今回は前回に引き続き、骨格診断について。自分の骨格タイプがわかっても、診断結果を活かしきれないように思うこと、ありませんか?

骨格3タイプのおさらい
3タイプの特徴を改めてチェックしておきましょう。自己診断のチェック項目は前回の記事でご紹介しています。
- ストレート :上重心×筋肉のハリ感がある
- ウェーブ :下重心×脂肪のやわらかさを感じる
- ナチュラル :重心は上下に偏らず、骨のフレーム感を感じる

骨格診断のギモン、Q&A

ネットでよく見かける、『この骨格タイプに似合うのは、このアイテム』。参考にしようとしても、たまに「これはしっくりこないな…」などと思ったことはありませんか。
ここでは、よく寄せられる質問を骨格タイプごとにQ&A方式でご紹介します。
骨格ストレート


『ハリのある素材が似合うのでシャツはおすすめ』と言われましたが、最近のシャツはなんだか気太りする気がします。

ハリの強い素材を着るときは、身体(特に胴の側面)から浮きすぎないシルエットを選ぶのがポイントです。ぴったりしすぎず、かといって浮きすぎない、つかず離れずのシルエット。
とはいえ、身体にピッタリ沿うベーシックシャツなどはビジネスシャツのようであまり今どき感がないですよね。適度なゆとりがあるものを選び、さらに前だけインしてボリュームを抑えるなど、着こなしに工夫が必要です。
より手軽にゆとり感のあるものにトライしたければ、落ち感のある素材(ブラウスやニット)のほうが選びやすいかも。特に年齢を重ねると柔らかい素材が似合いやすくなってくるので、「ハリ感」より「落ち感」にこだわってみるのもおすすめです。
とはいえ、身体にピッタリ沿うベーシックシャツなどはビジネスシャツのようであまり今どき感がないですよね。適度なゆとりがあるものを選び、さらに前だけインしてボリュームを抑えるなど、着こなしに工夫が必要です。
より手軽にゆとり感のあるものにトライしたければ、落ち感のある素材(ブラウスやニット)のほうが選びやすいかも。特に年齢を重ねると柔らかい素材が似合いやすくなってくるので、「ハリ感」より「落ち感」にこだわってみるのもおすすめです。

Vネックなど首周りのあきが広いものがおすすめ、とよく聞きます。選び方にコツはありますか。

首周りが横にも広く開いたトップスを着ると、首の付け根の肩の盛り上がり(僧帽筋)が目立ってたくましく見えるため、Vネックでも丸首でも、横の開きができるだけ少ないものを選ぶのがポイントです。開いているものはロングカーディガンと合わせたり、長めの髪の毛で隠してしまうという裏ワザも。
首がそこまで短くない方は開きが詰まったトップスも意外と似合ったりします。特にバンドカラーシャツはボタンを1、2つ開けるとよく似合う方が多いので、ぜひ試してみてください。
首がそこまで短くない方は開きが詰まったトップスも意外と似合ったりします。特にバンドカラーシャツはボタンを1、2つ開けるとよく似合う方が多いので、ぜひ試してみてください。

骨格ストレートに似合うと言われるトレンチコートやセンタープレスパンツが、“着られ感”が出てあまりしっくりきません。

それらのアイテムがしっくりこないとしたら、次の理由が考えられます。
①顔タイプ的に「子ども顔」…定番のかっちりアイテムだとかしこまった感じに。他に合わせるものをカジュアルなテイストにすれば着こなしやすくなります。
②顔タイプ的に「曲線顔」…顔立ちに曲線の多い方は、直線感の強いアイテムで違和感が出がち。曲線アイテムと組み合わせてみてください。また、やわらかく落ち感のあるコートも似合ったりするので、ハリのある定番タイプにこだわらず試してみて。
①顔タイプ的に「子ども顔」…定番のかっちりアイテムだとかしこまった感じに。他に合わせるものをカジュアルなテイストにすれば着こなしやすくなります。
②顔タイプ的に「曲線顔」…顔立ちに曲線の多い方は、直線感の強いアイテムで違和感が出がち。曲線アイテムと組み合わせてみてください。また、やわらかく落ち感のあるコートも似合ったりするので、ハリのある定番タイプにこだわらず試してみて。

