明日、1月31日から公開となる『メイジーの瞳』。『キッズ・オールライト』で世界中から絶賛された製作スタッフが贈る、現代を生きる家族の感動の物語だ。
『メイジーの瞳』は6歳の少女メイジーの目線から描かれている。主人公メイジーを演じたのは現在8歳のオナタ・アプリール。
彼女が演じる、メイジーに心を奪われること間違い無し。小さな大女優の演技力には脱帽してしまう。
昨年11月に映画のPRのため来日した際に、CheRishでは、オナタ・アプリール、スコット・マクギー監督、デヴィッド・シゲールにインタビューを行った。
「初めてだけれど、日本が大好き」と笑顔で答えるオナタ。しかし、将来の夢を訪ねると、迷うことなく「女優」と答えた。
そんな、小さな大女優はどのように演技を覚えているのか訪ねたところ、母親が彼女に演技を説明し、その上で演技を作っていくのだと、大人びた顔をのぞかせた。
かと思うと、8歳の彼女は「特に、映画の中でクラスのみんなに紹介されているシーンで来ていた水玉のドレスの赤が好き」と、オシャレが大好きな8歳の少女の顔を見せ、マイブームはアメリカの小学生に大人気のレインボールーム(カラフルなゴムを編んでブレスレットなどを作れるおもちゃ)だと言う。
この日も、レインボールームを使って自分で編んだというチョーカーをつけて、見せてくれた。
そんな彼女について、スコット・マギー監督&デヴィッド・シーゲル監督に訪ねてみると「彼女をオーディションしたのはかなり最後の方で、それまでに何百人もの女の子のオーディションをしていたんだ。彼女の演技を見た時に、とても素晴らしくて特別な才能があると思ったんだ。一緒に仕事をするのが楽しみ仕方がなかった。ただ、彼女にキャリアがあったわけではないから、少し怖い部分があったのも正直なところ。撮影が始まって数週間くらいは、小さい彼女がいつか機嫌を損ねてしまうんじゃないかと不安だったよ。でも、数週間過ぎた時に、大丈夫だなって思ったんだ」と語るのはデヴィッド監督。
また、スコット監督は「オナタは演技ももちろん素晴らしかったんだけれど、溢れ出る元気さが素晴らしかった。撮影期間中は毎日、やる気満々(笑)で撮影を楽しみにして来てくれるんだ。年齢、俳優、クルーにカギラウ、そういう態度を持ち続けるということは素晴らしいことで、それは彼女の素晴らしい特質だと思うから、これからも持ち続けて欲しいと思うね」と二人とも小さな大女優を絶賛する。
そんな2人の監督が本作を作るにあたり、気をつけたことと言えば、“メイジーの視点から見る、メイジーの経験を伝える”ということだった。
“メイジーの視点”は、作品を作る上であらゆる決断の基となり、ポイントとなったそうだ。
デヴィッド監督は「脚本を読んだ時に、メイジーの視点で物語が書かれていること、話しの展開のデリケートさ、話しが断続的と言うよりかは、メイジーが体験する色々なエピソードが集まっているというところ、そこに子どもの気持ちが描かれていると思った。ストーリーのの最後には自分でも驚くような感情が溢れ出てきたんだ」と語った。
チームを組んで作品作りをされている二人の監督に意見の相違が出ないのかを聞いてみると「大抵の場合は、お互いの意見が合うんだ。どうしても意見が合わないときは、お互いに全く新しいアイディアを出すようにしているんだ。そうすると問題は解決するから。でもそれはまれなこと。ぼくたちは、最後にはこのアイディアがどちらのアイディアだったかも忘れてしまうんだ。つまり、どちらかのアイディアではなくて、ぼくたちのアイディアということなんだ」とデヴィッド監督は語った。
6歳のメイジーの瞳に映る、身勝手な大人の世界。
愛って何?家族とは?現代の新しい<家族のカタチ>を描く感動の物語。
ぜひ、みなさんの目でお確かめください。
劇中のメイジーのファッションは大人女子にも参考になること間違いナシです!
『メイジーの瞳』
2014年1月 TOHOシネマズシャンテ、シネマライズ他全国公開
監督:スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル
原作:ヘンリー・ジェイムズ
製作: ダニエラ・タップリン・ランドバーグ、リーヴァ・マーカー
衣装デザイン: ステイシー・バタット
出演:ジュリアン・ムーア アレクサンダー・スカルスガルド
オナタ・アプリール ジョアンナ・ヴァンダーハム
スティーブ・クーガン
(C)2013 MAISIE KNEW, LLC. ALL Rights Reserved
【STORY】
NYに暮らす6歳のメイジー。アートディーラーの父とロック歌手の母(ジュリアン・ムーア)が離婚、彼らの家を10日ごとに行き来することになった。メイジーは自分のシッターだったマーゴが、父の新居にいることに戸惑うが、元々仲良しだった彼女にすぐに打ち解ける。母が再婚した心優しいリンカーンも、メイジーの大切な友だちになった。自分のことに忙しい両親は、次第にそれぞれのパートナーにメイジーの世話を押し付け、彼らの気まぐれに我慢の限界を超えたマーゴとリンカーンは家を出て行く。母はツアーに向かい、メイジーは独り夜の街に置き去りにされてしまうのだが──。
いよいよ公開となる『メイジーの瞳』。
既に、マスコミ試写で本作を見てから数ヶ月経ちましたが、メイジーを演じるオナタ・アプリールの演技力が頭から離れることはありません。メイジーが最後に選ぶものとは?本当に信頼できるものとは。
血を超えた何かをどうやって捉えるのか・・・私たち大人に訴えかける作品だと思います。
と書くととても難しく思えてしまいますが・・・ただただメイジーの可愛さに釘付けになってしまうのも間違いありません。
小さなメイジーは大人女子にとってファッションの参考にもなる本作品。
真っ赤なカーディガン、ワンピースにウェスタンブーツなど、春のファッションの参考にしてみては?