のときは、この方とは合わないかな・・・と思いながら仕事をしていましたが、合わないことは悪いことではない、その方の良いところを見つけて学ぶようにしました。

――資生堂退職後はフリーランスでPRのお仕事をされているのですね。

辞めてから”ディシラ”という資生堂のグループ会社の方からお声かけいただいて。それもあってフリーでの仕事を始めました。

ですが、結婚して家のこともしながら、と考えていたので、そのあたりバランスを取りながら、仕事をしています。

フリーランスだからこそ、自分が興味・関心のある仕事をお引き受けすることで、さらに学び成長できるように努めています。

プレス向け新製品体感会

プレス向け新製品体感会

 
そういえば、会社を辞めてから、肌に透明感が出ました(笑)。仕事柄、肌のお手入れはずっと気をつけていましたが、やっぱり気持ちと肌は連動しているんだなと納得。一定の安定したお給料をいただくためには、やはりプレッシャーもあります。会社員であれば、会社にこの仕事をして、と言われ与えられることが多いわけです。
でも今は自分で仕事を選べます。だからこそ自分が楽しくできるように、ここちよいストレスを抱えたいですね。

――40代にさしかかった女性たちから仕事をどうするか、いろいろと迷う時期でもあります。何かアドバイスをいただけますか?

たぶん今とか1年後というスパンでなく、5年、10年、20年後に自分がどうしていたいかを考えて、そこから逆算して今どうすればよいかを考えられたらよいのかもしれないですね。

将来お店を持ちたいのであれば、今、仕事をしながらその勉強をするのか、それとも辞めて専念してみるのか。いろいろシミュレーションをしてみたらよいと思います。

あとは、いろんな人にいろんなことをたくさん聞かないほうがいいかな。特に迷いがちな方は… いろいろ聞いても結局最後に決めるのは自分だから。ただし、考えが揺れたとしても、ずっと考え続けることは大事だと思います。考え続けていたら急に異動になったり、何かを引き寄せることもあるかもしれません。でもそういうことも含めて、いい意味で葛藤することも大事かなと思います。
とにかく、毎日明るく心をこめて大切に生きていきましょう!

(同)アンジェロ代表 高山奈保美
30年以上に亘り国産化粧品会社(資生堂)に勤務。
美容部員、商品広報、国際マーケティングを経験し、グループ会社アユーラに異動PR&ECマーケティングを担当。
その後資生堂に戻り、広告のバイイング、PRを担当し、2016年3月に退職。
2016年12月に会社設立。
 
お仕事を成功させるために心がけていることは?
・親しい方にも礼儀正しく
・いつも笑顔で、楽しくお仕事ができるように
・年齢を重ねても好印象な服装と身だしなみを
 
オンとオフの切り替え方法は?
主人といるときは、オフに切り替えます。
 
休日の楽しみ方は?
夫婦で旅行したり、ゴルフ場でプレーしたり。
一緒に早朝ウォーキングしたり、からだを動かすようにしています。
 
今、プライベートではまっていることは?
ゴルフ
1年前から月2回レッスンに通っています。基本から学び直して、綺麗なフォームとベストスコアを目指します。
 
10年後はどんな風にお仕事をされていると思いますか?
地域活性化や、高齢化に関する分野などの業務に携わっているかも…
 
これからの夢は?
主人の定年退職まで3年。セカンドライフをどこで、どのように暮らしていくかが今後の課題です。
田舎暮らしにも興味があるので、主人と一緒に夢を叶えていきたいです。

著者プロフィール

菅原然子(すがわらのりこ)
菅原然子(すがわらのりこ)ライター/編集者
大学で数学、大学院で教育社会学を専攻後、月刊『婦人之友』(婦人之友社)、月刊『教員養成セミナー』(時事通信出版局)等の記者・編集者を経て独立。
人物インタビューや教育関連記事を中心に、多分野の記事を書いています。
夫婦+コドモ2人(♀)の4人家族。
趣味はチェロを弾くこと。
動物と、文字と、音楽をこよなく愛するもの書きです。

学びの場.com https://www.manabinoba.com/
WOOFOO http://woofoo.jp/author/sugawara/
菅原然子(すがわらのりこ)

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大学で数学、大学院で教育社会学を専攻後、月刊『婦人之友』(婦人之友社)、月刊『教員養成セミナー』(時事通信出版局)等の記者・編集者を経て独立。
人物インタビューや教育関連記事を中心に、多分野の記事を書いています。
夫婦+コドモ2人(♀)の4人家族。
趣味はチェロを弾くこと。
動物と、文字と、音楽をこよなく愛するもの書きです。

「菅原然子の教育ウォッチ」http://amapro.jp/cms/modules/bulletin3/
学びの場.com https://www.manabinoba.com/
WOOFOO http://woofoo.jp/author/sugawara/

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