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私のごきげんな毎日

“似合う色”の力を借りよう

40代からの垢抜けレッスン

40代のファッション迷子の女性に、おしゃれのヒントをお伝えするこちらの連載。今回は、『パーソナルカラー』についてお話しします。

カラーバレット

パーソナルカラーが再注目されている

パーソナルカラーとは何か、Cherish Brun. の読者ならご存知の方も多いと思います。
一般的なのは、自分が4つのカラーグループ「Spring(春)」「Summer(夏)」「Autumn(秋)」「Winter(冬)」のどのシーズンに最も調和するかを明らかにするもの。似合うシーズンの色を身に着けると、顔映りがよく肌がよりイキイキとして見えます。

ずいぶん前から提唱されているパーソナルカラー理論ですが、ここ最近、改めていろいろなメディアで取り上げられるようになりました。
例えば、コスメ界。リップやアイシャドウをパーソナルカラーで分類したレビュー情報がSNSで多く発信され、コロナ禍でテスターを簡単に試せないなか、特に重宝されています。またオンラインで洋服を購入する機会が増え、似合うものを探す手がかりとしてパーソナルカラーを参考にする人が増えたためか、アパレルサイトや雑誌の特集でもよく目にします。

サロンで行うパーソナルカラー診断には20代前半の女性のお客様がかなり多いです。ただ、その年代であれば若さのパワーでどんな色でもある程度似合ってしまうのも事実。むしろ、いろいろな曲がり角を迎えた40代以上の女性にこそパーソナルカラーの威力が発揮されます。似合う色を見に着ければ顔色がパッと明るくなりますし、地味な印象を払拭し華やかにしてくれるのです。

20代、30代のときにカラー診断を受けてピンとこなかった方も、今、改めて色の力を見直すと、予想以上の垢抜け効果に驚くかもですよ!

4シーズン分類のおさらい

パーソナルカラーの4シーズン分類をざっくりご説明すると、二つの軸に分けることができます。

色相(黄み⇔青み)× 清濁(澄んでいる⇔くすんでいる)

パーソナルカラー診断 4シーズン

それぞれのグループの色を顔の近くに当て、どれが一番顔映りがよく見えるかを分析するのがパーソナルカラー診断です。ご自身のシーズン、わかりますか?

私はどのシーズン?

インターネットで検索すると、セルフチェックできるサイトがたくさんあります。実際試していただくとわかりますが、判断に迷ってしまうことがかなり多いです。特に「黄み肌=イエローベース」と判断するのは間違いやすいポイント。実際は黄み肌のブルーベースの方が多くいらっしゃいます。

正確な結果を知るにはカラードレープによる診断が必須ですが、ここでは各シーズンに多い傾向をご紹介します。

スプリング

□ 明るく若々しい印象
□ 肌や髪にツヤがあり、瞳もキラキラしている
□ 肌は黄みを帯びていて、唇や頬の血色はコーラル寄り
□ 髪は茶色にカラーリングしたほうが評判がよい
□ 黒やダークブラウンを着ると、顔の影が気になる
□ ツヤのある明るめのコーラル系リップが一番似合う気がする

オータム

□ 落ち着いた印象、エキゾチックな雰囲気のことも
□ 頬の血色が少なく、肌がしっかりしている感じ
□ 髪は黒またはダークブラウンで、コシがある
□ マットなテラコッタリップがおしゃれになじむ
□ パステルカラーがしっくりこない
□ 青系やグレーのトップスは顔色が悪くなり苦手

サマー

□ 上品で優しげな印象
□ 色白~普通肌で、肌の赤みが出やすく、血色は赤紫寄り
□ 髪はソフトな黒またはブラウンで、ツヤは控えめ
□ ラベンダー色やライラック色がとにかくよく似合う
□ グレーのコートを着て寂しい感じにならない
□ 黒を着ると色の強さに顔が負け、くすむ気がする

