新年度が始まりましたね。季節の変わり目は体調を崩しがちですが、皆さん大丈夫ですか?
さらに、生活環境が変わった方も多いのでは。ウキウキする反面、慣れないことや対人関係で心が不安定になることも。今月は、ハーブを使ったストレス対策を紹介します。

ストレスって何?
ストレスとは、外からの刺激を受けて体に起こる反応をいいます。ストレスを引きおこす外からの刺激をストレッサーといい、気温や音、災害、対人関係、結婚・離婚、就職、進学、化学物質など様々なものがあります。実は、結婚や出産などの喜びもストレスの原因になることがあります。
ストレスは人間にとって適度であれば、やる気が出たりと、良い刺激になるのですが、過剰にストレス反応がおきると、精神面だけでなく身体にも症状が現れます。
私たちの体は、ストレスに対する適応力を備えていますが、ストレスが適応力を上回るとストレス状態となります。適応力の大きさは人によって違い、ストレスの大きさによってもストレス状態になるかどうかは違ってきます。
ストレスによって引き起こされる症状
①不眠
ストレス状態になると、眠れないという人も多いのではないでしょうか。不眠が長く続く場合はうつに繋がることもあります。
②うつ
ストレスによって、不安になったり、気分が落ち込んだり、食欲がなくなったりします。
③心身症
ストレス性の胃炎や最近よく耳にする過敏性腸症候群など、ストレスが原因で身体に不調があらわれます。
上記のような症状が現れる前に、ストレスを解消する方法を自分で見つけることも大切
です。そして、食事、運動、休養をしっかりと意識してみて下さい。ライフスタイルを見直すきっかけにもなります。さらに、ハーブや漢方を、自分の不調に合わせて日々の生活の中にぜひプラスしてみて下さい。
ハーブとストレス対策

不眠によいハーブ
- パッションフラワーとリンデンのハーブティー
パッションフラワーは、「植物性の精神安定剤」と呼ばれ、不安や緊張を鎮め、それに伴う不眠を改善します。リンデンの甘い香りは、心身を落ち着かせます。 - バレリアン
昔から不眠に使われてきたハーブですが、香りがとても臭い!他のハーブとブレンドするか、チンキ剤を作って好きなハーブティーに入れて飲んで下さい。勇気のある方はシングルハーブティーでどうぞ!(ハーブショップでブレンドされているハーブティーが使いやすいのでおすすめです)
うつによいハーブ
(うつの症状がひどい場合は医師の診察を受けて下さい)
- セントジョンズワートとパッションフラワーのハーブティー
セントジョンズワートは暗く塞ぎこんだ心を明るくすることから「サンシャインサプリメント」と呼ばれ、近年抑うつに対する効果が確認され、研究が進められています。
※セントジョンズワートは、薬物代謝酵素を誘導する為、併用できない医薬品があります。服薬中の方は医師や薬剤師に相談して下さい。 - ネロリ精油
ストレスによる不安や抑うつ、不眠などに、芳香浴やオイルトリートメントで使うと効果的。少しお値段が高いですが、大人女子なら絶対に好きな香り!私も愛用中です。
心身症によいハーブ
- ストレスによる胃炎にはジャーマンカモミール
ジャーマンカモミールには、消炎と鎮静の成分が含まれているので、ストレスからくる胃炎にはこれ!ミルクティーにすると美味しいですよ。 - 過敏性腸症状群にはペパーミントのハーブティー
ペパーミントには鎮痙作用があり、過敏性腸症候群に使われます。ハーブティーがおすすめです。
ハーブを使ったストレス対策いかがでしたか。次回は、漢方でのストレス対策や、簡単なストレス発散法をご紹介します。