昔コンビニでパンダのパッケージに入った「豆花」が売っていてよく食べていた気がする。「豆乳花」という名前だったかも。付属の黒糖シロップをかけて食べるのだけれど杏仁豆腐のような味を想像して食べたら思いのほかあっさりしていて、想像とは違ったけれど美味しかった記憶がある。
だからはじめて台湾を訪れる時、豆花が台湾スイーツだと知り、ああ、あれだあれだと思い、絶対に食べてみようと思った。
ホテルの近くの夜市を彷徨っていると「豆花」の文字を発見。
そのときはまだ言葉もまったくわからないし、システムも全然解らない。
これひとつ、と指さしで伝えるとどうやらトッピングに色々種類があるらしい。
おばさんは「綜合」と書かれたものを指差して「ミックス!」と教えてくれた。おお、そうかそうかとタピオカ、ピーナッツとふたつのトッピングを選んでホテルに持ち帰った。味はコンビニで買って食べていたものよりももっと豆の味が強くて、豆腐そのものだった。豆腐に甘いシロップをかけて食べている感じ。
そして読み方も「トウファー」と読むのだと知った。
翌日、お寺にお参りに行くと、日本語の出来るボランティアガイドの男の子がついてくれた。「台湾では何を食べましたか?」と聞かれたので「トウファーを食べました」と言ってみたけれどなんだか通じていない。あれ?と思って豆花の見た目とか味などを説明すると「ああ、ドウホァーね」と。どうやら発音が全然違ったみたい。
英語で書くと「dou hua」ドウは下がり調子、ホァーは同じ高さで発音。音程を付けるとミドレーみたいな感じ。たった二文字の漢字ですら難しいのだな、と痛感した。
その2に続く