40代のファッション迷子の女性に、おしゃれのヒントをお伝えするこちらの連載。前回は“似合う服は顔立ちで決まる”という『顔タイプ診断』の考え方について、「子ども顔or大人顔」の軸についてご紹介しました。
今回はその続編、「直線or曲線軸」についてです。
甘め、辛め、自分が得意なテイストは?
我々世代になってくると、自分なりのファッションの好みがなんとなく確立されてきているかと思います。例えば、「自分はさっぱりシンプルなパンツスタイルがしっくりくる」とか、「どちらかといえばブラウスにフレアスカートなど、女性らしい服のほうが自分に合う気がする」など。
自分はそこまではっきりしていないという方も、他の人だとイメージしやすいかも。芸能人でいうと、例えば天海祐希さんや黒木メイサさんはシャープでカッコよさのあるファッションがハマりそうだけど、井川遥さんや石原さとみさんはふんわり女性らしく華やかなファッションが似合いそう…と、なんとなく思いませんか?この共通認識、いったいどこからくるのでしょう。
それは、 “顔立ち”が大きく影響しています。
顔立ちの直線・曲線要素の考え方
顔立ちを分析する手がかりとなるのが、前回の連載でもお伝えした『顔タイプ診断』。
顔の印象を8つのタイプに分け、それぞれに似合うファッションテイスト(雰囲気やブランドなど)を導きだすというものです。
前回は、分類の軸のうち「子ども⇔大人」の軸についてご説明しましたが、今回はもう一つの軸、「直線⇔曲線」の軸に注目してみましょう。
まず直線多めタイプと曲線多めタイプで顔立ちがどう違うかというと、次のようなイメージになります。
またこのほか、直線と曲線の要素が混在している「直線&曲線タイプ」もあります。
代表的な芸能人の例は以下のとおりです。
- 曲線タイプ… 深田恭子さん、石原さとみさん、井川遥さん、上白石萌音さん、小泉今日子さん など
- 直線タイプ… 天海祐希さん、黒木メイサさん、水川あさみさん、剛力彩芽さん、りょうさん など
- 直線&曲線… 綾瀬はるかさん、吉田羊さん、中村アンさん、石田ゆり子さん、広末涼子さん など
ざっくり言うと、曲線タイプは曲線的な服が、直線タイプは直線的な服が、そして直線&曲線タイプはその間、直線と曲線がミックスされたコーデが似合うのです。
私は直線顔?曲線顔?混合タイプ?
自分がどのタイプかを知るには、以下の8項目をチェックし、AとBの数を数えてみてください。判断に迷う場合は保留にして進んでもOKです。
- 顔全体の形は?
A:骨っぽさを感じない(丸顔or卵型)
B:骨っぽさを感じる(あごやエラのラインが直線的) - 頬の感じは?
A:ふっくら丸く出ている
B:肉が薄めで丸みがあまりない - 目の形は?
A:縦幅があり丸い印象
B:切れ長の印象 - まぶたは?
A:はっきりした二重
B:一重or奥二重 - 目の形、どちらかというと
A:たれ目である
B:つり目である - 鼻の形は?
A:小鼻に丸みがある
B:鼻筋が通っていて線を感じる - 眉の感じは?
A:アーチ型or薄め
B:直線的or濃い - 唇の感じは?
A:ふっくら厚め
B:薄いほうである
チェックした結果を以下に当てはめます。保留にした項目がある場合は、省いて数えましょう。
①全てAの人、または、Bが一つだけでそれ以外はAの人→曲線タイプ
②全てBの人、または、Aが一つだけでそれ以外はBの人→直線タイプ
③上記以外の人→直線・曲線混合タイプ
なお、保留が多すぎる方は自己診断が難しいタイプかもしれません。一度プロによる顔タイプ診断を受けてみることをおすすめします。
ファッションの直線と曲線、見極めるポイント
自分のタイプがわかったら、次はそれぞれに似合うファッションの傾向をつかみます。手持ちのアイテムを「この服は直線的?曲線的?」という観点でぜひチェックしてみてください。
直線的なアイテム
✅シンプルでフラット
✅シャープさのある、直線を感じるデザイン
✅ハリ感があったり、スムースで目の詰まっていたりと、すっきりした素材
✅メンズ服にもありそうなデザインや素材
曲線的なアイテム
✅ギャザーやドレープ、フリルなど曲線を感じるデザイン
✅揺れ感や落ち感のある素材
✅やわらかさやふんわり感、繊細さのある素材
直線&曲線のアイテム
✅すっきり感と女性らしさのある甘×辛ミックス
✅それぞれの要素がミックスされているデザイン
✅トップスは直線でボトムスは曲線など、上下で組み合わせたコーデ
なお、直線と曲線の考え方は服だけに限らず、アクセサリーやバッグなどの小物、洋服の柄、さらには髪型など、ファッション全体に応用できます。
例えば髪型なら、直線タイプならストレートスタイルか、ゆるめのウェーブやすそだけワンカールが似合い、曲線タイプならカールやウェーブをしっかり感じるスタイルが似合う、などです。
ご自身の顔立ちと似合うファッションを直線・曲線の視点から見直してみると、これまでしっくりこなかった服や、逆に周りに褒められるコーデなど、その理由がわかるかもしれません。前回の「子ども顔・大人顔」視点と併せ、ぜひ意識してみてくださいね。
なお実際の顔タイプ診断では、二つの軸についてより詳しく確認し、8つの顔タイプに分類して似合うファッションを提案します。総合的なアドバイスが欲しい場合は、ぜひ一度プロによる顔タイプ診断を受けてみてください。
次回は、ご存知の方も多い『骨格診断』の観点から、似合うファッションアイテムの選び方をご紹介する予定です。