ウィンター

□ 芯の強そうな印象
□ 肌は色白から暗めの肌までさまざま、血色は赤紫寄り
□ 黒目と白目のコントラストが強く、目力がある
□ ロイヤルブルーがよく似合う
□ 黒を着ても顔色が沈まず、むしろ目力が引き立つ
□ ボルドー系のリップが派手にならず、顔色がよく見える

しつこいようですが、これはあくまでも「シーズンあるある」。「自分ではオータムだと思っていたけれど実際はウィンターだった」といったケースも多くあります。やはり、迷う場合はプロの診断を受けてみることがおすすめです。

さらに細分化されたカラー診断も人気

ここ数年の傾向として、4シーズンにとどまらず、さらに細分化した診断も人気となっています。
代表的なものは、12分類や16分類など。今日は私のサロンでもご提供している『16タイプカラーメソッド®』についてご紹介します。よりご自身に調和するカラーが見つけられるので、「4タイプのカラー診断結果がしっくりこなかった……」と思っている方におすすめです。

16タイプ分類は、色の特徴を決める4つの要素を加味したタイプ分けです。

  1. 色相(黄み・青み)
  2. 清濁(澄んでいる・くすんでいる)
  3. 明度(明る⇔暗い)
  4. 彩度(鮮やか⇔穏やか)
16タイプカラー診断

たとえばSpringを見てみると、以下の4つのタイプに分けられます。

Springの4タイプ

例えばBright Springの人は、同じスプリングの色であっても、Lightタイプの淡い色ではぼんやりしすぎてしまい、Vividタイプの鮮やかな色だとギラギラして顔の印象が負けてしまいます。
それらの色を身に着けるよりは、たとえ「青み」の色でも同じく「明るい」という特徴を持つBright Summerのほうがよく似合う、ということがあるのです。

Springの4タイプ

「色相」「明度」「彩度」「清濁」のうち、特に優先順位が高いものは何かを整理することで、4シーズンだけにとらわれず、自分をよりイキイキと見せてくれる色の特徴を知ることができます。

顔映りだけではない、パーソナルカラーのメリット

似合う色でメイクアップしたり、トップスや巻物など顔周りに似合う色ものを持ってきたりするだけでも、顔映りが抜群によくなるのがパーソナルカラーのメリット。
さらに、手持ちの洋服や小物の色合いを、似合うシーズンを意識してそろえることで、より、全体が無理なく調和し、効率的に着回しのできるワードローブを作れます。

ベーシックカラーと差し色

まず得意なベーシックカラーを知り、靴やバッグ、アウターなど、よく着回すアイテムでそろえていくのが重要。そこにアクセントとなるカラーを取り入れていけば、まとまりが出て洗練された印象になります。

ベーシックカラーと差し色のコーディネート

合わせ方のコツは、また別の機会に詳しくご紹介しますね。

季節の変わり目、ワードローブの色あいを見直すチャンス

そろそろ、春物が本格的に出そろってくるタイミング。改めてパーソナルカラーを念頭にクローゼットを見回して、似合う色を使ったコーデができそうか、足りないとしたら何を買い足すといいか、計画をたててみませんか。

そのうえで「似合う色、今の自分の感覚で合っているのかな?」と改めて確かめたくなった方は、ぜひ、プロによるカラー診断を受けてみてくださいね。

次回は、パーソナルカラーをふまえた色の選び方や取り入れ方のコツをお伝えします。

カラー&スタイルコンサルタントえふ
「なんだか垢抜けない気がする」「最近何を着てもしっくりこない感じ......」など、ファッション迷子の女性を対象に、自宅サロンにてパーソナルカラー診断・骨格バランス診断・顔タイプ診断を実施、一人一人の魅力を引き出すアドバイスを提供中。
ラピス認定 16タイプ・パーソナルカラーアナリスト
ラピス認定 パーソナルスタイリスト
顔タイプアドバイザー1級
骨格バランス®診断認定ファッションアドバイザー
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