40代のファッション迷子の女性に、おしゃれのヒントをお伝えするこちらの連載。今回は、似合う色を見分けて使いこなすコツについてです。
ピンクが似合わない?
今月のCherish Brun. のテーマは『ピンクを取り入れる暮らし』。桜色とも言われるピンク、とても春らしさを感じますよね。暗め・重めの冬の服から、軽やかな装いにチェンジしたいこの時期にピッタリの色です。
ただ「自分はピンク色が似合わない」と感じている方が実は多くいらっしゃいます。キャラクターに合わない、好みじゃない、そういった理由で苦手感をもっているならば無理にとは言いませんが、単純に「似合わない気がする」と思っていたら、それはもったいない。どんな人にも似合うピンクはあるんです。
自分に似合うピンク色を知るには、先月お伝えした『パーソナルカラー』の考え方が役に立ちます。パーソナルカラーに合ったピンク色ならば、肌や瞳、髪の色素にすんなりなじみ、悪目立ちすることなくイキイキと見せてくれますよ。
黄みのピンクと青みのピンクの見分け方
パーソナルカラーは、Spring(春)、Summer(夏)、Autumn(秋)、Winter(冬)の4種類ありますが、自分のシーズンに合ったピンクを知るのにまず必要なのが、『イエローベース』『ブルーベース』を見分けることです。
- イエローベース …黄みを感じる色(=Spring、Autumn)
- ブルーベース …青みを感じる色(=Summer、Winter)
ベースが違うピンクを選ぶと、色だけが浮いたり顔色をくすませたりするため、ここは正しく見極めたいところ。
それでは黄みのピンクと青みのピンクの違いを見てみましょう。
ピンク色は「赤」+「白(またはライトグレー)」を混ぜて作られる色ですが、そのもともとの赤が『オレンジ寄り』か『赤紫寄り』かで、イエローベースかブルーベースかが分かれます。
気になるピンク色のコスメや服を見つけたら、「これはオレンジ寄り?赤紫寄り?」と判断してみてください。
また、一般的な色名表記としては、次のように呼ばれることが多いです。これらの名称が商品説明にあれば手がかりになります。
リップやチークなどのコスメは、質感や自分の色素具合により発色に個人差が大きく、同じリップでもつける人によって全く別の色に見えるのはよくあること。よって色選びの失敗を避けるには、頬や唇へのタッチアップが欠かせません。
候補を絞り込むために、まずはイエローベースかブルーベースかを見極め、そして明るさ(濃さ)は“自分の肌のトーンより濃いもの”を選ぶようにします。あまり差がないと、肌になじみすぎて血色が足りず地味な印象になるためです。
春夏は明るめ、秋冬は濃いめにするなど、季節感を取り入れて楽しむのもいいですね。
そして、よく“SpringとWinterはツヤ感があるもの、SummerとAutumnはマットなものが似合う”などと言われますが、40代以上だとマットなメイクが似合う方はかなり限られます。サマーさんやオータムさんであっても、適度なツヤ感やパール感、なめらかさがあるものがおすすめです。
4シーズンごとのピンク
洋服や小物などに取り入れるピンク、特にトップスや巻物など顔周りにもってくるときは、やはり4シーズンのパーソナルカラーを意識したほうが垢抜けます。
4シーズンの色を見分けるには、イエローベース・ブルーベースのほか、「澄んでいる⇔くすんでいる」の差を意識するのがポイントです。
一つのシーズンに複数のピンクがあるので、自分にベストな色を見極めたいというときは、プロのカラー診断を受けてドレープを当て比べてみてくださいね。
ピンク、何色と合わせる?
もし顔映りのよいピンクのトップスを見つけたとして、ボトムスに何を合わせよう?と思ったら。
ピンクは、白、ベージュ、グレー、ネイビー、ブラックといろいろなベーシックカラーと合わせやすい色です。中でも春夏に特におすすめで、手っ取り早くおしゃれ感が出るのは、白ボトムスと合わせること。汚れやすいと敬遠する方も多いのですが、白パンツやスカートはどんなカラートップスにも合いやすく、コーディネート全体がパッと華やかになるのでおすすめです。
またデニムが似合う方はぜひ合わせてみて。グレーデニムなどもおしゃれになると思います。
そしてカラーコーデ初心者は、全身の色数が3色以内に収まっているとすっきりまとまって見えます。自分の得意なベーシックカラー2色にピンクを合わせてみてください。
ボトムスに取り入れるのもおすすめ
パーソナルカラー診断を受けると「似合う色をトップスなど顔周りにもってきましょう」とアドバイスされるのですが、色ものを着るのに慣れていないうちはちょっと気恥ずかしく感じるかも。そんなときは、パンツやスカートで取り入れてみるのもひとつです。確かに顔映り効果は期待できませんが、全身で見たときにパッと華やかになる効果は十分。しかも、多少ベストなカラーから外れていても大丈夫なので挑戦しやすいです。
小物で取り入れてみる
パンツやスカートもまだ抵抗がある…という方は、パンプスやバッグ、スカーフなどの小物で取り入れるのはいかがですか?
特にスエード素材のパンプスは柔らかくて履きやすく、ピンクのものも見つけやすいので、カラーシューズを持っていないという人はぜひチェックしてみてください。
この春、メイクやファッションにぜひピンクを取り入れてみてくださいね。
次回は、40代のカジュアル苦手現象(?)についてお話します。
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