シンプルなハイゲージニットが似合うと聞き、冬場はよく着ています。でもなんだか垢抜けない気がするのですが…。

ウールのハイゲージニットは、骨格ストレートによくおすすめされるアイテム。ただし今はゆとり感が大切で、ぴったりサイズはNG。サイズアップしたものも試着してみてください。また生地の厚みも大切で、あまりに薄いと身体のボリュームに負けてしまいます。下に着た肌着のラインが浮かないくらいの厚みとゆとりを意識してください。

スカートを穿くならひざ丈のタイトスカートがおすすめ、と言われました。なんだかオフィスファッションのようで普段着に取り入れにくく感じます。

オフィス着ならともかく、今のボトムス丈の流行は長めなのでひざ丈ではあまりおしゃれに見えませんよね。膝より下のロング丈のほうがおすすめです。特に冬場はロングタイトスカートにショートブーツを合わせると下半身がまっすぐ見え、ゆったりしたニットなどを合わせやすくなります。
40代以降の世代はヒップのボリュームが落ちてきて、やわらかなフレアスカートなども着こなしやすくなってきます。腰回りはギャザーやタックがなくフラットで、ヒップトップあたりからゆるやかに広がるセミフレアスカートも得意アイテム。タイトにこだわらず試してみてください。
40代以降の世代はヒップのボリュームが落ちてきて、やわらかなフレアスカートなども着こなしやすくなってきます。腰回りはギャザーやタックがなくフラットで、ヒップトップあたりからゆるやかに広がるセミフレアスカートも得意アイテム。タイトにこだわらず試してみてください。
ウェーブ


スカート丈は長すぎないほうがよいとのことですが、今の流行はかなり長め丈。チャレンジしないほうがいい?

サンダルで足元を軽くできる夏は、マキシ丈のボトムスを楽しむチャンス。できるだけ甲が出る、ヌーディなデザインのサンダルを合わせてください。また首の開きの詰まったトップスで、首元の重心を上げるのもポイント。フレンチスリーブも重心を上げてくれます。トップスインをして、ウエストラインがわかるように着こなして。
このところよく見かける、“テントライン”と呼ばれる胸元から緩やかに広がるワンピースも似合う方が多いです。首元が開きすぎていないものを。
このところよく見かける、“テントライン”と呼ばれる胸元から緩やかに広がるワンピースも似合う方が多いです。首元が開きすぎていないものを。

女性らしいファッションが似合う、とよく言われますが、自分としてはボーイッシュでカジュアルな着こなしが好きです。デニムスタイルは似合わないのでしょうか?

顔立ちによっては、さっぱりしたカジュアルのほうが似合う方も多くいます。デニムはゴワゴワしない、ストレッチ性のあるやわらかめのものがおすすめ。テーパードやスキニータイプが似合いやすいです。太ももの横張りが気になるときは、足の付け根あたりまでふんわり覆う長め丈のトップスを合わせ、ふわ×ピタのシルエットにするとすっきり見えます。
なお、カジュアルスタイルでもボテッとしたスニーカーよりはシュッとした靴のほうがバランスよくなります。
なお、カジュアルスタイルでもボテッとしたスニーカーよりはシュッとした靴のほうがバランスよくなります。

フレアスカートが似合うのはわかるのですが、ついワンパターンになってしまいます。

ウェーブさんの多くが気になるポイントは、お尻のボリュームや太もものつけ根あたりの横張り。フレアスカートはそこを自然にカバーし細いウエストを強調できるのでスタイルがよく見えます。他にも柔らかい素材のセミワイドパンツや、腰回りにタックやギャザーの入ったテーパードパンツも似合いやすいです。
一方、他のタイプにとってうらやましいのが、なんといっても『似合うトップスのバリエーションの多さ』。フィット感のあるリブニットもいいですし、“一枚で着映えトップス”のような、ギャザーやフリルなど装飾性のあるもの、パフスリーブなどが着こなせるのもウェーブさんならでは。ぜひデザイン性のあるトップスにチャレンジし、マンネリを脱してみてください。
一方、他のタイプにとってうらやましいのが、なんといっても『似合うトップスのバリエーションの多さ』。フィット感のあるリブニットもいいですし、“一枚で着映えトップス”のような、ギャザーやフリルなど装飾性のあるもの、パフスリーブなどが着こなせるのもウェーブさんならでは。ぜひデザイン性のあるトップスにチャレンジし、マンネリを脱してみてください。

