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楽しくできる【ハーブ染め】は自然素材で自然な色合いが素敵!

ハーブ・漢方生活はじめてみませんか

4月は新年度が始まり、新生活を始めたり、新しいことにチャレンジしたり、スタートの月でもありますね。
私も密かに、新しいことをスタートしました。いつかこの連載コラムの中で、成果を発揮したいと思っていますので、乞うご期待を!

今回のコラムは、いつもと少し趣向を変えて、ハーブクラフトを紹介したいと思います。

ハーブ染したバッグ

ハーブ染め、みなさん知っていますか?
植物染めや草木染めとも言いますが、自然の植物を使って、布や糸、紙などを染めます。
自然な色合いがとても素敵なハーブ染めの魅力を、少しでも伝えられたらと思っています。

お家にあるもので、自宅のキッチンでできる簡単なハーブ染めも紹介していますので、ぜひ自然の色を堪能してみてください。

ハーブ染め(植物染め)の歴史はとても古い! 

植物染めは、なんと4000~5000年前から始まっており。エジプトのミイラが着けていた布が、最古の染色物として知られています。日本には中国から広まったと考えられています。

1800年代に、合成染料の製造が始まり、手間もお金もかかる植物染めは次第に衰退していくこととなります。

現在でも合成染料が主流ですが、ハーブ染めを含む植物染めの独特の色合いや、安心感、安全性などによって、藍染などの染色が見直されつつあります。

ハーブ染めのここがおすすめ!

植物の色素は、植物の種類や、同じ植物でも産地や採れる時期、ドライかフレッシュかの違いなどにより、無数の色が存在します。
ハーブ染めは、合成染料のように毎回同じ色にはなりませんが、色合いの違いを楽しむことも醍醐味といえます。

また、ハーブを抽出している時の香りは格別です。家の中がアロマを焚いているかのように、良い香りに包まれます。

ハーブによっては、とても明るい色に染色するものもあり、合成染料にはない独特のやさしい色は、本当にきれいですよ。

ハーブティー用のハーブ、お料理用のハーブ、ベランダで育てているハーブ、賞味期限切れのハーブなどなど、ハーブなら何でもハーブ染めにできます。

ハーブで、エコバッグを染めてみましょう!

本当に簡単にできるの?って、やっぱり疑いますよね。
今回は、材料もやり方も一番シンプルな方法を紹介します。

材料を揃えましょう

ハーブ染の材料
  • 染色するもの:エコバッグ(100均のコットン製)
    ウール、シルク、コットン、リネンが染色する素材としてはおすすめです。合成繊維は染まらないので注意。この中で、コットンやリネンなどの植物性繊維の素材は、色良く染める為に豆乳での下処理が必要です。(処理をしないとほとんど染まりません)
  • ハーブ:レモングラス(ドライ)
    基本どんなハーブでもOK。
  • 媒染液:みょうばん媒染液
    みょうばん20gをはかり、水を100cc入れ、湯せんにかけて溶かしておきます。大さじ1杯あたり、みょうばん3gが入っています。みょうばん媒染液を加えることで、色持ち、発色がよくなります。
  • 無調整豆乳
  • 鍋(大)、ボウル、お茶パック、計量カップ、計量スプーン、温度計

染め方

  1. 染色するものの重さをはかります。(染色するもの:エコバッグ1枚=52g)
  2. エコバッグを中性洗剤(おしゃれ着洗い用洗剤など)で洗い、よくすすいで、乾かします。
  3. コットンやリネンなどの植物性繊維の素材は、色づきをよくするため、無調整豆乳にしっかり浸かるように、2時間浸漬し、軽く絞ってから陰干しし、乾かします。
  4. 染色する1時間ほど前に3のエコバッグを水に浸けておきます。
  5. ハーブの重さをはかります。(ハーブ:ドライのレモングラス=16g)
    ※ 染めたいものの重量に対して、ドライハーブなら30~50%、フレッシュハーブなら100%を目安にします。今回は30%で計算しています。ハーブの量が多ければ濃く染まります。
  6. 鍋に、ハーブの重量の30~100倍の水を入れ、ハーブを入れて、火にかけます。沸騰したら弱火で15~20分ほど抽出します。
  7. 火を止め、ハーブを取り出します。
  8. エコバッグの30~100倍になるように、7の液に水を加えます。この中に、4のエコバッグの水気を絞って入れ、火にかけて、60℃ぐらいで15分浸けます。
  9. 別の鍋かボウルにエコバッグの30~50倍の水を入れ、みょうばん媒染液を入れ、混ぜます。みょうばんの量は、染めたいものの重さの2~10%が目安です。
  10. 9に8のエコバッグを入れ、時々混ぜながら15分浸け、みょうばん媒染液から取り出し、水洗いします。
  11. 10を8の液に戻し、火にかけて、80℃で10分浸けます。火を止め、常温になるまでときどき混ぜながら放置します。
  12. 常温になったら、液から取り出し、水で軽く洗い、陰干しし、乾いたらできあがり。写真右が染色前、左が染色後です。
ハーブ染
⑥お茶パックやだしパックに入れておくと、7の工程でハーブを漉す必要がなく便利です。
ハーブ染
⑦60℃ぐらいで15分

太陽光による退色、洗濯による色落ちなどがありますが、これもハーブ染めの風合いと思えば、愛着も湧いてくるかもしれませんね。

ハーブ染したバッグ

今回は水で抽出しました(中性抽出)が、酸性抽出(食酢で抽出)、アルカリ抽出(重曹で抽出)で抽出すると、同じハーブでも違った色になるものもあります。
詳しい方法は、書店でハーブ染め関連の書籍がありますので、ぜひご覧になってください。(参考:ハーブ染めレッスン【佐々木 薫監修/梅原 亜矢子著】)

エコバッグだけでなく、ハンカチやポーチ、毛糸なども染めることができます。自分用はもちろん、ちょっとしたギフトにもおすすめですよ。

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