CheRish Brun.|チェリッシュブラン

私のごきげんな毎日を送るライフスタイルマガジン

夏の日焼け対策と手作り日焼け止めクリームのレシピ

ハーブ・漢方生活はじめてみませんか
手作り日焼け止めクリーム

夏もいよいよ本番です!海に山に野外ライブに、夏は外で過ごす機会が意外と多い季節。しかし、気になるのはやっぱり紫外線。今日は知っているようで知らない「日焼け」についてのお話です。

皮膚の構造

日焼けって、どうやって起こるか知っていますか?
まずは、私たちの皮膚の構造について簡単にお話しますね。
人間の皮膚は、体を外部からの刺激などから守ったり、感覚を感じたり、体温を調節したり、とても大切なものです。
皮膚は、体の表面側から、表皮、真皮、皮下組織の3層から成っています。

表皮

体の一番外側で、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)に関わり、約28日周期で新しい細胞へと生まれ変わります。

真皮

水分、コラーゲン、エラスチンやヒアルロン酸などで構成されており、お肌の張りや弾力に関係しています。

皮下組織

ほとんどが皮下脂肪で、外部からの衝撃を受け止めるクッションの働きをしています。

紫外線とは?

太陽光線の中で、最も波長の短いものです。シミやソバカスの原因になるだけでなく、皮膚の老化や、がんの原因にもなります。紫外線には主に2種類あり、UV-AとUV-Bが日焼けを起こす原因となるものです。

UV-A

紫外線の中では波長が長く、真皮にまで浸透します。UV-Bよりは、作用は弱いですが、長時間浴びると、皮膚が黒くなり(サンタン)、シワの原因となります。

UV-B

いわゆる日焼けはUV-Bの影響で、皮膚の炎症(サンバーン)を引き起こし、シミやシワの原因となります。

日焼けをして皮膚が黒くなるのは、肌の防御作用のひとつです。表皮の一番深いところにある基底層で、メラノサイトからメラニンが作られます。メラニンは、紫外線が表皮より奥深くに浸透するのを防いでいおり、皮膚のターンオーバーによって、皮膚から剥がれ落ちていきます。

しかし、紫外線を浴び続け、メラニンが増加すると、ターンオーバーでは処理しきれずに、色素沈着という形で皮膚に残り、シミやソバカスとなり、その結果、皮膚の老化、皮膚がんなどの原因となるのです。

お肌にやさしい日焼け止め

紫外線の怖さ、わかっていただけたでしょうか?
実は、太陽の光は悪いものだけではありません。骨の健康にはかかせないビタミンDの生成や、自律神経の安定化、免疫機能の維持などに関係しています。
1日15分ぐらい、手のひらなどに太陽を浴びるようにしましょう。朝日を浴びるのがおすすめです。

しかし、それ以上の紫外線は、前述したように危険極まりないもの。なので、紫外線対策はしっかりとしましょう。

ところで、市販の日焼け止めを塗ったら、お肌がピリピリしたという経験はありませんか?紫外線吸収剤などの成分は、紫外線を防ぐ効果は強いですが、人によっては、肌に刺激を感じる場合があります。

今はオーガニックブランドからも日焼け止めが発売されているので、ご自分にあった日焼け止めを探してみてください。

また、短い時間の外出に使える日焼け止め効果のあるクリームを手作りすることもできます。(ただし、長時間のご使用はお控えください)
なお、手作りの日焼け止めを使用する時には、必ずパッチテストを行い、お肌に合うか確認してから使ってください。

材料

手作り日焼け止めクリームの材料

A
・ホホバ油…3g
・カメリア油 …3g
・レッドラズベリー油…3g
・シアバター…3g
・エマルシファイイングワックス(乳化剤)…2.5g
・微粒子二酸化チタン※ …1.5g
・微粒子酸化亜鉛※…2g

・水(精製水)
・ラディッシュエクストラクト(保存料)…2g
・精油(ラベンダー)…5滴

※アミノ酸コーティングあり、親油性(化粧品グレード)

作り方

① Aをビーカーなどの耐熱容器(a)に全て入れます。水を別の耐熱容器(b)に入れまAをビーカーなどの耐熱容器(a)に全て入れます。水を別の耐熱容器(b)に入れます

手作り日焼け止めクリーム作り方

② ①を湯せんします

手作り日焼け止めクリーム作り方

③ 70℃ぐらいになったら(aの中身が溶けている状態)、いずれも湯せんから外し、水(b)をaの耐熱容器に入れ、ホイッパーなどでクリーム状になるまで混ぜます。

手作り日焼け止めクリーム作り方

④ 冷めてきたら、精油を加えて混ぜます。
⑤ 最後にラデッシュエクストラクトを加え、しっかり混ぜたら出来上がり。クリーム容器などの保存容器に入れて、半年以内に使い切るようにしてください。

材料は、アロマやハーブ、手作り化粧品の専門店、ネットで購入可能です。

ホホバ油やカメリア油、レッドラズベリー油、シアバターなどの植物油は、そのもの自体にSPF効果があります。特にレッドラズベリー油は、SPF30とも言われています。市販の日焼け止めを塗る前に、植物油を塗っておくと、刺激をある程度おさえることもできます。

酸化チタンや酸化亜鉛は紫外線散乱剤と呼ばれ、紫外線吸収剤よりもお肌にやさしいと言われています。しかし、多く入れると白浮きするなどの問題点があります。普段使いであれば、クリーム全体の3~4%程度を目安にすると、白浮きしません。

また、微粒子になればなるほど、お肌に吸収されていくとの問題も指摘されていますが、まだ詳細は解明されていません。ご使用になられる際には、化粧品グレードのものであるかを確認して使用するようにしてください。また、SPFは微粒子よりも劣りますが、微粒子化されていないものを使うのも一つの方法です。

また、お肌の調子に合わせて、お好みの精油や、植物油を使い分けてみるのも楽しいですよ。

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Hatena Bookmarks
Pinterest
Evernote
Feedly
Send to LINE