シフォンや化繊などの薄い素材の服が、若い頃より似合わなくなってきた気がします。

薄く繊細な素材が似合うと言われますが、年齢を重ねると違和感が出てくることも。
例えば肉付きがよくなってくると、あまりに薄い素材だと身体のボリュームに負けてしまいますし、お肌のハリ感が失われてくることで、若い世代に人気のファストファッションの化繊素材などが安っぽく見えてきたりします(これは他のタイプの方にも共通です)。やはり生地の質は洋服の価格にある程度比例します。
リーズナブルな価格帯のショップでは、できるだけ生地がしっかりしたものを選び、シンプルすぎるなと感じたときはアクセサリーや小物で盛るようにするのもひとつです。
例えば肉付きがよくなってくると、あまりに薄い素材だと身体のボリュームに負けてしまいますし、お肌のハリ感が失われてくることで、若い世代に人気のファストファッションの化繊素材などが安っぽく見えてきたりします(これは他のタイプの方にも共通です)。やはり生地の質は洋服の価格にある程度比例します。
リーズナブルな価格帯のショップでは、できるだけ生地がしっかりしたものを選び、シンプルすぎるなと感じたときはアクセサリーや小物で盛るようにするのもひとつです。
ナチュラル


麻やデニムなど、天然素材やラフな素材が似合うと言われますが、だらしなく見える気が。本当に似合っているでしょうか?

もし違和感があるとしたら、次のタイプかもしれません。
①顔タイプ的に「大人顔」…洗いざらしのコットンやデニム素材など、カジュアル感の強い素材感があまり得意ではありません。素材は大人顔に似合うきれいめなものを選び、ゆとり感のあるデザインや、ギャザーやタックなど立体感のあるデザインで、素材のシンプルさを補う着こなしがおすすめです。
②パーソナルカラーが「スプリング」「ウィンター」…お肌や髪にツヤ感が強い人は、マットすぎる素材感の服がなじまなかったりします。この場合も、素材はきれいめにし、デザインで補うほうが素敵に見えます。
①顔タイプ的に「大人顔」…洗いざらしのコットンやデニム素材など、カジュアル感の強い素材感があまり得意ではありません。素材は大人顔に似合うきれいめなものを選び、ゆとり感のあるデザインや、ギャザーやタックなど立体感のあるデザインで、素材のシンプルさを補う着こなしがおすすめです。
②パーソナルカラーが「スプリング」「ウィンター」…お肌や髪にツヤ感が強い人は、マットすぎる素材感の服がなじまなかったりします。この場合も、素材はきれいめにし、デザインで補うほうが素敵に見えます。

広い肩幅をカバーするため首元は開いているデザインがよいと聞きますが、年齢を重ねると貧相に見えるように…。

ナチュラルさんは、年齢を重ねると首がスジっぽくなり、デコルテが削げてくる人が多い傾向が。そのため首もとが開いた服は、バロックパールのようなボリュームのあるネックレスで開きを埋めるのがおすすめです。冬ならいっそハイネックやタートルネックで隠してしまうのも〇。
また肩幅カバーには、ジャケットやロングカーディガンを羽織って上半身に縦のラインを加えたり、前面中央にタックやギャザーが入ったデザインを選ぶといった方法もあります。
また肩幅カバーには、ジャケットやロングカーディガンを羽織って上半身に縦のラインを加えたり、前面中央にタックやギャザーが入ったデザインを選ぶといった方法もあります。

肉付きがよいせいか、ナチュラルに似合うとされるオーバーシルエットを着ると迫力が出すぎる気がします。

お腹周りや太もも、二の腕に肉付きの良い方は全身ダボっとしたシルエットだと気太りしてしまうことも。適度なゆとりは持たせつつ、全身をIラインに近づけるような着こなしを心がけるとスタイルアップします。
ボトムス丈は長めであまり広がらないシルエットのものを選び、ウエストラインはキュッと絞らずあいまいにするのがポイント。また、手首を見せて抜け感を出すようにしてください。
ボトムス丈は長めであまり広がらないシルエットのものを選び、ウエストラインはキュッと絞らずあいまいにするのがポイント。また、手首を見せて抜け感を出すようにしてください。
以上、骨格診断にまつわる疑問にお答えしてみました。少しでも参考になれば幸いです。
この連載も、今回でいったん一区切りとなります。お読みくださった方、ありがとうございました。もしファッションに関しもっと知りたいことがありましたら、ご意見・ご質問などお寄せください。またお邪魔させていただきます!