長い長いコロナ禍、日本よりもずっと厳しいロックダウンを強いられていたフランスにも、ようやく希望の兆しが見えました。

エマニュエル・マクロン大統領が「徐々に通常通りの生活に戻れるように」と4月29日に発表した内容は、以下の4つのステップ。

① 5月3日
日中の移動距離制限を解除、許可証も不要に
（それまでは住居から10kmまでに制限）

②5月19日
・夜間外出制限を21時から翌朝6時に（それまでは19時から翌朝6時）
・レストラン、バー、カフェのテラス席を解放（ただし1テーブル6名まで）
・美術館、劇場、映画館、観光スポットの再開（屋内800人、屋外1000人の人数制限あり）
・十人以上の集会は禁止

③6月9日
・夜間外出制限を23時から翌朝6時に
・外国人旅行者の受け入れを再開（「Pass sanitaire」（陰性証明など）の条件付き）
・レストラン、バー、カフェの営業再開（ただし1テーブル6名まで）
・サロン、フェアなどの再開（最大人数5000人）

④6月30日
・夜間外出制限解除

参考　フランス・エリゼ宮のオフィシャルサイトより（フランス語）：https://www.elysee.fr/emmanuel-macron/2021/04/29/terrasses-musees-cinemas-decouvrez-lagenda-des-reouvertures

20210512-02.jpg

5月2日にYouTubeで公開した動画には、胸が熱くなりました。
制限解除等のステップを説明しているのですが、そこに言葉はなく、映像だけでわかるようになっています。

6月9日には「外国人旅行者の受け入れを再開」という心踊る文字列が！！！
6月はじめから「TousAntiCovid」というアプリでの運用が始まるのですが、このアプリでの「Pass sanitaire」（2日前までのワクチン接種証明や陰性証明）がいわゆる第二のパスポート代わりになるのです。（アプリでなくとも、紙バージョンもあるらしいです）
外国人旅行客のみならず、国内イベントなどの参加証代わりにもなったりします。

でもこれだけでは手放しで喜べないのも事実。
日本のワクチン接種が進んでいないことや、帰国後の外出自粛・移動制限などもあり、以前のように「有給をとって1週間旅行」といった気軽さはまだありません。

フランスは検査数が多いこともあり、いまだに1日の感染者数が日本の何倍もいますが、それでもワクチン接種が日本の何倍も進んでいたり、そもそもの検査自体が無料で行われていたりと、日本在住の私からはまぶしく見えるほど明るいニュースが飛び込んできています。

フランスに旅行できるのはまだ少し先のことだけれども、ついに光が見えてきた感じがします！！